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新・私のエッセイ:2号館(No.101~200)

新・私のエッセイ~ 第174弾 ~ 木幡神社伝説 ~ ぼくの地元の怖い聖地

 ・・・ぼくの現住所は、皆さんもすでにご存じ、


 北関東の、


 栃木県矢板市木幡という、典型的な田舎です。


 処女作『たからもの』の舞台となっておりまして・・・


 その中にも、タイトルにあげている、


 『木幡神社きばたじんじゃ』が出てきます。


 ぼくの自宅は、国道4号線の裏、


 西に1本入ったところにあるのですが・・・


 それをさらに西へ行くこと、およそ1キロメートルのところに、


 その神社はあります。


 ・・・歴史は古く、平安時代にまでさかのぼりますね。


 神社のやしろそのものは、室町時代の建築だそうですが、


 そこに安置されているご神体のひとつに、


 2ついの、木彫きぼりのお面がございます。


 それが、


 『めん』と『めん』。


 問題は、前者です。


 これは、あの有名な関東の地方豪族の血を引く、延暦年間の征夷大将軍、


 『坂上 田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)』


 が、家来に命じて、


 敵の血を、すこしずつ、その木彫りのお面に塗って、赤黒く仕上げた、


 いわくつきのシロモノ。


 奉納された神社から、この面を引きだすと、


 雨が降りだすことから、『降り面』と命名されました。


 さらに降り続くと田畑が水浸しになり、困るので、


 同じ赤松の木で作られた「照り面」も出来て、農家の人たちにあがめられてきたということです。


 ぼくも実は、40年以上前の小学生のときに、


 特別公開された、この2つのお面を拝観いたしました。


 ・・・なんとも不気味ですが、


 どこか優しい印象も受けましたね。


 日照りや干ばつにあえぐ人々を救ってきた、その功と徳の高さや気高さのようなものも、


 子供心に感じたものです♪


 ただし・・・


 この神社は、とても怖い場所です。


 大晦日の年越しイベントのお神楽かぐらの名物や、初詣のにぎわいは見られるものの、


 ふだんは、参拝者もおらず、


 杉木立すぎこだちに囲まれた、静寂な空間です。


 正月のお参りも、


 元旦のみがにぎやかですが、翌、1月2日の夜は、ほとんどお参りをする人もおらず、


 ライトアップも消されていますので、


 真っ暗闇の中の、個人参拝と化し・・・


 まともな神経と感覚の人間では、怖くて、とても近寄れたものではありませんよ。


 あの稲川淳二さんもおっしゃっています。


 「・・・お寺さんはいいの。仏様だから。でもね、神社は、怖いんだよ! 神様だから、軽んじちゃいけないんだ。」


 とね。


 ・・・だからぼくは、神社の神々に畏敬いけいの念を抱きつつも、


 特に何も用事がないときには、


 むやみにこの神社周辺には、近づかないようにしております。


 ほら、


 「さわらぬ神にたたりなし」というじゃありませんか。


 m(_ _)m

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