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なんの為に生まれたの?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

少しだけ、誰かが羨ましくなる事もあります。

やらなきゃならない事は五万とある。残した仕事とか、試験の勉強とか、ゲームのデイリーとか、小説の投稿とか、そんなのがある。どれも座りが悪いだけで、やらなくても大した事ない。

そんなのと同じ様に、私は必ずこの世に存在しなくてはならない人間という訳でもない。ぶっちゃけ私が居なくてなっても、周りの人間は困らないだろう。

私の仕事は私より仕事が出来る人に回るだろうし、資格のない人が一人居ないくらいで業界は危ぶまないし、課金しなくても他の重課金者が何とかするし、投稿も楽しみにしている人がいるとは思えない。

居場所が欲しいとは、誰かが思う様に私も思う。でも、その居場所を得た事によって、誰かが割を食うならば、消えて無くなってしまいたいとも思う。

なんで、この世に生まれて来たんだろう。生まれなきゃ、誰かに迷惑をかける事も無かったのに。


「なんで、泣いてるの?」

「泣いてないよ。悲しくないもん」

そうは言っても目はしっとりと潤んでいたし、頬からは延々と一筋の滝を作っている。

人間が泣く時は決まっている。感情の制御が効かなくなった時に、その溢れた分が涙に変わる。それが喜びでも、怒りでも、悲しみでも、何でも良い。ただ、今は彼女が受け止められる量をゆうに超えていた。

「この世界には、私以上で溢れていて、じゃあ、私が生まれてきた意味って何? 居なくても困らないじゃん。それとも何? ただ経済を回す為の歯車として生まれてきたの? ただ金を吐かせるだけの装置として」

声は掠れていたけれど、嵐のような凶暴性は含まれていなかった。ただ五月雨の様にしとしとと、音を打つ。

「時折、苦しくて仕方ないんだ。死んだ方がマシなのに、のうのうと生きている事が」

嘆きは誰に届く事無く消えていった。なんの言葉を掛けようにも、なんの慰めにもならない事だけは分かっていた。

自分よりも優れた人なんて、五万といます。

そんなのは誰もが思う当たり前です。

それでも、あらゆる要因が重なると、駄目な自分が許せなくなる事も、ままぁあるんですよ。


突然消えてしまった人だって、どうして消えてしまったか分からない人だって、何かしらの理由があると思うんですよ。それを誰かに話す事が無いだけで。


些細な要因が重なっただけで、人は容易く消えてしまいます。

後回しにするのは良くない事ですが、今は繰り越しに掛けようと思います。

明日はもっとちゃんと、生きなければなりませんね。

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