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伝説の添い寝係

「うーん……と、仲間かー」


 俺は広場の噴水前で頭を捻った。

 スザンヌは呆れ顔でいる。


「仲間なら魔王城までならだが、この私がいるぞ。これも王の命だ。それと訓練された王国一の騎馬隊もいるぞ」

「いや、そうじゃなくてな……俺は、リスナーの……」


 すると、俺の右眼の端に垂直に細長いフィールドが現れ、ライズ国王というネームが現れた。


ライズ国王「ふむ、早速、配信とは、あっぱれである! そこでだ。そなたには、相応しい仲間を与えよう。余の添い寝係をしているメイドのリスルスだ。歳は忘れてしまったが、余が幼い頃から姿形はそのままだ。なので……」


 そう……文章が現れた。


 これは、知ってるぞ!


 コメントだ!!


 恐れ多くも、俺の配信にライズ国王がコメントをしてくれたのだ!!

 

 その時、俺の肩をチョンチョンと誰かが、おしとやかにつついた。

 振り向くと、後ろには可愛らしいメイド姿の10代の女の子がいた。


「あの。王の命で来ました……王国添い寝係のリルリスです……」

「……ああ。って、ちっがーーーう!! 俺はリアルの仲間じゃなくて、リスナーの仲間が欲しいんだーーー!! 魔王城ならなあ!! 俺はもう一回行ってるし!! 魔王も一撃で!!」

「あのー、寝る時は言ってくださいね。添い寝しますから」

「って、聞いてねええええええーーー!!」

 

ライズ国王「魔王討伐の道のりは、長く辛い旅になるとは思うが、これで安心していつでも健やかに休めるであろう。リルリスのレベルはライズ王国でも推し測れないほどなのだ。恐らくは……勇者のそなた以上かも知れない」


 俺の右眼の端に、ライズ国王のコメントが新たに書かれていく。


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