1人目の仲間
「あ...初めてまして、俺は太田空です」
「オオタソラ...あまり聞いたことない雰囲気の名前 ですね...でも、すごく素敵な名前だと思います!」
(まあこの世界の人間じゃないからな...)
「ところで、この石が欲しいって?」
「あ、はい!実は今調合している薬に必要で...」
「薬が作れるんですか?すごいですね!」
「いえ、モンスターを倒せる方がすごいと思いま す!私は薬は作れますが...戦う力はあまりないの で...」
(石を使う薬...なんか特殊効果でもあるのか?)
「その薬を飲んだら、どんな効果があるんですか?」
「えっと...少しの間、力が溢れるような効果があっ たり...あと、傷を癒す効果があります!」
「もしかして、回復魔法みたいなの使えたりします か?」
「はい!一応、上位の回復魔法も...」
(魔王討伐を一人でするのは流石に無理だし...それに、回復担当は欲しい...この人を誘ってみるか!)
「あの、俺実は魔王討伐するために冒険をしていて...それで、できればあなたにお願いしたいことがあって...」
「なんでしょうか?」
「あなたに、俺のパーティの回復担当になってほしくて...」
「そ、そんなすごいことに誘われるなんて光栄です!
ぜひお願いしま...」
彼女が返事を言いかけた瞬間、俺の後ろに突如ゴブリンのようなモンスターが現れた
『ゴーー!!』
「な、なんだこいつ!?」
「ゴ、ゴブリンです!冒険を始めたてなら危ないですよ!早く逃げましょう!」
「いや、こんなのにビビってるようじゃ魔王討伐なんて出来ない、俺は戦う!」
「あ、危ないですよ!」
「俺はこいつと戦う!ルカさんは急いで逃げてください!」
「わ、わかりました!」
そう言うと彼女は走って去っていった
(と、カッコつけて逃したはいいが、ほんとに勝てんのか!?)
『ウラーー!!』
ゴブリンが大きな声を上げると、手に持っていたこんぼうのような物を俺に振りかざしてきた
「うわぁ!」
俺は咄嗟に横に避けたが回避するには僅かに間に合わず足に当たってしまった
「っつ...」
『ウォーー!!』
ゴブリンがまだ大きな声を上げると、倒れ込んでいた俺にこんぼうを振り下ろした
(クソっ...せっかく決意固めたってのに、もう終わるのかよ...)
俺が諦めて攻撃を受け入れ目を瞑った
しかし、俺のもとに攻撃はいつまでも当たらなかった
「なんで...」
目を開けると目の前にはルカさんがいた
「あなたの声がしたから何かあったんじゃないかと思って戻ってきたんです、そしたらあなたが倒れていて...」
「俺に攻撃が当たらないのはなんで...」
「言っていませんでしたが、私は結界術も使えるんです、なので、直前にあなたにバリア結界を貼りました」
「今回復魔法を使いますね」
「ありがとうございます...」
『ヒーリング!!』
彼女がそう唱えると、俺の足から痛みと傷は消えていた
「本当に回復した...」
「大丈夫ですか?私も、戦闘能力はあまりないと言いましたが、完全に戦えないわけではないので、お手伝いします!」
「あ、ありがとうございます!」
(よし、ルカさんのおかげで傷も癒えた...今度こそ!)
『メテオ!!』
そう俺が唱えると、ゴブリンは燃え、倒れた
「よし、やったか?」
「いや、まだ立ち上がりそうです!」
俺はゴブリンに視線を向けた
「まだ倒れないか...」
『メテオ!!』
俺は言葉を唱えたが、炎は出なかった
「炎が出ない!?なんで...」
「おそらく魔力切れです!レベルが低いうちは魔力も少ないので...」
「ここは私が...」
『グラビティ!!』
彼女が魔法を唱えると、風のボールのような物が、勢いよくゴブリンへ当たった
『ゴブー...』
「今度こそ倒した...か?」
「消滅しました!倒せたんですよ!」
「よっしゃ!ルカさんもありがとうございます!」
「お役に立てたなら何よりです!」
「これからもあなたの旅、お供させてください!」
「てことは...」
「はい!一緒に魔王討伐を目指しましょう!」
「ありがとうございます!」
「これからは仲間なんですし、敬語は必要ないですよ!」
「じゃあ、名前も呼び捨てでいいか?」
「もちろん!これからも頑張ろう!ソラ!」
「ああ、よろしく!ルカ!」
こうして、1人目の仲間ができた




