熱波世界
ルーサ「あなたは熱波世界についてどれくらい理解していますか」
美弥「私の世界でもたまにあったと思う。東京も夏とても暑かった」
「夏とは何ですか」
「夏は暑い季節。秋に涼しくなって、冬は寒いよ。季節、四季はないの?」
「あまり理解はできませんが、羨ましい気がします。ここにあるのは、あなたの言い方で言えば、夏、だけですよ。それも凄まじい」
「。。。」
「私が生まれた時から既にこの状態だから、私にも分からないこともまだ多い。とにかく昔からここには熱波しかないのです」
「そうなんだ」
「私が聞いたり、学んだり、調べた限りでは、元々その夏という暑い時に、ブロッキング現象というものが発生、北半球の卓越風が極端に南寄りになり、逆に南半球では北寄りになり、赤道付近の暖かい、いや暑い風が流れ込み、大きな高気圧帯ができ、ブロッキング現象により、長期間滞留し、ブロッキング高気圧として、元々暑い赤道付近だけでなく、中緯度地域に暖かい、いや暑い風が次々と流れ込み、気温をさらに上昇させ、それを繰り返し、暑さが増幅、ペラペラ」
「ちょっと一気に説明しすぎでは。読者も読みづらいよ」
「これはすみません。ともかくこの連鎖により、気温が下がらなくなったが、この熱波世界です」
「なるほど」
「そして、多くの者が、熱中症、熱射病で体調を崩し、命を落としていく」
「ひどい世界」
「そこでの希望と言えば、例えば、熱波師」
熱波師。。。えっ、サウナ?!




