250㎏爆弾
大和の様な巨大戦艦に限らず、基本的に艦艇と言う物は空からの攻撃に脆弱である。現代のイージス艦もミサイルや飛翔物には、ある程度の力を発揮する事が出来るが、無敵では無い。
ましてや大和が活躍していた昭和初期にあっては、レーダー等の兵装は比べ物にならないし、ミサイル等も無かった。その為、この時代の主力装備はやはり爆弾であった。
とは言え、艦艇等にある程度のダメージを与えるのには、それなりのサイズが必要である。少なすぎれば艦艇にダメージを与えられないし、逆に多すぎれば航空機に搭載不可となってしまう。
そこで適度な威力と航空機で運用可能な爆弾の大きさを250㎏と標準化した。航空機から射出されて、尚且つ艦艇にダメージを与えられる爆弾の量であった。勿論、当時の爆弾にホーミングの機能は存在しない為、当たるか当たらないかはパイロットの腕にかかっていた。
目測を誤れば水中にドボンと落ちるだけで、大した意味はない。それでも、かなりの高度から爆弾を落とす為に、水面に当たった瞬間爆発する事もあったから、敵艦隊を足止めする為に、わざと目標からはずすと言う事もあった様である。
いずれにしても、艦艇の対空機銃だけでは対応する事は困難であった。日本海軍が敗れた原因は、貴重な艦隊をいとも簡単に対空防御を突破されて、しまった事にあると言える。この時代の場合は特に対空防御の為には、航空機が必要不可欠であった為に、航空機の数の差で日米の勝敗が決まったと言っても過言ではない。
考えてみれば、250㎏の爆弾が降ってくるなんて考えただけでも末恐ろしい。




