月月火水木金金、休日のとらせ方
月月火水木金金とは、海軍で使われた死語であるが、この単語が指す様に海軍においては、明確な休日は無かった。勿論、士気を下げる訳にはいかない為不定期ではあるが、休暇が与えられていた。それでも、いざ戦争となってしまえば休んではいられなかった。
戦艦大和とてその例外では無かった。休日を如何に与えるかと言う事は、艦長の腕の見せ所でもあったし、兵士の運用上における最重要事項であったのである。休日が充分に取れなければ、兵士が最良のパフォーマンスをする事は難しい。それだけではなく、艦の運用にすら影響を与えてしまう。
屈強な海軍兵士とて、ロボットではない。毎日100%集中して戦闘や任務をこなす事は出来ないのである。だからこそ、休日は必要であり、リフレッシュする事によって、得られるものも多い。海軍だけではなく、陸軍や空軍であろうが、相当の労力を毎日必要としている為、どこかでブレイクする必要はあるだろう。休み無しで戦えるロボットでも燃料が枯渇すれば、整備や補給をする必要はある。世界中の軍隊であっても、同様でその点においては、米軍の方が日本軍よりも上手であった。
少しでも戦いに出て消耗した兵士は、直ぐに後方に下げて、元気一杯の兵士を代わりに出す。怪我や病気になった兵士は即座に治療に集中させ、そうした兵士は、使わない。最も人口のパイが違う為、同じ戦略を日本軍が使えたか?と言う事は疑問符がつく。
それでも、休みをとると言うマネジメントにおいて、日本軍が米軍から学ぶ所は多々あった。こうした戦略においても、御国柄が出ていたのである。




