表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大和物語~ザ・ビゲスト・バトルシップ~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/60

酒保開け

 日本海軍における酒保とは、今で言う売店の事であるが、酒保開けとは売店を解放せよと言う命令であり、日本海軍兵士にとっては、食事以上に楽しみなイベントであった事は言うまでもない。

 「乗組員酒保許す」の命令が出ると、多くの兵士達は煙草や羊羮や酒と言った嗜好品を求めて、多くの列をなした。海軍兵士達は艦上生活が長く、陸地に戻る機会も少なかった為、お金を余していた。余していたと言う表現は適切では無いかも知れないが、海軍兵士は高給取りで有名だった。

 酒保開け後に思いっきり使ったとしても、それでも郷里に送金する位の金と身の回りの用を足す位の金は充分にあった。ちなみに酒保が開く時間と曜日は決まっておらず、酒保開けは不定期開催のイベントであった。

 それは、戦場に身を置く海軍兵士ならば、分かっている様に、戦闘はいつやって来るか分からない。だからこそ、酒保開けのタイミングも重要であり、艦長の腕の見せ所であったとも言える。

 軍隊はとてもストレスのたまる職種である。その為ストレスマネジメントが必要になる。酒保開けや食事で、ストレスマネジメントを行う事は、軍隊においては基本中の基本であると言える。そうした事をしっかりやっていなければ、いざと言う時に指揮命令系統が、きちんと機能しない。

 本当の修羅場においては、星の数(階級)も先輩後輩も無視してしまうものだが、それだけは避ける必要があると言える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ