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大和物語~ザ・ビゲスト・バトルシップ~  作者: 佐久間五十六


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従兵

 日本海軍には、「茶坊主」や「シスターボーイ」等と呼ばれた"従兵"が存在した。従兵とは簡単に言ってしまえば、海軍士官の世話役と言った所であろうか。飯の世話から風呂の世話まで、士官の周辺の世話役は全て、従兵の役割仕事であった。

 直接の戦闘には一切関わる事はなく、命の危険は正規兵よりは少ないかもしれないが、艦が沈めば一蓮托生終わりである。従兵に必要な資質はとりあえず、家事全般を覚えている事であろう。海軍の正規兵として必要なスキルは、従兵には求められていない。

 従兵は士官の世話役と言った事もあり、甲板整列を免除された特別な存在であった。眉目秀麗の美少年タイプが従兵には多く、彼等が茶坊主・シスターボーイと呼ばれたのも無理はなかった。

 司令部用の食料調達も従兵の仕事であり、毒味や虎屋のようかん、夜釣り等は従兵の専売特許であった。従兵は現代のホテルボーイをイメージすると分かりやすい。テーブルクロスを準備し日本海軍の重鎮らを相手に仕事をする。

 日本海軍と言う巨大組織と、大和の規模を考えれば当然艦内に従兵の様な存在がいても不思議ではない。歴史の表舞台に従兵が立つ事は決してないが、従兵が一生懸命世話した日本海軍の重鎮達は歴史の表舞台にいた。階級の序列がはっきりとしている海軍において、従兵の様な特殊兵の存在も忘れてはならない。しかし、この様な従兵の制度は現代の海上自衛隊には引き継がれてはいない。

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