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18.主の腕輪は進化する

 ヘルメス様が食べ物をくれないので、仕方なく匂いの残らないおにぎりセットをモソモソと食べる。身の回りの世話とか言ってたけど何するつもりなんだろう。今の所何もしてくれてないよな。


 上級ポーションと中級ポーションを量産していると、またヘルメス様がやってきた。飯かな?


「イチロウ様、主の腕輪がおかしいのですが、何かされましたか?いつの間にか透明だった宝石の一つに色がついたのですが…。」


 残念、飯じゃなかった。


「特に何もしていませんよ。今までは宝石に色がつくことは無かったんですか?」


「辺境伯家で代々使われている物ですが、こんな事は初めてです。イチロウ様が原因では無いとすると、腕輪に何か異常があるのかもしれません。」


「とりあえず腕輪を鑑定してみてもよろしいですか?もしかしたら何かわかるかもしれません。」


「イチロウ様は希少な鑑定スキルもお持ちなのですね。」


 なんか俺を見る目が新興宗教の信者みたいになってきてて怖いんですが。まぁ、色々聞きやすいから助かるけど。


「はい、まずは見てみます。」


 主の腕輪を鑑定してみる。



主の腕輪 Lv2

 保有MP:6万/2000万

→従の腕輪と対になる腕輪

 保有MPが最大値になるとMPを全て消費しLvが上がり、能力が進化する。

 従の腕輪の装備者から直接的な危害を加えられなくなる。

 従の腕輪の装備者からMP回復量の一割を奪い保有する。

 従の腕輪の装備者を召喚できる(消費MP100万)。

 保有MPを装備者が使用可能(Lv2)。



 これはおそらく腕輪のLvが上がったな。でなければ俺からMPを吸い取ってた割には保有MPが少なすぎる。しかし、今まで腕輪がLvアップした事は無かったのか?

 仮にMP回復と瞑想の熟練度100あった場合、


MP回復

秒間10*2=20

分20*60=1200

時1200*60=72,000

日7200*24=172,800


瞑想

200*2=400%

日172800*4+172,000=864,000



 主の腕輪Lv1の時に保有MPの最大値が1000万だったとして、116日間瞑想させっぱなしでやっと貯まるのか。時間をかければ溜まりそうな気もするが…。


「ヘルメス様はMP回復と瞑想のスキルはお持ちですか?」


「MP回復ならLv4です。瞑想は持っていません。神官等の専門職でない限り、普通は瞑想スキルは持っていないと思いますが。」


 レベルだと…?熟練度じゃ無いのか?うーん、思いきってヘルメス様を鑑定してみるか、気づかれたらその時は謝ろう。



NAME:ヘルメス・シューマッチョ

AGE:14

HP:4,815/4,815

MP:1,532/5,561

Lv:10

USKILL

 真偽眼 熟練度:39%

CSKILL

 体術 熟練度:19%

 剣術 熟練度:26%

 弓術 熟練度:23%

 魔闘術 熟練度:13%

 火魔法 熟練度:31%

 水魔法 熟練度:25%

 MP回復 熟練度:41%

 HP回復 熟練度:10%

 不意打ち 熟練度:43%



 熟練度のままか。


「ヘルメス様、問題が無ければ他のスキルのレベルも教えて頂けませんか?」


「他のスキルもですか?わかりました。まず、私のレベルが10になります。スキルは真偽眼Lv3、体術LV1、剣術Lv2、弓術Lv2、魔闘術Lv1、火魔法Lv3、水魔法Lv2、MP回復Lv4、HP回復Lv1、不意打ちLv4です。何か参考になりましたでしょうか。」


 なんとなく法則が見えたな。スキルのレベルは熟練度÷10がレベルって感じか。


「参考になりました。一応確認なのですが、従の腕輪の装備者で、過去瞑想がLv10あった方はいましたか?」


「瞑想Lv10ですか?有り得ません。スキルにより難易度の差があり、瞑想はレベルが上がり辛いスキルに分類されます。神官の方々でもその域まで到達できる方は、一つの世代にいるかいないかといった難易度です。」


 なるほど、まさかMPの回復速度がスーパーチートだなんて、地味過ぎて考えてなかった。だが、嘘ついたらバレるし、腕輪の進化含めて伝えるしかないか。


「ヘルメス様。結論から申しますと、主の腕輪のレベルがLv2にあがっています。レベルが上がったことにより、主の腕輪に貯められているMPを装備者が使用できるようです。現在、6万程のMPが貯まっています。」


 ヘルメス様が何言ってんだコイツは、みたいな顔をしながらフリーズした。


 

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