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異界巡行の世界 箱舟天使は異界を旅して帰還する  作者: 七夜月 文
2章 --時計針止まるアークエンジェル--
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情報 箱舟一号の内部

 管理AIガブの管理下にある並行世界潜航亜空間活動拠点長期居住船箱舟一号は世界を回り、その特異な物品を集めた博物館のような施設です。

 使命を与えられその使命を全うすべく我々は度重なる戦闘を彼らに強制し、その失敗により多くの改善策を考えてきました。


 7階建てで私たちに課せられた使命は順調に果たせていたと思われましたが、どこかの世界で何かがあったのでしょう。

 私も失敗が続いていたらいつしか足を止めてしまっていたかもしれません。

 世界を救うその使命を果たすため私たちは進み続けなければならないのです。


 彼女は立て続けに起きる失敗に使命の達成が困難と判断しどこかのタイミングでエラー、心が折れたものだと思われます。

 兵隊の育成と並行して行われていた武器の収集はいつしか異常物品の収拾へと変わり、彼女は自分の箱舟の増改作を終えると施設の中に引きこもってしまいました。

 幾つかの世界を渡り歩き兵隊に壊すことなく物品を回収させていたようで、彼女が引きこもった後多くの種類の怪物は箱舟内部を徘徊しておりました。



 黒い鬼の像

 宙に浮く胡坐をかいた像で浮いたまま移動する碁石のような艶のある黒い石でできた石像。

 金色の複雑な文字のような模様の入った両手を前に伸ばと、空間を振動させ衝撃波を生み出す。

 不意な邂逅で戦う心構えが出来ていなかったようで、ガブによるとこの像は本領を発揮すれば、銃弾を空中で止めることも離れた位置にいる相手も粉みじんにすることができると言っていました。


 半透明な赤い百足

 虫の形をした結晶体で噛みついた生き物を自分と同じ結晶体へと変え仲間を増やすようです。

 動いている時も砕かれた時も生き物の細胞はなく食事も必要とはせず見た目と違い命を持った無機物のようです。

 ガブに尋ねると一匹を採取しガラスケースに入れていたということ、とにかく数が多く動物さえいれば仲間を増やしていったことから箱舟内に生物型の個体が存在しなかった理由なのかもしれません。


 赤い霧の怪物

 自らの周囲に赤い霧を発生させその中に入ってきたものの死角を奪い方向感覚を奪い命を奪う肉食の個体です。

 霧の中は機械のセンサーの類も機能せず紫外線、赤外線、音波そのどれもが霧の中では無力です。

 ガブに聞くと捕獲時は強く雨の降る日で雨に当たる場所まで誘導し本体を捕まえたとのこと、姿は攻撃用の棘のついた長い足が三本、移動用の短い足が六本あるという甲殻類のような生き物だそうです。


 黒い球体

 不思議な球体で一定の高さをフワフワとバウンドし続けているゴルフボールからスイカほどのサイズのバラバラな物体。

 同じ空間内に浮いているものがワンセットで仲間として行動しているようで、浮いている球体のどれか一つでも破壊されると割れた内部から電流が放出され周囲の球体へと稲妻が走るようです。

 捕獲は容易だったようですが調査のために一つ破壊したところ、施設中をかけ巡った電流でガブの本体が死にかけたとのこと。


 脈打つ樹

 非常にゆっくりだが一定のリズムで動く心臓のような球根様な個体。

 球根を中心に広がる根には粘着性があり、小型の小動物や虫は逃げ出せず養分となる。

 成長するとむせ返るような非常に強い甘い香りを放つようで、成長前の球根の頃から臭いは噴出されているようです。

 ガブはその匂いから美味しそうとの発言を聞き味の成分を調べ無害と分けると熱した後に兵隊を使って毒見をさせたそうですが、その日のうちに体の内側から根が伸びてきたため処分したと報告。

 根の成長は激しく動くものが触れた途端に絡みつきながら成長し動きを封じにかかるようです。


 二人組の像

 歩き出し足跡を残す見たものの注目を集める石膏像。

 人に似ていて人よりかけ離れた形をした芸術品のような物体。

 攻撃性も重度の汚染性もなくただ歩き足跡を残すだけの像らしいのですが、他の怪物たちがその像その足跡を避けることが確認されており足跡に何らかの異常性があるらしいです。

 また、再生能力を有しており砕いても破片を集め水をかけると元の姿に戻りどこを目指すでもなくまた歩き出すそうです。


 新世代

 恐竜とも怪獣とも言えない大きな怪物。

 飢餓状態で弱っておらず全盛期でその身体能力が生かせるような場所であれば私の兵隊など完封し相手にならなかったと言っていました。

 学習能力が高く力も非常に強力でまた特殊な細胞をしており戦いの中で成長、進化するといった特殊な能力を持っているそうです。

 兵器の試射用に降り立った世界でガブは本当に運良く捕獲していたと言っていました。


これから推敲と加筆、休憩と情報収集で一か月ほど連載が止まります。

それではまた一か月後に。

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