情報 老朽地獄
老朽地獄の世界を支配しているのは、民間潜水採掘工場都市で生産された兵器群だと思われます。
調査の結果、民間潜水採掘工場都市というのは製造国が他国を欺くための名称だったようで、廃墟から集めた情報には採掘した海洋資源から兵器を作り地上へと送り出す欺瞞侵略兵器だったようです。
何が原因かいくつか建造されていた民間潜水採掘工場都市が同時に暴走を起こし地上へと進行を開始したようです。
民間潜水採掘工場都市は海中深くにあるため調査の結果は現在も稼働中なのかはわかりませんでした。
各地に展開した兵器のほとんどは人の生活圏のあった場所に等間隔で放置され、スタンドアローン状態で待機し人が出てくるのを何年も待っているようです。
動力は燃料を燃やして動くエンジンの様で大量の排気ガスにより大気は汚染され空の青空は白く霞むようになりました。
酸性雨により木々は枯れ、漏れた燃料が河川や湖、土壌を汚染し多くの動物が死に絶えたようです。
航空機ドローン
偵察時には稼働する航空機の類は見られませんでしたが、山岳部や都市部に小型の無人機の残骸を発見。
武装は機首の機銃、小型ロケット弾や小型爆弾等でした。
また、それ自体がバンカーバスターとなっており、武装をすべて使いきった後は体当たりをする使い切り型の兵器の様です。
搭載されている爆薬関連はどれも強力な物はなく、一機の戦闘力で蹂躙するのではなく複数機で編隊を組み数で面を攻撃するものだと思われます。
戦車
人が入るスペースがなくなった無人の小型の戦車です。
半球状の丸みのある車体装甲は厚みこそあれど簡単な鋳造構造で、防御性能は小火器を耐えられる程度と思われ同型の大砲での攻撃には耐えられないと思われます。
外部に外付けされたコンテナに小型ラジコンドローンを搭載しているものが一般的なようです。
ラジコン
防衛用に拳銃で武装した地上走破用の小型ドローンです。
小型ドローンの類には自己判断をするAIが搭載されておらず、カメラからの情報を近くの戦車などの母機へと送る濃しとしての機能しかないようです。
まら母機からある程度離れるか障害物に遮られると子機自体の行動や攻撃にラグが出るようです。
また母機がやられるとその場に代わりとなる母機がない場合、停滞あるいはどこまでも直進していくことが確認されています。
円盤
空からの偵察を目的として作られたと思われるグレネードランチャーを装備した飛行ドローンです。
榴弾、散弾、煙幕など弾頭に幅があり相手によって使い分けているようです。
最高時速はそれほど早くはないようでその代わり上昇下降の能力を生かし不規則な動きをしてかく乱しながら接近し、そのまま搭載した範囲攻撃武装で面で制圧を行うようです。
バギー
戦闘に耐えられるだけの強度を持ったフレームだけという最低限の骨組みで構成された無人車両です。
軽量で迅速な陣地転換を求められ作られたようで、装甲を極端に削りかろうじて燃料タンクやエンジン、レーダー機器、コンピューターに軽度の装甲がある程度。
武装は近接防御用の機銃砲塔と遠距離支援用の多連装ミサイルコンテナと思われ、4発の中型か8発の小型ミサイルが発射できるようです。
また背部のコンテナは積み替えが可能なようで補給用の燃料や弾薬を搭載したものも確認されています。
ダンプ
装甲で覆われた8輪のタイヤが二重になって重量を分散する超巨大な輸送トラックです。
おもな主武装は4発の大型ミサイルのようですが情報収集時にはどの車体も全弾撃ち尽くした後の様で空のミサイルセルがむき出しになっていました。
近接防御用に対空機銃を複数乗せており中装甲、軽装甲の目標の排除は容易いようです。
また、多数のドローンや超至近防御用に榴散弾を装備しており接近されることを何より嫌うようです。
車中に空間が多く上記の兵器群を搭載しそれらの整備をする工場も備えています。




