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異界巡行の世界 箱舟天使は異界を旅して帰還する  作者: 七夜月 文
4章 --光目指し加速する箱舟天使--
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情報 異界巡行



 異界巡行の世界はすべての始まりの地、箱舟が生まれ管理AIが使命を変更され世界を救うために旅立った最初の世界です。


 箱舟のもととなった異世界を渡る施設、ビーナスによりその中に保管されていた怪物を解析することで発展を遂げてきた世界です。


 世界を騒がせていたテロリストによりビーナス内に保管されていた怪物が解き放たれ、外界侵略の世界同様に混沌と絶望が広がり始めたばかりの世界です。

 大半の怪物はこの世界の兵器で倒すことができ、箱舟はその初期の混乱化で数名の科学者たちの独断によって吸血鬼、ディーバ、ヨヤミの存在を知ることなく旅立たされました。


 結果として軍隊で倒すことのできない怪物がいたことで箱舟は使命に準じた行動を行うことができました。

 仮にその世界の兵器だけで事足りた場合、箱舟に使命は必要なく想像以上に高い壁となった怪物の対処に頭を悩ませる必要はなかったでしょう。




 衛星砲台ロンギヌス

 解析した技術をもとに作り上げられた星の外を回り目的の直上から打ち下ろす衛星砲台です。

 ただこれは試作品らしく、完成時に分解し空へ打ち上げる予定だったようです。


 黄金の炎

 物ではなく生命力を燃やす炎です。

 命の灯とも呼ばれ、老いた細胞を取り除く研究や生命力の小さなものを殺す除草剤や殺虫剤としても研究が行われていたようです。


 全翼鳥

 顔は横を向き頭の上と下目玉を持つ巨鳥です。

 羽が一際大きく元の世界は常に強風が吹き荒れていて、自在にその風に乗り滑空することで一日中飛行していたようです。


 結晶蝶

 蝋に似た成分でできた蛹の中に隠れ、獲物が近寄るのを待つ肉食の昆虫型の怪物です。

 強い衝撃を受けると羽根が粉状に砕けその粉を被ったものにマーキングをします。

 羽がなくなってもある程度時間がたつと新たな羽が生えてくるようです。


 甲殻獣

 蟻とアブラムシのような結晶蝶との共生関係を持つ生物です。

 非常にかたい殻を手に入れる代わりに失ったものが多く目もなく聴覚も触覚もないに等しくほとんど何も知覚できていない状態ですが、結晶蝶のマーキングされたもののみ知覚できそれを攻撃し外敵の排除と結晶蝶の食事の確保による恩恵で餌にありつきます。


 蟹蜘蛛

 大きな鋏で強い力を受けると腹部が弾け爆発する子を握りつぶし、指向性を持った爆発で砕けた外骨格を散弾銃として撃ち放つ蜘蛛の怪物です。

 大きな体に反し臆病で、鋏は接近戦では使用せず攻撃に使える子蜘蛛がいなくなると逃げ出します。


 溶鉄骸

 溶けた金属が陣国にまとわりついたかのような見た目をした怪物。

 体から剥がれ落ちた一部が独立した一個体の怪物となります。

 金属を摂取することで成長するようで、最初の個体はビーナスの一部を食して大きくなったよう。


 骨鼠

 体のあちこちから骨のような棘が突き出たネズミの一種です。

 実際は骨ではなく毛や爪に近いもので折れても抜けても生命活動には問題はありません。

 ハリネズミのようにその棘を相手に向けることで攻撃と自衛を行うようです。


 ケミカル雲

 密度の薄いスライムです。

 空気を多く含みクラゲのように波打つことで高度を維持しある程度の移動をします。

 大量の水分を苦手としていて多くの水を浴びると体が薄まり形を維持できなくなります。

 雲の中でエネルギーを生み出すことができそのエネルギーを雷のように降らすことができます。


 毛蛸

 もじゃもじゃした体毛に覆われた大きな軟体生物です。

 陸上での活動のため体温調節機構を得たとされ、その毛の質感を変えることで草原や枯れ葉、倒木などに変え周囲に溶け込むことができたようです。


 浮遊機械

 羽根もプロペラもなく浮遊する高度に進んだ世界の機械です。

 体のいたる所にある発光する装置からレーザーを放つことで攻撃します。

 ビーナス内でディーバの影響を受けていないと思われ、ある程度電波汚染から身を守る防御プログラムを所持していたか機械ではない何かだった可能性もあります。


 結晶体兵器

 集合することで攻撃の出力が上がるほかの世界の高次元の機械です。

 おそらくはナノマシンなど集合体とみられていますが、現代の科学では詳しいことまではわからなかったようです。


 岩の巨人

 灰色で角ばっていない滑らかな大きな岩のような物体の集合体です。

 一つ一つの形と大きさがバラバラなため量産品とは思えない機械で内蔵された機関により磁力を発し、必要に応じて周囲の同型機が各々が必要な部位となって形を作る集合体の機械兵。

 大小様々、形もバラバラなため合体時に自由な手足の可動域を持ったロボット兵です。


 霊気

 物体の熱を奪って生きるガス状の生命体です。

 機械ではない為ディーバの影響は受けてはいないようでしたが、機械の発する熱に引かれその場にとどまっていた模様。


 首なし巨獣

 人が中に入り込んで動かすことのできる生体鎧です。

 操縦者である一人は心臓部に近い位置にある操縦席へと移り、生体鎧の神経系とつながり動かします。

 胸の部分に内蔵はなく代わりに部屋一つ分の大きさがあり、物や人を運べる生き物版の兵員輸送車のような物です。

 本来の内臓は胸より下に納められています。



 ディーバ

 脅威は文明の破壊。

 電力を供給すると音楽を奏でる機械仕掛けの箱です。

 どの周波数にも適応する電波を箱から発しっており、一度その電波をキャッチしてしまうとシステムを乗っ取ってしまう異常物体です。

 意思があるのかハッキングした機械を使って積極的に音の影響圏を広めようとします。

 その電波には不思議な力を持ち狂乱電化の世界と同じく音楽が鳴り響いている間、自立して動くことのできる機械はその設計にできうる行動使ってディーバの防衛や攻撃を行います。

 音を発する機器から発せられるそれを曲と認識できる生き物が聞いてしまうと、その音楽が頭から離れなくなり、音楽のことしか考えられなくなり一日中鼻歌など声に出し歌い続けコミュニケーションや生命活動の妨げになってしまいます。

 老朽地獄の世界、飽和蒸気の世界とは違い、ただ音が世界を包むだけなので機器の老朽化と音楽を聴くべき生物がいなくなると自然に消滅するのかもしれません。

 ・後日談ですがディーバからの接続が断たれた際、干渉を受けた機械はどこにも損傷がないにもかかわらず電源が付くことはありませんでした。


 ビーナス

 脅威はディーバの干渉下であることと新たな火種の持ち込み、他世界へのディーバの汚染拡大。

 箱舟の原型となる異界を旅する目的で作られた施設で、何らかの競技場が丸々入るほどの超大型建造物です。

 発見時に乗組員の姿はなく多くの怪物をその収容保管庫に休眠状態で保管したままだったようです。

 技術研究のため保管されていた半数以上の怪物は収容室から出され、世界各地の研究施設へと送られ解剖や解体が行われていました。

 またその旅路は記録されており、箱舟の稼働試験のために道しるべとしてコピーデータが搭載されていたためディーバのような怪物などの我々が近寄っては危険な世界を前もって判断することが出来ました。


 吸血鬼

 脅威は人類存亡の危機

 ビーナスから逃げ世界中で破壊活動を行っていたテロリストと呼ばれていた怪物です。

 生命力を吸い取り自らのものとする力を研究し、老化した体を捨て複製した入れ物に入れ替える手間のない完全な不老不死を研究していました。

 この怪物は名前とは特に関係はなく日光や水を弱点とはしません。

 人型で三メートルほどの巨人、人とコミュニケーションをとれるほどの知性を持っており単体での戦闘能力自体はそれほどの脅威ではありませんが逃げ回られたり隠れられると発見は困難と思われます。

 脅威は人であろうと動物であろうと他の怪物であろうと、生き物の生命力を吸い取り己が回復能力に転用できるところです。

 また生命力の吸い殻は忠実な下部として操ることができ、直接指揮を執る場合はその生き物の身体能力のすべてを出し切ることができるようです。

 更に下部の生前の知識を引き出すこともできるようで、これにより乗り物での移動や戦闘を行っていたようです。

 下部は生命力を求めて行動し新たな下部を倍々式に増やしていくようで、その力で消耗した戦力を回復し数を増やしながら襲撃を繰り返していたようです。


 ヨヤミ

 危険は世界滅亡の危機

 蝸牛によく似たシルエットを持つ漆黒の怪物。

 体を覆っている星々が浮かぶ宇宙空間のような物を映す光を歪まる粘液が、いかなるエネルギーや衝撃をも吸収してしまうため攻撃が通りませんがぬぐい取ることで粘液の下の体に攻撃が可能となります。

 質量であろうと電力だろうと光だろうと幕のように広げる口から食べたものをすべて自分の成長のためのエネルギーへと変換し背中の殻へと蓄えることのできる怪物です。

 自らが死亡あるいは一定以上のエネルギーを蓄えると、エネルギーを維持できなくなった体が周囲を巻き込んで爆発を起こし分裂、そして分裂した個体は再び食事を開始し再び殻と体を大きく成長させていくようです。


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