情報 狂乱電荷 飽和蒸気
狂乱電荷の世界は自己改良と生産を続ける無数の電化製品ひしめく世界です。
世界全体を謎の電波が覆い空気中に常に電気が満ちていて世界の機械は充電も電源も必要もなく行動しています。
おそらくは電磁波に異常なものが混ざった状態と思われ影響下にある電化製品はそのほかの電化製品と混ざり合い様々な能力を身に着けて行きくようです。
時代背景は大量生産大量廃棄が主流だった世界の様で安価でシンプルなデザインのものが山と積まれています。
調査のために降ろしたドローンなども降下直後に乗っ取られてしまい、爆破し廃棄、そのため事前の調査は不十分でした。
しかし世界に降り世界に満ちる電波や蠢く塊たちを解析し、ごくわずかな時間でも手に入れた情報に十分な価値があると判断しました。
解析した結果、世界に放たれる電波は機械を狂わすようで、これを正しく解析し武装に組み込むことでより良い武装を用意できると信じています。
集合体電子レンジ
集まりくっつき自由に分解と再結合のできる電子レンジ。
本来の役目を全うしようと目につく有機物を自らの箱の中へと入れようとする傾向があります。
またほかの物にも取り付くことができ行動範囲が広く、町のあちこちで目にする一般的な電化製品です。
這いまわるミキサー
金切り声のようなモーター音を立てて走り回るジューサーなどの総称です。
数センチのものから十センチほどのものまでミキサー部分は常に回転を続けておりそのモーター音で距離と数を把握することができます。
あと、まれに扇風機が混ざっています。
圧殺マッサージ機
生地が剥がれ内部構造が剥き出しのマッサージ器です。
従来の物と違う点は金属へと置き換えられ、対象者に癒しを与える気はないようです。
飽和蒸気の世界
この世界を支配しているのは命令のもとに動く機械の集合体です。
人と対話できるほどの極めて高い知性を持った機械で、その頭脳を持って劣った戦闘性能を数で補う戦い方をします。
確認できた限り、古い機体と新しい機体に性能の差はなく武装のアップデートは長年されていないようです。
個が強い性能を持つのではなく集団で行動し手数や圧で戦う戦法のため、製造コストが高くつき生産に遅れが出ることを嫌ったのかもしれません。
見つけられるものは破壊された人型機械の部品ばかりで、解析か部品になったかこの世界の人間が使っていたと思われる主力武器となる物は見つけられんせんでした。
また、エネルギー機関が特殊で特殊な固形燃料の熱で水を沸騰させ小型タービンを回し発電と動力を得ているようですが、戦闘での破壊と同時に制御を失った内燃機関が熱で融解してしまうため完全な状態での復元は不可能だと思われます。
既に多くの地を支配下に置いているようで彼らの支配された地域には人の気配はありません。
建物の構造、生活レベルからおそらくは産業革命時代に近い鉄と蒸気、歯車と鉄火がうなりを上げていたものだと思われます。
自己学習を繰り返し多と共有する装置が組み込まれているようで戦いを繰り返すことで情報を蓄え賢くなっていきます。
世界が滅んだ理由は争いだけを自己学習していった果てと言ったところでしょうか。
改修した部品をもとに支援的に組み上げたものは指示があるまで何の行動も起こさず、特別な指揮官クラスの兵隊もくみ上げても他の者と同じただ指示を待つだけのものとなったため、他に遠隔操作する何かがあったと思われます。
塗装は基本色と思われる黒以外に、濃い緑やくすんだ黄色なども見られました。
人型の兵器
見た目は戦いに特化した汎用兵器です。
装甲の強度はそれほどではないがそのほとんどが簡易な構造で量産性にすぐれ少数または大多数など集団で行動し機体に赤いマーキングされているものは司令塔と思われ周囲の兵隊はそれの指示で動いているようです。
戦闘時は情報の処理で負荷がかかるようで指揮官機体は動きが遅くなるようです。
軽量型
装備と装甲を減らし軽量化された機体です。
外部ユニットのグライダーと組み合わせることで内蔵されている内燃機会で作り出した蒸気を推進剤のように噴射して使いある程度自由に飛行します。
軽量ゆえの快速性で広範囲の偵察や奇襲が目的の様です。
これには指揮官クラスがあったようで待機状態の赤いマーキングの入ったものが事前の調査で確認できました。
大型機体。
分厚い装甲で補強された大型の機体。
頭腕足以外を釣鐘のような一枚の装甲版で囲み防御し並の武装では破壊が困難な品物です。
肩から足にかけて長く太い腕があり、早くはないですがそれを振り回して攻撃をしてきます。
見た目通りの鈍重で遠距離武装も持たず、巨体故に目立ち何かに隠れながらでなければ相手に接近できないものと思われます。
おそらく本来の役割は後述の飛行船のばら撒いた鉄塊の回収や拠点の防衛用の障害物、敵が作ったバリケードなどの破壊などと思われます。
特殊機体
おそらくは次世代機と思われる機体。
大振りの剣や大型の銃を振り回しなおかつ俊敏な機動性を所持しているようです。
ドローンでの次戦の調査ではほとんど見かけることがなかったことから実験試作機、あるいは脆いリーダー機の代替用の機体なのかもしれません。
この機体は量産されていれば非常に強力な兵士になると思われますが、これもリーダー機に指揮される必要がありそれを扱えるだけのスペックをまだ実現出来ていないか、あるいは現状は必要ないと判断されたと思われます。
足つき戦車。
車体の前面に十の機械の足が生えた戦車です。
武装は車体前面の器用に動かせる足のほかに回転シリンダーの主砲を含め三つの砲塔と小さな鉄球を放つ防衛機構が組み込まれています。
車体の大きさは足先まで入れて12メートルほど、砲弾は75ミリの徹甲弾のみで多種の砲弾は見つかっておりません。
装甲は厚く作られており多層構造となっていますが内側は多くの機械部品で埋め尽くされており装甲さえ抜くことが出来れは脅威となる物ではありません。
戦艦
舷側砲を多く取り付けた旧時代の戦艦のようなシルエットをした船です。
機械の兵士たちの寄って操舵される船で倉庫が大きく主に大型兵器の海上輸送が主な役割なようです。
後述の飛行船がある為か対空武装は少なく、大口径砲もなく船体の物はあくまで自衛用の大砲の様です。
他に確認できた何隻かには長距離砲と思われる武装が取り付けらたものがありました。
戦車の主砲と違いいくつかの砲弾の種類が確認されています。
飛行船
全長200メートルある巨大な飛行戦です。
非常に強固な素材でできており多少の被弾を覚悟すれば強引な行動を取ることもできます。
武装は機体内に格納されている鉄塊で軽装甲の目標の破壊や通行封鎖などに使われるようです。
軽量ドローンを懸架し必要に応じて戦場に降下させる空母としての役割を持っています。
鉄道
陸路をメインと入る無数の貨物列車を連結させた大型の蒸気機関車です。
素早く兵と荷物を運ぶのに優れ、一つの列車で千近くの兵隊と数十の戦車を運搬しているようです。
車両一つ一つの横に歩脚用の足らしきものが複数あったことから脱線時は自力で歩行することができるのかもしれません。