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夜明けを待ちながら
好きになった人に
「好きだ」と言われました
「愛してる」とも言ってくれました
夢みたい
それが同情だったとしても いいの
私の前では 真実だから
好きになった人が
私にくれた言葉を 反芻しました
その全てが 愛おしいです
なんて 嬉しいんだろう
それが今夜だけだったとしても いいの
私の内では 永遠だから
だから あと少し
眠るあなたの隣で 夢を見させて
夜が明けるまでの ほんの少しの間だけで いいから
いまはまだ 醒めないで
薄闇のなか
めずらしく眉間に皺のない あなたの寝顔
私も 好き
ふるえる私の肩を
無意識にひきよせる体温
夜明けを待ちながら
あと少しだけと
星に祈る