1つめ:あたらしいあさ
頑張って連載を。応援、アドバイス、待ってます。
何か言ってくれるとうれしいです。
「…い、ぉーぃ、おい、天子、起きろって」
誰かが私を呼んでる。
ん?誰?お母さん?
「…んー、だぁーれ?」
「“だぁーれ?”じゃねーだろぉー」
あれ?この声…
ガバッ!!!
「あわわわ、けっ恵ちゃん!!??」
「天子やっと起きたかー」
「なっ何で、恵ちゃんがいるの?」
「叔父さん、もぉ家出たぜ?先に出るから起こしてくれって頼まれたんだけど…」
ポリポリと頭をかく。
「とっ年頃の女の子の部屋だよ????」
「あぁ〜そーだなぁ、一応女の子だもんなぁ〜、そーだよなー、わかったから早くしろー」
そう言うと恵介は階段を降りていった。
三原天子と萩谷恵介は家が隣同士の幼馴染み。どちらの両親も父親が医者、母親が看護師。どちらにも4つ上の兄がいて、笑っちゃうような計画された家族。
昨日高校の入学式が終わって今日から学校生活が始まる。
私はさっさと身支度を整えリビングに降りていった。
「天子、オレンジかー?」
「うん!ありがとう」
いつものやりとり。どちらの両親も病院勤めなのでどちらかの家でご飯を食べることが多い。
「クラス一緒だといいね」
「おぉーそーだなー、担任と隣の子は美人がいいなぁー」
「はぁ〜」
「ごちそーさま」
「えっ?もぉ終ったの?」
「いつもながら天子は食うのがおせーよ」
「だってー」
「俺が荷物とってくる間にちゃんと支度終えとけよー」
そう言って食器を片付けて出ていった。
「急がなきゃ;」
…10分後…
ガチャッ
「天子ー」
「はーい!!!今行きます!!!」
戸締まりをして家を出る。
庭を歩いていくと道路にカラフルな“それ”はいた。
「かっちょいー!!恵ちゃんコレどーしたの?」
「いいだろーずっと作ってたんだよー」
そこにいたのは自転車。
チャリと言ってもただのチャリじゃない。
まず色は黒と白でチェッカーフラッグ模様。
ベルは黄金でで普通のよりも一回り大きくてライオンの形。
ハンドルやら何やらは黄色で統一。
「まぁいいから乗れー」
「乗せてってくれるの?」
「おぉー」
「毎日?」
「なにいってんだよー、交代制だ」
「え?交代?私恵ちゃん乗っけてなんて走れないよ?」
「大丈夫、大丈夫、電動だー」
と彼は足元のバッテリーらしきものを指す。
「おぉ!!!恵ちゃんすごい!!!」
「それだけじゃーないぜ、サドルは低反発素材!」
座ってみる…
・・・・・・・・・
!!!!
「すごいよ、すごいよ恵ちゃん!!!!お尻痛くない!天才だよ!!!」
「だろー、まぁいいから乗れよ、遅刻する」
「うん!!!」
それから20分後2人はめでたく同じクラスとなり、幼馴染の関係はつづいていく。。。
つづく。。。