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恋文*Ⅰ  作者: 春樹*
1/1

~始まり~

■なぁ、玲歌。アタシの気持ちを聞いてくれよ。

これまでのこと全部振り返って、全部の思いを伝えるからさ。■







アタシの名前は恋江 玲太。


名前で気づくかもしれないけど、アタシは男だ。




一応言っておくけどおかまじゃない。


男に興味があるわけでもない。



単なる女装家だ。


だから、普通の女子のことを好きになるし、彼女がいたことだってある。




そんな普通の男だったアタシが女装なんかしてる理由は簡単。


ただ    可愛いから。




昔から街を歩いてて女に間違えられることがよくあった。


何もしないでも女に間違えられて


ナンパされて


男だって言っても信じてもらえなくて




それが苦しくて


ある日とある女子に


「私より可愛い玲太くんなんか、ほんとに女の子になっちゃえば?」


って言われたことをきっかけに、アタシは女装をはじめた。




多分・・・絶対。


アタシより可愛いヤツなんかいねぇ。



ついでに言うとアタシより可愛くないヤツは女じゃない。


つまり、この世に女なんていねぇ。




今のところは・・・






----------------------------------------------------------------------------------



「おはよう玲太!!」

クラスメイトが挨拶をしてくる。



鈴宮剣都だ。



「おはよん♪」


「いや、その色仕掛け俺にはそろそろ通用しないからね?w」



「あ、やっぱり?そういえばさ・・・・」





男友達との他愛もない会話。


アタシ、恋江玲太は正真正銘の男。




アタシのルックスはそこらへんの女子なんかと比べ物になんないくらい素晴らしい。


密かにファンクラブとかもあるとかないとかw





「玲太くん、今日転校生くるってー」


「男?女?」


「女の子だよ」


「嘘つき。」

「え?」


「普段から言ってるでしょwアタシより可愛くないヤツは女じゃねぇ」


「あ、それがね!めっちゃ可愛いらしいよ!!」


「へー。期待しないで待ってるわw」




女子が言う可愛い女の子は当てにならないからなww



キーンコーンカーンコーン


「ほらみんな席につけー」



ガタガタッ


担任が入ってきて、みんなが慌てて席につきはじめる。



それに合わせてアタシも席につく。


毎朝まったく変わらない。


なんのスリルもない。



いつもどーりの朝。



転校生が来たって、きっと何一つ変わらない。






でもそれはきっと


アタシが変えようとしないから。









「みんな知ってるかもしれないけど今日は転校生がきます」




わぁわぁ・・・


「はい先生!男ですか女ですか!!」




質問や歓声が飛び交う中


先生は



「静かにしろぉ~!静かにしないと転校生呼ばないぞ!」と


言った。



途端に教室は静まり返った。




転校生を呼ばないなんて無理があるだろw


アタシはそう思いつつも黙った。




「よし。いいだろう。入れ」



「はい」





高くて澄んでいるが緊張しているのか、若干震えた声が


ドア越しに教室中に響き渡る。




ガラガラ・・・


ゆっくりと開き始めたドアの隙間から見える細くて白い指。



ドアが少しずつ開いていき、転校生の姿も徐々に見えてきた。





「加奈島 玲歌です。」



転校生、加奈島 玲歌はハッキリ言って超可愛い。


というよりも美人に近いのかもしれない。



日本人離れしている。ハーフ・・・なのか?




おとなしそうだが、やっぱり高校生というか無邪気さもあって


典型的な美少女だ。




クラスの男子が騒がないはずがない。


でもアタシは黙った。



黙ってその美少女を見つめた。


というよりも睨みつけたに近いかもしれない。



アタシの方が可愛いに決まってるけど


クラスの視線が一気に降り注がれている加奈島 玲歌が羨ましかった。




「私はこう見えて、普通に日本人です。気軽に話しかけてね」



明らかに日本人離れした美しい顔立ち。


これが日本人だなんて思えない。



「これからよろしく」


自己紹介代わりの軽い挨拶が済んだあと


先生はアタシの隣の席に促した。





「よろしくね」


加奈島 玲歌が言った。




「あぁ、よろしく。アタシは恋江玲太。こんなんでも一応男だから」


アタシはどや顔をキメた。


「へぇ、仲良くしてね!えっと・・・玲太くん^^」



加奈島 玲歌は驚くどころかニコニコしながら仲良くしてね!なんて言いやがった。


アタシは拍子抜けした。








加奈島 玲歌・・・おもしろいヤツだ。

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