(カゲレンジャー×シノビレンジャー)後編 その4
美山涼の夢の中の世界はピンク色のモヤが周囲に漂う異空間になっていた。
「……不気味な空間だ」
シノビブラックは思わず夢の中の異空間の感想を漏らした!
「恐らく……この夢の中の世界に妖魔は潜んでいるわ」
シノビホワイトは気を引き締めた!
シノビレンジャーは恐る恐る夢の中の世界を突き進んでいった!
しばらく進んでいくとどこからともなく不気味な声が響き渡った!
「よく来たなシノビレンジャー!」
「隠れてないで出てこい妖魔!」
シノビレッドが妖魔に呼びかけるとゆらりと妖魔が姿を現した!
「ククククク……カゲブルーを悪夢の世界に閉じ込めて苦しめようと思ったがとんだ横槍が入ったぜ」
妖魔は不気味に笑った!
「シノビレンジャーがいる限りそんなことはさせないわ!」
シノビホワイトは妖魔に啖呵を切った!
「俺は妖魔バク……この夢世界は俺が自在に操ることが出来る。シノビレンジャーごときに勝てると思うなよ」
妖魔バクは大胆不敵だ!
「そんなこと実際にやってみたらわからない」
「……行くよ」
「超絶忍法!」
「シノビ変化の術!」
5人の精鋭忍者は忍装束に身を包んだ!
「シノビレッド!」
「シノビホワイト!」
「シノビブラック」
「……シノビブルー」
「シノビイエロー」
「封忍戦隊シノビレンジャー!見参!」
爆発!
しかし、妖魔バクは余裕な態度を隠さない!
「……やれ」
次の瞬間!どこからともなく触手がシノビレンジャーめがけて飛んできた!
「最悪です!」
シノビイエローは襲いかかる触手を次々と切り落とす!
「面妖な術だ……流石は夢の中の世界を支配する妖魔だ」
シノビブラックも冷静に触手を迎え撃つ!
「……このままだと妖魔バクに上手く近づけない」
シノビブルーは妖魔を斬り伏せながら妖魔バクに接近する手段を考えていた!
「火遁剣!」
シノビレッドは火遁の力が宿った剣で触手を焼いていった!
「しかし、触手が多いわね」
シノビホワイトは触手を次々と斬っていく!
妖魔バクはそれを高みの見物だ!
触手は次々と出現してシノビレンジャーに襲いかかる!
しかし、シノビレンジャーの実力で触手を次々と切り倒していった!
「妖魔バク……次はお前だ!」
「ククククク……俺は夢世界を支配できる……その意味はわかるな?」
妖魔バクはそううそぶくと指を鳴らした!
するとどこからともなくカゲブルーがフラフラと現れた!
「妖魔バク! 卑怯よ!」
妖魔バクの意図に気づいたシノビホワイトは思わず叫んだ!