第二話 水素と酸素
ヨウスケが塩酸を注ぎ込むと、泡がボコボコ出てきた、ナオトは急いで巨大なゴミ袋に集めて、気球を作る
ヨウスケ「水素が止まらないんだけど、有馬かな入れるか?」
ケンイチ「陰イオン・・ぼっちちゃん」
ナオト「もうちょっとだ、3袋ぐらい作りたい」
黙々と作業するヨウスケとナオト、そして意味のわからないこと呟きながら動画をとる、ケンイチ。
ナオト「そろそろ大丈夫か。塩酸を中和しよう」
ヨウスケが重曹を入れると、二酸化炭素とともに塩酸が直ちに中和された
ケンイチ「ほーら、CO2排出したぞ!今ので地球の平均気温が0.5度は上がったな」
ヨウスケ「お前が息を止めてれば、プラマイゼロになる!」
ナオト「そういえば、水素着火用のライターってない?」
ケンイチ「俺たちタバコを吸うほど愚かなじゃいからな」
ヨウスケ「そういえば、アルコールランプに火をつける実験用のマッチあるだろ。これをこすって・・・」
ナオト・ケンイチ「ちょまっ!!」
爆音と共に教室中のガラスが飛び散り、学校の火災報知器が作動して、直ちに消防が駆けつけた。
消防隊員A「中学生3人心肺停止」
消防隊員B「了解!すぐに搬送の手配をします」
心肺停止で救急搬送された3人を懸命に蘇生する医師たち。3人とも目立った外傷はなくなぜ心肺停止したのが不自然なほどだった。案の定すぐに蘇生はできた。しかし、3名とも意識が戻らず、眠ったままだった。