ターニングポイント第98話意地
姉川で萬崎軍は勝ちはしたが京都で最強の寺暴力寺の当主鶴見直哉がみつわの軍勢と共に挙兵したため上城、琵琶連合軍を追撃せずに京都に向かったのであった。
萬崎軍は天羽軍と共に京都の暴力寺を包囲すると
「勤ちゃん、暴力寺に降伏するように手紙を送ってくれ」
「はい、わかりました」
そして萬崎から送られてきた手紙を読んだ
暴力寺の当主鶴見は家臣に向かって
「やはり萬崎はこちらに向かってきたか、作戦通りだな」
「そうですね。これで我々に戸惑っている間に萬崎軍のしんがり部隊を撃破した上城、琵琶連合軍がその勢いで萬崎軍に襲い掛かれば萬崎は終わりだ」
「萬崎は思ったより頭が悪かったな。我らが何の策もなく挙兵するわけないのに」
「ホントですよね、これで萬崎は袋の鼠ですよ!」
二人は大きな声で高笑いをした。
萬崎軍が暴力寺の返事を待っている頃
「殿!申し上げます。上城、琵琶連合軍が岐阜城に向かって進軍をしております!!」
萬崎はこの情報に驚き
「なんだと!!」
岐阜城を攻める。ヤバい!そんなことされたら天子が危ない!!
「撤退しよう‼」
萬崎の元に上城、琵琶連合軍が岐阜城を攻め込むとの情報が入った三日前、姉川の戦いで勝利し萬崎が手に入れた横山城で城番をしているいる爺やは
「そっか、上城、琵琶が攻めてくるか」
「今から千の軍勢を率いて戦いに行きますぞ」
「爺や様何を行っておられるのですか!相手は三万の軍勢ですよ千の軍勢で倒せるどころか死に行くようなもんですよ。ここはこの城に籠城すべきです」
「ここを上城、琵琶が素通りしたらどうする?」
「そっ、その時は」
言葉をつまらせる家来に爺やは優しい口調で
「天子様は殿の一番大切なお方だ、ここで籠城すれば天子様を危険にさらすことになるそんな事は死んでもわしにはできんからな」
爺やの覚悟を感じた家来は
「わかりました。戦いに行きましょう」
爺やは家来の頭を優しくなぜながら
「ありがとう、恩に着るぞ」
爺やが打って出るとの情報を聞いた。萬崎は慌てて天羽軍の元へやってきて
「経丸さん、あなたの家臣でめちゃくちゃ足の早い者がいると聞いているのだけど」
「稲荷さんの事ですか?」
「すまない、稲荷殿に使いを頼んでもよろしいですか?」
「はい、いいですけど」
経丸が萬崎の前に稲荷を連れていくと
「稲荷殿、すまない今から爺やの元に行って無理はするな。危なかったらすぐに逃げろと伝えてくれないか」
「わかりました。今すぐ伝えに行きます」
そう言って稲荷は風のように去っていったのであった。
爺やは横山城を出て上城、琵琶連合軍と対陣した。
爺やの軍が上城、琵琶連合軍と激突する前に稲荷は爺やの元に到着した。
「爺や殿、私は天羽家家臣の稲荷です。萬崎殿から伝言を預かっております」
そう言って稲荷は萬崎の書いた手紙を渡した。
手紙を受け取った爺やは稲荷に丁寧に
「ここまで届けてくださりありがとうございます」
と言って手紙を読み始めた。
その手紙には
「絶対に無理はするな。もし危なかったらすぐに逃走せよ」
とかかれていた。
その手紙を読んだ爺やは少し笑いながら
「殿はあまちゃんなんだから」
「稲荷殿、天羽殿にこれからも殿をよろしくお願いしますとお伝えくだされ」
「どういう事ですか?」
爺やは稲荷に優しく覚悟を決めた表情で
「殿に、爺やは最後に武士として意地を見せました。とお伝えください」
爺やの覚悟を感じた稲荷は
「はい、わかりました」
と言うしかなかったのであった。
「今が攻め時だ萬崎軍を駆逐せよ!!」
この琵琶海人の掛け声で琵琶、上城連合軍が一斉に萬崎軍の爺や率いる千の兵に対してに三万の兵で襲い掛かった。
爺やは前線で歯を食いしばりながら
「皆、必死に食らいつけ死んでも奴らを一歩たりともここから前を進ませるな」
爺やは戦いぶりに味方の兵は奮起したが数で圧倒され徐々に押されていき
「爺や様!味方の兵ががどんどん討ち死にしております」
爺やは体に三本も矢が刺さりながらも踏ん張り力強く槍を振り回しながら
「まだ、まだ、わしは戦える!人生最後の一秒まで殿に尽くすんだ!!」
爺やは善戦したが多勢に無勢遂に爺やに最後の時が来た。
爺やは後ろから槍で体を貫かれると意識を朦朧とさせながら
殿、爺やはここまでです、必ず天下を統一してください。爺やはあの世から見てますから
爺やは戦場で散ったのであった。
爺や達は琵琶、上城連合軍相手に善戦したが圧倒的兵力差に押されて全滅したのであった。
上城、琵琶連合軍は爺やの軍を全滅させはしたが数少ない相手に対して多大な被害を出してしまったため兵の士気が落ち込んでしまったところに萬崎が向かってきているとの情報が入ってきてしまったため自国に引き返したのであった。
萬崎が爺やを救出すべく爺やの元に向かっている途中で
「魔王!」
「どうした」
「爺や殿が琵琶、上城連合軍に敗れ亡くなりました」
稲荷の言葉を聞いた萬崎は「嘘だろ」と呟いて膝から崩れ落ちた。
爺や、爺やなぜ死んだ危なかったら逃げろって言ったじゃないか。それなのに、それなのに
萬崎は拳を地面に叩きつけながら大声で
「もう、絶対に戦を終わらせるから天下を統一するから!!」
萬崎の叫び声が辺りにこだましたのであった。
萬崎は上城、琵琶連合軍が自国に引き返したのを確認すると経丸に金崎と連携して琵琶、上城連合軍を監視するように頼んで自信は暴力寺征伐に向かった。
萬崎は皆に向かって強い口調で
「爺やが足止めしてくれたから俺たちは今生きているんだ。絶対に爺やの死を無駄にはするな、今日暴力寺との戦にかたを付ける」
萬崎は覚悟を決めた表情で
「暴力寺を焼き払う」
飯田は慌てて
「魔王、暴力寺にはおなごや子供もいるんですよ」
萬崎は鬼の形相で
「暴力寺にいる者は全て敵とみなして殺す」
萬崎の迫力に誰も何も言い返せなかった。
萬崎は皆に向かって大声で
「今から暴力寺を焼き払い、暴力寺にいる者は全て皆殺しにする行くぞ‼」
「はい!」
萬崎軍は一斉に暴力時を焼き払い逃げまとう敵を兵を徹底的に殺していったのであった。
暴力寺から萬崎軍に焼き払われ斬り殺される者達のこの世のものとは思えない叫び声がこだましたのであった。




