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ターニングポイント第97話姉川 

 萬崎軍は浪人になって生き残るために将軍に頭を下げて萬崎討伐に参加したみつわ三人衆のみつわ竜基と大宮陽太率いる三千の兵を滋賀県野洲市で打ち破り勢いをつけて琵琶、上城連合軍との戦に臨む。


琵琶大和は皆を集めて


「皆、我は覚悟を決めた萬崎智之を必ずやこの戦で討ち取る!皆の者出陣じゃぁー‼」



 気合を入れた琵琶軍は萬崎との決戦の地になる滋賀県姉川に向かった。

 


 姉川を挟んで北に琵琶軍五千の兵と上城軍八千の兵、南に萬崎一万三千の兵と天羽軍五千の兵が睨みあう形で陣取っていた。


「爺や、俺らの軍の前に琵琶軍が陣取っているから経丸さんに言って俺らと軍の位置を変えてもらってこい」


「魔王、そのようなことできるわけないじゃないですかこの規模の軍がそのような事で移動となると時間もかかりますしましてや敵に隙を見せることになります」


「そうだよな、出来るわけないよなごめん」


 いつもと違い気弱に返してくる萬崎に爺やは戸惑った。



 琵琶軍の陣営では


「いいですか、この戦で必ず萬崎智晴の首を討ちますよ‼」


 琵琶軍は気合を入れて萬崎軍に突撃をし戦の火ぶたが切って落とされた。

 萬崎が琵琶家を攻めたくない気持ちもあってあまり士気の上がっていない萬崎軍に琵琶軍は容赦なく攻めかかった。


 萬崎軍は数では琵琶軍に勝っているが琵琶軍の死に物狂いの攻撃に徐々に押されていった。


「魔王、いつもの覇気はどうしたんですかこのままだと我が軍は壊滅しますぞ」


 爺やの言葉に萬崎は呟くように


「爺や、肉親を攻めてまで天下って取る意味あるのかな」


 弱気な萬崎に爺やは


「殿、何を申されてるのですか‼」


 怒鳴りつけた。


「俺はこの国を平和にする為に天下を取るんだそれなのに俺は肉親を敵に回す戦を引き起こしている俺のやっている事は間違ってるのかなぁ爺や教えてくれ」


「間違ってない‼殿のやっていることは間違ってなんかない殿がここで戦うことをやめたら日ノ本は絶対に戦はなくならない戦が日常となっているこの日ノ本を変えられる人は殿しかいないんですよ‼」


「殿、横を見てください」


 萬崎は爺やの言葉通り横を向いた。


 萬崎の視界に入って来たのは上城の大軍を必死に押し返し打ち破っている天羽軍の姿だった。


「殿が天下を取る事を本気で信じて戦っている者もいるのですぞ、そのもの為にも歯を食いしばって戦わなくては」


 萬崎は爺やの肩をポンと叩いて


「さすが爺や、肝心な時に頼りになるな」


「はっ、ありがたきお言葉」


 萬崎は自ら前線に出向き敵兵を斬れ倒しながら


「皆の者琵琶軍を蹴散らせそして格の違いを見せつけて降伏させよ‼」


 萬崎の言葉で萬崎軍は息を吹き返して琵琶軍を押し返した。



 その頃天羽軍では

 経丸は隣で苦戦している萬崎軍を見て自軍の兵が士気を下げないように


「萬崎軍が今は苦戦されているが必ず立て直すそれまでは私達がこの戦の鍵です。思う存分大暴れしてください」


「経丸、そんなこと言われなくてもわかってるわ。この大多喜の英雄外岡士郎が蹴散らしてやるぜ」


士郎の自信に経丸は笑顔で


「頼むよ、士郎」



片倉は前線で大太刀を振り回して上城軍の兵を簡単に斬り倒していった。


 萬崎軍と琵琶軍が激戦の中天羽軍が上城軍を打ち破り琵琶軍の横から攻めかかり奮戦していた琵琶軍だったが耐えきれなくなり撤退を余儀なくされたのであった。


「勝ち鬨をあげよー‼」

 

萬崎のこの言葉で萬崎、天羽連合軍は勝ち鬨を上げたのであった。 


この戦は激戦で戦死者の数が多く姉川が血で染まったと言われる程であった。


 長浜城に逃げ帰った琵琶大和は


「ただいま、帰りました」


「殿、よくご無事で帰って来てくれました」


「ごめん、智ちゃん僕負けたよ。人生で初めて自分の意志で本気で戦ったのに」


 智江は何も言わずに琵琶大和を抱きしめた。



 この戦に勝った萬崎は一人で浮かぬ顔をして


 俺考えが甘かったんだな、でもやっぱりせっかくできた弟を殺したくないそのためには俺は強くなって俺が味方に付けば安心だと思わせるようにならなきゃ



 この姉川の戦いがそれぞれの今後に色んな物を影響を与えるのであった。







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