ターニングポイント第95話殺意
士郎は自軍に戻る途中。
「あいつ、めちゃくちゃ嫌な奴だな!殺してやりたいぜ!!」
怒りで興奮している士郎に稲荷は冷静に
「士郎、よく抑えたな偉い」
「ホントだよ、それがしめちゃくちゃ蹴られたんだぞ!!」
海老太郎は真顔で
「あの時士郎さんの顔がなくなると思いました」
「だろ、ホントに痛かったんだからな」
「そっか、で作戦はどうすんの?」
稲荷の質問に士郎は
「それがしとチビるが最前線で戦い敵を引き付ける」
「それで?」
「吹き付けた敵を海老太郎率いる弓矢隊で壊滅させる」
「えっ、僕めちゃくちゃ重要な役目じゃないですか」
「そうだな、めちゃくちゃ重要な役目だ!それがし達が生きて帰れるかどうかは海老太郎にかかってるんだぞ」
海老太郎は、ニコニコしながら
「そんな大役ドキドキしちゃいますね」
士郎は海老太郎の態度を見て
何でこいつはこの場面でこんな緊張感のない態度でいられるのだろうか
と思うと少しちからが抜けたのであった。
「よし、じゃあ頑張りましょう!」
「おう!」
「士郎さん、気合い入れましょうよ」
三人は円陣を組んで
海老太郎が大きな声で
「絶対に生き抜くぞ!」
「おー!!」
「よし、海老太郎。それがし達は敵をおびき寄せて来るわ」
海老太郎は笑顔で
「頑張って下さい」
士郎は緊張で震える体を抑えるように心の中で「外岡士郎なら生き抜く事ができる!外岡士郎なら生き抜く事ができる!気持ちー!気持ちー!!」と何度も叫んで覚悟を決めて上城、琵琶連合軍の元へ向かった。
士郎と稲荷は少ない兵の数で上城、琵琶連合軍の前に現れた。
士郎達をみた上城徹は
「敵兵はもうそんな少ない数になったのか、全軍一気に蹴散らせ!!」
上城軍が一気に襲いかかったそれに琵琶軍も付いていったのである。
敵が襲いかかって来る時に稲荷が士郎に
「特訓の成果ここで思う存分発揮してやろうぜ」
この言葉で士郎は自分に自信を持ち
「その通りだなチビる。敵を蹴散らしてやる」
向かってくる敵兵に対して
士郎は「気持ちー!気持ちー!!」と叫びながら稲荷とコンビプレイを発揮し敵を蹴散らしていった。
ある程度戦うともうここまでと思った士郎は撤退を命令した。
士郎達が本気で戦っていたので上城、琵琶連合軍はおびき寄せられているとは思わず士郎達を追撃した。。
その頃、海老太郎が待機している場所では
「えっ、あなた方誰?敵味方?」
海老太郎の問いかけに
「大内勤勉と申します」
「豊影殿からここで迎え撃つ事を聞きました。我らもここに加わらせて頂きたい」
「あなた達弓矢は使えるの?」
「我らは鉄砲を使います」
「鉄砲?何だそれ」
「まぁ、簡単に言えば弓矢の強化版ですよ」
「へぇー凄いもの持ってるんですね」
「まぁ、それより協力して上城、琵琶連合軍を追っ払いましょう」
「はい!よろしくお願いします」
「元気な声ですねぇ」
大内勤勉は苦笑いするのであった。
その頃豊影軍は
「今から、我らは萬崎殿の元へ向かう」
「えっ殿、天羽軍や大内軍は前線で戦っております。彼らを見捨てるんですか?」
豊影は余計なことを言った家来を切り捨てながら低い声で
「当たり前だろ、奴らは捨て石だ」
豊影軍はしんがりの任務を放棄して退却を開始したのであった。
「敵は思い通りに追撃してきたな士郎」
「後は海老太郎に任せよう」
士郎達を追撃している上城、琵琶連合軍の前に海老太郎の弓矢隊と、大内弓鉄砲隊が現れそれして
「全軍、放てー!!」
海老太郎の命令で弓矢隊と鉄砲隊が上城、琵琶連合軍に向かって一斉射撃をおこなった。
あまりに物凄い威力に連合軍側は多いに怯んだ。
初めて見た鉄砲の威力に士郎、稲荷、海老太郎はド肝を抜いたのであった。
上城、琵琶連合軍はこの鉄砲の威力を見てこれ以上の兵の損失を嫌がり退却したのであった。
その頃、経丸達は
「後もうちょっとで萬崎殿達に追い付くぞ」
そう経丸が行った時に
「お前ら、落武者だな」
いきなり経丸達を50人くらいの野武士達が取り囲んだ。
片倉は冷静に
「悪い、今あなた方の相手をしてる時間はないから持っているもの全て渡すので通してくれませんか」
「持ってるもの全てでいくらになる?」
「一人辺り五万円とかになるんじゃないですかね」
「話にならん、この方々がお前達の首を取ると一人に付き百万円を下さると申されておる」
「仕方ないですね。殿、話し合いが通用する相手じゃないみたいです」
片倉はそう言っていきなり野武士の二、三人斬り倒した。
この片倉の行動に野武士達は
「お前ら、舐めてんじゃねぇぞ!!」
怒り狂って経丸達に襲いかかるが
経丸、片倉、ひのは簡単に野武士を斬り倒していく
3人の野武士が凛は弱そうだと思い凛に襲いかかって行く。その様子を見た経丸は大声で
「凛ちゃん、危ない逃げて!!」
凛は冷静に左手で刀を持ち野武士達を引き付けてから一気に野武士達の首を切り落とした。
凛の武術に皆が驚いた。
驚く皆に凛は笑顔で
「私、これでも兄貴より武術の才能あるんですよ」
経丸達は野武士達を一人残らず駆逐したのであった。
「片倉さん、私達の首を取ってこいって誰が言ったんだろう」
「わかりません」
命を狙った者が誰なのか?謎を抱えながら経丸達は退却をするのであった。




