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ターニングポイント第89話相談 

ここは金崎国子の居城新潟の春日山城

「すみません!金崎殿急に押しかけてしまって」

金崎は優しい口調で

「いえいえ、私は経丸さんに会えるの嬉しいですから」

「急に押しかけてこのようなことを言うのは失礼ですが今日は金崎殿に頼みがあって来ました」

金崎はにっこり笑って

「そうでしょうね。遠慮せず言ってください」

「将軍からの手紙読みましたか?」

「読みましたよ」

「私は八坂殿にお味方したい!金崎殿も私達の味方になってくれませんか」

頭を下げる経丸に金崎は優しい口調で

「顔をお上げください」

経丸は顔を上げる

「経丸さんは義は八坂殿にあるとお考えで」

「はい」

「ということは経丸さんは日ノ本中を敵に回してでも八坂殿に付くということですか」

経丸は強く「はい、私達天羽家は日ノ本中を敵に回してでも八坂殿に付きます」と言い切った。

「経丸さんがそこまでの覚悟をされてるなら私が味方しないわけにはいきませんね」

「金崎殿ありがとうございます」

経丸は深々と頭を下げた。

金崎は経丸に

「また共に戦いましょう」

「はい!」

二人は固い握手を交わした。


 金崎国子は真顔で

「ところで経丸殿、なぜ八坂殿と共に上洛したのですか?」

 経丸は金崎国子の真顔の質問に迫力を感じ

「いやぁ、それは」

「まさか、八坂殿とも同盟を結んでいるのですか?」

「いえ、そんなことはありません」

 経丸は焦りながらも全力で否定した。

「ではどういう事です?」

「ただ八坂殿という人物が変わっていると聞いたので少し見てみたいとばれないように尾行していたらばれてしまい共に上洛しました」

「バカ者‼」

 金崎は初めて経丸を怒鳴りつけた。怒鳴りつけられた経丸とその場にいた片倉さん達は皆、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。

「八坂殿がいい人だったから良かったですが、普通なら首を刎ねられてもおかしくないんですよ。経丸殿は私にとっては我が子なんだ死なれては困るんです」

 この金崎国子の言葉に経丸は心が熱くなった。

「経丸殿、こちらに来なさい」

 金崎は経丸を連れて部屋を出て廊下で

「経丸殿が無事で本当に良かった」

 金崎国子はそう言って経丸を抱きしめた。

 経丸は金崎国子から母親のような温もりを感じた。

「金崎殿、心配をおかけして申し訳ございませんでした」

「わかってくれて嬉しいです」

 金崎国子は経丸の頭を優しくなでた。

 その優しさに経丸は目に涙を浮かべながらポロっと

「お母さんってこんな温かさがするんだろうな」

 経丸の言葉に金崎は嬉しそうな声で

「そう、私お母さんみたい?」

「はい、私にとっては金崎国子殿がお母さんです」

 経丸の言葉を聞いて金崎は経丸を強く抱きしめた。

「そういえば、士郎君怪我の具合は?」

「まだ、安静にしている最中です。でももう歩けるようにはなりました」

金崎は笑顔で

「ホント!!それはよかった」

経丸も笑顔で

「はい、本当によかったです」

「やっぱり士郎君はいざって時頼りになりますね」

金崎の言葉が経丸はとても嬉しくて笑顔で

「はい、頼りになります」


その頃大多喜城にいる士郎は

妄想

経丸は目を輝かせながら士郎の手を取り

「ありがとう、士郎さん命懸けで助けてくれて」

士郎はイキッた表情で

「何言ってんだよ、当たり前の事をしたまでよ」

経丸は地面に膝をつけて

「私、士郎さんがいないと生きていけない。私をお嫁にしてください」

「仕方ない、嫁に貰ってやるよ」

妄想終わり

士郎は自分の妄想にニヤニヤしながら

ムフフフ、はーやーく怪我治そう。楽しみだなぁ

お粥を届けようとした凛は一人でニヤニヤしている士郎をみて気持ち悪いと思い引き返したのであった。


 その頃八坂翔平との同盟国豊影家では

「殿、将軍から手紙が送られて来ました」

 手紙を受け取った豊影は手紙の内容に驚き

「何今すぐ八坂との同盟を破棄しなければ国賊とみなすだと」

豊影いきなりの将軍からの手紙に驚きを隠せなかった。

『将軍を敵に回すということはこの国の大名すべてを敵に回すことになる。ここはどうしたらよいものか』

ぶつぶつ言いながら歩き回る豊影に家臣の霜河は

『殿落ち着いてください』

豊影はとても弱気に

「霜河どうするこの事態」

「ここは八坂と共に戦うべきかと」

「八坂につくのか!」

豊影は霜河の意見に驚いた。

「八坂に付くということはこの国の大名すべてを敵に回すということだぞ」

「しかしここで八坂に恩を売っておけば信用されます。そして大きくなった八坂を討てば天下を取れますぞ殿」

「八坂は勝てるのか」

「それはわかりませんしかし奴が何かを持ってることは確かです」

豊影もそれは確かにそうだと思った。

「殿、それにいい案を思いつきました」

「いい案?どんなのだ申してみろ」

「金崎と同盟を結ぶ。そうすれば八坂が負けても金崎がいる。我ら豊影家は安泰って事です」

「しかし金崎がそう簡単に同盟を結んでくれるか?」

「必ずやなんとしてでも結ぶんですよ」

確かに金崎と結べば我らは安泰だな。

豊影は、ニヤリとした。

この嵐の前の静けさ。いつ嵐が起こるのかまだ誰も知らないのであった。










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