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ターニングポイント第88話結成

京都将軍邸では


「何!萬崎が暴力寺への攻撃をやめないだと!」


「はい、全くやめる気配がありません」


「萬崎は将軍に逆らうつもりなのか?」


「いえ、それはわかりません」


 将軍稲毛はぶちぎれながら


「将軍の命令を聞かぬということは日ノ本に対して謀反を起こしたのと同じ全国の大名に萬崎を討つように書状を送れ」


「しかし稲毛様、稲毛様が将軍になれたのは萬崎殿が協力してくれたおかげではないですか」


 将軍稲毛は家臣を睨み付けて


「お前、我に逆らうのか?」


 家臣は慌てて


「いえ、逆らうつもりなどありません」


「ならさっさと全国の大名に書状を送れ」


「はい」



 こうして将軍稲毛は全国の大名に萬崎を討つように書状を送ったのであった。

 


「殿、大変です」


「どうした爺や」


「あっ、殿がふざけていないなんて珍しいですね」


「そんなことより何が大変なんだ?」


「あっ、すみません将軍が殿を討つように全国の大名に書状を書きました」


「ほう、そうか」


「ほう、そうかって全国の大名が敵に回ったんですよもっと動揺しないんですか?」


「慌てるな、まだ誰が相手かわからぬうちに騒いだって仕方ないだろ」


「殿は肝が据わってるというか、うつけなのか」


「何か言ったか?」


「いえ、別に」


「とりあえず、暴力寺攻めは一旦中止して全軍岐阜城に戻るぞ」


「はい」


 萬崎軍は速やかに岐阜城まで撤退したのであった。



 その頃大多喜城では


「殿、将軍から手紙が」


 稲荷は士郎の看病をしている経丸に手紙を渡した。


経丸はすぐに内容を確認した。


 手紙を読んでいる経丸の手が震え始めた。


「殿、なんて書かれてたんですか?」


 経丸は青ざめた表情で


「稲荷さん、皆を呼んで来てくれませんか」


 稲荷も余程の事が書いてあったんだなと悟り


「はい、わかりました」


 

 皆速やかに経丸の元に集まった。


「皆さん聞いてください将軍が萬崎殿の討伐を開始するそうです私達もその討伐に参加せねば国賊とみなすそうです」


 皆は経丸の言葉に驚き


「片倉さん、国賊って何ですか?」


「海老太郎君、後で教えるよ」


 片倉のいつもとは違う対応に海老太郎も何かを察して


「はい、わかりました」


「どうしましょうか殿」


 片倉の言葉に寝ながら聞いている士郎は


「どうするも何も討伐に参加するしかないでしょ」


 経丸は驚いた声で


「萬崎殿を討つと言うのか」


「まぁ仕方ないでしょ、全国の大名を敵に回すことなどできませんから」


「将軍ではなく萬崎殿に大義があっても将軍に付いて萬崎殿を討つというのか?」


「じゃあ殿、逆に聞きますけど萬崎殿と共に天羽家は滅びる覚悟があるって事ですか」


「私はどんなに不利でも大義のある方に味方をするそれが天羽家の当主天羽経丸の生き方だ!」


 言い切った経丸に士郎は


「じゃあ萬崎側に付きたいなら先生も巻き込むべきだね」


「士郎、やっぱり優しいんだね」


 抱きつく経丸に士郎は照れながら


「殿、皆の前だから」

 


 経丸はすぐに金崎に手紙を送ったのであった。

 


 その萬崎の居城岐阜城では


「イエーイ、ハロウィンハロウィン。トリックアートリート」

「お菓子くれなきゃ切腹させるぞ」


 萬崎がハロウィンを城内で楽しんでいると


爺やが走って来て


「殿、このような時にそんなくだらない事をしてる場合じゃないでしょ‼」


「爺や、こんな時だからこそ明るく元気に振舞っとかないと気がめいっちゃうぞ」


「殿は明るすぎです。もっと危機感を持ってください」


「爺やそんなに心配性だと長生きできないぞ」 


 そう言って萬崎は爺やの肩をポンと叩いて自分の部屋に戻って行った。


 はぁ、何で殿は全く動揺されぬのだろう


 爺やは深くため息をついたのであった。



 その頃京都の将軍邸では


「失礼します。福井の上城徹ただいま参陣しました」


「よう来た、よう来た」


「此度の戦将軍様のためにも我が軍が先陣を切って萬崎智晴を討ち取ろうと思います」


「よう、申してくれた」


 将軍稲毛は嬉しそうに上城徹をもてなした。


上城徹に続いて中国地方の覇者鈴谷海雲、暴力寺の当主山岸梵々、浪人となっていた天子の兄みつわ三人衆の生き残りのふたりみつわ竜基と大宮陽太が将軍の元に集まって来た。


たくさんの大名の参陣に将軍稲毛は喜んだ。


「これだけの者が萬崎を包囲すればひとたまりもないな」


 将軍稲毛は高笑いをした。


「稲毛様、松本徳博から書状が届いております」


「かせ」


 将軍稲毛は松本徳博の書状をしがみつくように読んだ。


「よっしゃー!」


 将軍は叫んだ。


「どうしましたか稲毛様」


 将軍稲毛は家臣に松本徳博の手紙を渡し拳を上に突き上げて


「松本徳博は今は忙しいが必ず将軍のために国賊萬崎を討ち滅ぼすだと。これで確実に勝ったも同然萬崎智晴を必ず討ち滅ぼすぞ!」


 これにより萬崎は人生最大のピンチを迎えるのであった。











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