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ターニングポイント第82話攻撃

出陣の朝


 萬崎は天羽軍に来て経丸に


「今日はよろしく頼みます経丸殿」


「はい、私達精一杯戦います」


 二人はがっちりと握手を交わした。

 


萬崎は全軍に向かって大きな声で


「よし、皆の者出陣じゃー‼」


「おー‼」


 萬崎軍は決戦の地南滋賀に向かい軍を三つに分け飯田率いる第一隊は和田山城へ萬崎と経丸達がいる第二隊は観音寺城へ、禿げ太郎率いる第三隊は箕作城へ向かった。



 将軍暗殺の世紀の卑怯者みつわ航平は観音寺城で悠々自適に生活している


「殿、萬崎軍が攻めて来ました」


「そっか、そっかでどこの城を攻め込んできた?」


「和田山城、箕作城、そしてもうすぐこの観音寺城の攻め込んで来るようです」


「嘘だろ!十以上ある他の支城はどうしたんだ?」


「萬崎軍は素通りしたようです」


「くそ、支城に攻め込むと思っていたのに裏をかきやがったなこれじゃ援軍で来る予定にみつわ竜基の軍が来れないではないか」


「しかし殿、萬崎は袋の鼠ですよ」


「なぜだ?」


「支城は全く被害を受けておりません、すなわちその支城の連中に我らの城を攻めている萬崎軍を後ろから総攻撃させるのです」


「そっか、奴はバカだな・さすがうつけ大名」


 みつわ航平は大喜びで


「萬崎を討って領地を拡大するぞ‼」


 と叫んだのであった。



 萬崎軍は観音寺城を包囲した。


 萬崎は経丸達を呼び寄せ


「いいですか経丸殿、ひのちゃん、凛ちゃんあなた方はおなごだからあまり無理をしないでください」


「はい、お心遣いありがとうございます」


「士郎、片倉さん、海老太郎君、稲荷君は前線で戦うぞ」


「はい、わかりました」


「山根君、経丸殿とひのちゃんと凛ちゃんを頼むぞ」


「わかりました」



 士郎達は萬崎と共に前線に向かった。


 経丸は士郎達を見送った後


「山根さん、少しお手洗いに行ってよろしいですか?」


「はい、いいですけど護衛の者をお付けしましょうか」


「いや、ひのちゃんと凛ちゃんに付いて来てもらうので大丈夫です」


「わかりました」


 経丸はひのと凛を連れて山根の視界に入らない場所まで来て真剣な目で


「私はやっぱり戦いたい、だから戦場に行ってくる」


 ひのと凛は笑顔で


「気をつけて」


 すんなりな二人の返事に経丸は


「止めないの?」


 凛はフフッと笑いながら


「だってその目をした経丸さんには覚悟があるから止めたって行くでしょう」


 経丸は頭を掻きながら


「まぁねぇ」


 ひのは経丸の手を握って


「私達は殿のご武運を山根殿のところで祈ります」


「ありがとう、じゃあ行ってきます」


 経丸はそう言って戦場に向かって行った。


「ひのちゃんもホントは行きたかったんでしょう」


「私は行かないよ凛ちゃんを守るのは私の役目だから」


「ありがとう」


 二人は山根の元に戻って行った。



「いいか皆、今から総攻撃をかける準備は出来ているか?」


 兵達は声を揃えて


「はい、もちろん」


「ちょっと、待ってください」


 萬崎は息を切らしながら走って来て自分の前に現れた経丸に驚き


「どうした」


「魔王殿、私も戦いたいです」


 萬崎は経丸の目をジッと見て


「俺はおなごには危険な目に遭わせたくないから経丸殿を前線に呼ばなかった」


 経丸は覚悟を持った強い口調で


「皆が戦うのに自分だけ安全な場所にいることなど私にはできません」


 萬崎は経丸の言葉を聞いて優しい表情で


「かっこいいな、じゃあ一緒に戦おうぜ」


「殿、このような軍機違反を簡単に許しては他の者に示しがつきません」


「爺や、大丈夫だよ。もし文句を言う奴がいれば俺がこの手で制裁を加えるまでだ」


 その場にいた皆が萬崎の発言にうわぁ、恐ろしいと思った。


「殿、そのような理不尽な事はしてはいけません」


 萬崎は爺やを無視して


「士郎、死ぬ気で経丸殿を守れよ」


「そんなの当り前じゃないですか」


 萬崎は士郎の頭をわしゃわしゃして


「オッケー、オッケー」



 萬崎は城を指差して


「皆、総攻撃開始だぁー」


「うぉーー‼」


 萬崎軍は朝の八時に観音寺城に総攻撃をかけた。


 士郎、経丸、片倉、海老太郎は勢いよく城に攻め込んでいった。


 みつわ航平率いる城側も萬崎軍に徹底的に弓矢などで応戦した。


 士郎達は弓矢に当たらないように木の盾を持ち片倉を先頭に城の石垣に掛かっている梯子を登って行く。


 稲荷は梯子がぐらつかないように下で梯子を抑えていた。


 梯子を登り切ろうとした士郎達に上で待ち構えていた城兵が先頭の片倉に斬りかかろうとする。


 片倉は必死に木の盾でガードをするが盾で前は見えなく片手は梯子を掴むので使えなく窮地に立たされていた。


 高所恐怖症でただえさえ手が震えている士郎だが


 こんなところで恐がってる場合じゃねぇ


「気持ちー‼気持ちー‼」


 と叫びながら片倉の背中をよじ登って思いっきりジャンプしながら城兵を斬り倒した。


 城に侵入成功した士郎は大声で


「皆早く、登れ」


 経丸、片倉、海老太郎、稲荷も無事城に侵入成功した。


「気持ちー‼気持ちー‼」と叫びながら斬りこんでいく士郎と背中を合わせて稲荷も正面の敵を倒していくその横で経丸は斬りかかって来る敵を「天瞬羽突‼」と叫びながら敵を斬って行く片倉は「懸命守覚‼」海老太郎は「ひびせいちょう」と叫びながら斬りこんでいった。


城兵たちも死に物狂いで萬崎の兵を斬り倒していき観音寺城の攻防戦は一進一退の激戦となっていった。


激戦で萬崎軍も城兵も疲労困憊のさなか


「申し上げます、他の支城が一斉に我らの元に援軍に向かっているそうです」


 この城兵の言葉に城兵達は一気に士気が上がり逆に萬崎軍は一気に士気が下がったのである。


「殿、敵の勢いが凄いぞ。ここは一旦退却するぞ」


「士郎、もう遅いかも」


 経丸達は城兵に囲まれてしまったのであった。


 

 果たして経丸達は無事に退却することができるのだろうか?








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