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ターニングポイント第81話準備 



「では稲毛様を総大将として兄上様の仇を討ちましょう」


「え?いつ出陣するんだ?」


「明日の朝です」


「えーっ急ではないか‼」


「思い立ったが吉日迅速に行動したいので」


「ありがとう、ではよろしく頼む」


「はい」


 萬崎は去って行った後稲毛は


 萬崎の行動力はすげぇ、もしかしたら萬崎は使える奴かも知れない、これで萬崎がみつわ三人衆を潰せば我は将軍になれる


 稲毛は後上機嫌で


「アハハ!笑いが止まらねぇや」



 萬崎は稲毛との会談を終え宿舎に戻りゆっくりしていると


「殿、稲毛様から聞きましたぞ、明日出陣はあまりに急ではありませんか」


 萬崎は爺やの言葉に真顔で


「殿、じゃない魔王と呼べと言っただろうが」


「すみません、魔王明日出陣は急すぎます」


「急だよ、それがどうした?」


「どうしたじゃありませんよ、困りますよ」


「困んないよ、もう出陣の準備できているし」


「えっ、できておられるのですか?」


「当り前だろ、俺の家臣はいつだって臨機応変に対応できるように日頃から言っているんだから」


 萬崎は二回手を叩いて飯田を呼んで


「飯田、準備は出来てるよな」


 飯田は慌てて萬崎の元に走って来て


「準備とは何のことですか?」


「明日の出陣の準備だ」


「明日!どこへ出陣するのですか?」


 萬崎は強い口調で


「お前、まだ出陣の準備できてないのか!」


「ええ、今初めて聞いたので」


 萬崎は低い声で


「お前、俺が一から言わないとわからないのか?」


 めっちゃ、理不尽だこの人


「すみません、私の配慮が足りませんでした」


 頭を下げる飯田の後ろから


「魔王、お話し中失礼します」


「どうした、山根君」


「飯田殿から指示を受け先程出陣の準備を終えました」


 萬崎は満面の笑みで


「お、そうか飯田ちゃんとわかっておるではないか俺を騙したなーこのーこのー」


 萬崎は笑顔で飯田の脇腹を小突いた。


 飯田はあははと愛想笑いをした。

 

 萬崎と爺やが立ち去った後飯田は山根に


「山根殿ありがとうございました。おかげで助かりました」


 にっこり微笑む山根に


「しかし、なぜ私を助けてくれたんですか?」


「萬崎殿に飯田殿を助けろと言われているので」


「いや、でも自分の手柄にせず助けてくれるなんて素晴らしいお人柄今日は私がおごりますので飲みに行きましょう」


「いや、奢ってもらうのは悪いですよ」


「いいから、いいから行きましょう」


 山根は飯田に手を引っ張られながら


 やはり萬崎殿は凄い方だ、私が新参者のくせに出世したことを他の者から嫉妬を買わせないように私にだけ出陣の情報を前もって教えて飯田殿に恩を売らせるなんて


「そういえば魔王、なぜ山根殿は出陣することがわかっていたのですか?」


 爺やの質問に萬崎は


「さすがは天才軍師、人の心も読めるんだろうな」



 萬崎は愉快に笑ったのであった。



 萬崎は天子の膝に頭を置いて


「天子、最近イチャイチャできなかったから今からイチャイチャしない」


 天子は優しい口調で


「殿、明日戦なのではないですか」


 萬崎は甘えた声で


「そういわずにさぁ」


 と言って天子の胸を人差し指でツンツンする。


 天子もまんざらでもなさそうな感じで


「もう、殿のエッチ」


「なぁ、いいだろ」


 萬崎は天子を抱き寄せる


萬崎と天子がイチャイチャしていると戸が開き


「あっ、すみません間違いました」


 萬崎は慌てて飛び跳ねて戸を開けた家来に低い声で


「次やったら殺すからな」


 家来は震えた声で


「はっ、はい」


 と言って一目散にその場を逃げ出した。



 

その頃天羽家では


「殿、萬崎が稲毛殿の兄上の仇を取るために出陣すると言ってますけどどうしますか?」


 片倉の問いに経丸は笑顔で


「もちろん私達も戦いに行きますよ、金崎殿から私の代わりに戦って来て下さいって手紙貰ってますし」


「金崎殿から?なぜ我々が萬崎と共に行動している事が知られているのですか?」


「萬崎殿は私達が金崎殿と同盟国な事を知っていて金崎殿に私達が金崎殿を裏切って萬崎殿についたと誤解されないように金崎殿に手紙を出してくれたんですよ」


「なるほど、萬崎殿はどこまでもいい人ですね」


「そんな、魔王がいい人とか言ってないで明日からの戦の事話した方がいいんじゃないですか?」


 士郎の言葉に経丸は


「そうだね、明日からの戦は三つの城を同時に攻めるから軍を三つに分けるらしいの」


 士郎は驚いた声で


「三つの城を同時に攻める⁉」


「それで私達は萬崎殿率いる本軍に配属されることになりました」


「片倉さん本軍って何ですか?」


「主力部隊って事」


「片倉さん、意味知ってたんですか?」


「知ってるから教えてんだろ‼」


「あっ、そうですねところで主力って何ですか?」


 片倉は呆れて


「ひのちゃん説明してあげて」


「片倉さん、私も主力の意味わからないです」


 片倉は驚いて


「へ?」


「私、今まで言わなかっただけで海老太郎さんが知らない単語私もほとんど知らなかったです」 


 海老太郎は嬉しそうに


「ホントっ!ひっのーも知らなかったの」


「はい」


「仲間だ、仲間だ」


「はい、仲間です」


 盛り上がる二人に士郎は


「まさか太陽が昇る方角とかもわからない?」


 ひのは士郎に冷たい目線で


「まさか、それぐらいわかりますよ」


 海老太郎も同調するように


「そうだ、そうだ、それぐらいわかりますよ」


「じゃあ、どこから」


 ひのと海老太郎二人は真顔で声を揃えて


「西からです」


 士郎は大爆笑しながら


「やっぱりわかってない」


 凛がすかさず


「冗談よね二人とも」


 とフォローを入れるが二人は真顔で


「えっ、間違ってるんですか?」


 士郎はますます腹を抱えて爆笑しながら


「東だよ、東」


 ひのが少し驚きながら


「えっ、だってある歌では西から登ったって言ってますよ」


 士郎は爆笑しながら


「あれはわざと間違った事言ってるの」


「あっ、そうなんですね」


「でも、ひっのーこれで僕たち太陽が昇る方角覚えたね」


「そうですね、覚えましたね」


「日々成長だね」


「はい、ひびせいちょうです」



 ひのと海老太郎の二人は盛り上がった。



「では皆さん、気を取り直して明日に備えてください」


「経丸ちょっと気合い入れるために円陣組もうぜ」


「そうだね」


 経丸を中心に円陣を組んで


「片倉さん、一言」


「ねぇそれ毎回いる?」


「いいから、いいから」


「京都だけに強敵倒すぞー‼」


 シーンとする中経丸は何事もなかったかのように


「大多喜―‼」


 皆は声を揃えて


「魂‼」


 天羽家は明日からの萬崎軍と共に戦うみつわ三人衆との戦に向けて気合を入れたのであった。



















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