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ターニングポイント第76話恐怖

 萬崎軍の動きが止まった。


 経丸はそれを見て少し焦りながら


「片倉さん、萬崎軍の動きが止まりましたよ」


 片倉は冷静に


「そうですね」


「もしかして士郎達に何かあったのではないですか?」


「それはわかりません、今はまだ様子を見ましょう」


 経丸は士郎達を心配しながら萬崎軍の様子を見ていた。


 いきなり後方が止まった事に気づいた萬崎は自ら後方に行き


「おい、どうしたんだ爺や」


 萬崎が現れた事によって場の緊迫感が増してこの状況に士郎と海老太郎は

 士郎さん、話が違うじゃないですか


 目で訴えてくる海老太郎に


 当り前だろお前が色々余計な事するからそれがしにとってはお前の行動が想定外だよ


 僕の行動悪かったんですか? 


 あぁ、悪かった


 すみません


「殿、野武士がいきなり紛れ込んで来ました」


 萬崎は馬から降りて士郎と海老太郎の前に立った。


 やべぇなこの威圧感


 士郎と海老太郎は体を震わせた。


「お前ら野武士なのか」


「いえ、天羽家の者です」


 し、しっまった。


 士郎は恐怖のあまり本当の事を口走ってしまった。


 士郎さん、何やってるんですか


 仕方ないだろ


 士郎と海老太郎は目で会話をした。


 二人は萬崎の次の言葉まで恐怖に震えていた、すると萬崎が


「天羽家の者か、わざわざ遠くから俺の上洛によう参加してくれた礼を言う」


 士郎と海老太郎は意味がわからなかった絶対に殺されるような事をしているのに礼を言われる状況が理解できなかった。


 爺やは萬崎の言葉に驚き大声で


「殿、何を言っておられるのですか⁉こいつらはスパイですぞ‼」


「戦の作戦を見られたわけじゃないし、こんな上洛姿を見られたって減るもんじゃないだろ」


「殿、何を言っておられるのですか!こいつらはスパイですぞ‼」


 爺やは士郎と海老太郎の胸倉を掴んで持ち上げた。


 萬崎は低い声で


「爺ややめろ、この方々は俺に興味を持ってくれてるんだぞ、敬意を持って接しろ」


 爺やは二人を降ろした。


 士郎さん落ちるかと思いましたよ


 ホントだよ、落ちたかと思ったぜ


「お主達、わざわざ遠くから来たんだ。俺らの上洛に参加せよ」


 士郎は驚きながら


「いっ、いいのですか?」


「ああ、いいだろう。それとお主達の仲間をここに呼べ」


「仲間ですか?」


「とぼけるな、他に五人いるのはわかっておる呼ばなかったらこの場で全員の首を刎ねるぞ」


 なぜこの男はわかったんだすげぇな


 士郎と海老太郎は大声で


「経丸~殿、こちらに来てくださ~い」


 その姿を見た爺やは


 なるほどこうやって全員を集めて殺そうとしていたんですねさすがは殿こりゃ一本取られました。


 爺やはしきりに感心していた。


 士郎と海老太郎の声を聞いた経丸は


「二人が呼んでいる、皆行きますよ」


「しかしこれは罠かも知れませんよ」


 片倉の言葉に経丸は自信を持った口調で


「罠じゃないですよ、もし危険だったら士郎は私を呼ばないですから」


 確かにと思った片倉は


「わかりました。行きましょう」


 皆は士郎と海老太郎の元に走っていく


 走って来る経丸を見つけた士郎は大きく両手を振って


「経丸~こっち、こっち」


 経丸達は萬崎の前に現れた。


 萬崎は士郎に


「どのお方が殿だ?」


 海老太郎は経丸を指しながら


「今真ん中にいる人です」


 海老太郎の発言に片倉は心の中で


 あー、、本当の事を簡単に信用できない人に話すな


 萬崎はじろっと経丸を見て


「なるほどね、あの方が殿か」


 萬崎の横にいる爺やは


 殿もこいつらをこいつらこの場でまとめて処刑するのに殿が誰かなんて聞いてどうするおつもりなのだろうか


 爺やの不敵な笑みを見た片倉は緊張しながらも何かあった時にはすぐに刀を抜いて萬崎を斬るシミュレーションを頭の中で繰り返した。

 



 さぁいよいよ経丸と萬崎の対面!果たしてどうなっていくのでしょうか。


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