表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/159

ターニングポイント第75話尾行

 経丸達は城を出て急いで萬崎軍に追いつこうとしていた


 経丸達はくたくたになりながらも必死に萬崎軍に追いつこうとしていると


「経丸、あれ萬崎軍じゃないか」


 士郎の指差す先には整列されていた大軍が歩いていた。


 経丸達は草むらに隠れた。


「確かにあれは萬崎軍かもしれないね」


「経丸、それがしちょっと見てくるよ」



「士郎、一人じゃ危ないから私も付いて行きます」


「いや、経丸さん危険なので私が士郎と行きます」


「いや、今回の上洛は私が言いだしたので私が行きます」


士郎は笑顔で


「二人とも、大丈夫だよ。それがし海老太郎を連れて行くから」


 海老太郎は驚き大きな声で


「えーっえー‼僕が行くんですか‼」


 士郎は海老太郎の頭を叩きながら


「バカ!声がでかい。ばれたらどうすんだよ」


 海老太郎は小さい声で


「すみません、僕が行くんですか」


「そう、僕が行くんだよ」


「でも危険なんですよね行っても大丈夫なんですか?」


 士郎は笑顔で


「何とかなるよ」


 海老太郎は納得した表情で


「何とかなるなら大丈夫ですね」


 皆は心の中で


 単純すぎる


「じゃあ、海老太郎も納得したので行ってきます」


「私も行きますよ」


 士郎は経丸の手をぎゅっと握って


「経丸、何かあったら助けに来いよ」


「わかった」


 士郎は片倉に耳打ちで


「もしもそれがし達が危険な状態になったら迷わず経丸を守りながら逃げてください」


「士郎君!ホントにいい、、」


士郎は片倉の言葉の続きを聞かずに海老太郎と共に走って行ったのであった。


片倉は心の中で


おい、せっかく誉めようとしたんだから聞けよ!!


と叫んでいた。




「いいか萬崎は先頭にいるはずだできるだけ先頭に近づくぞ」


「これってもし見つかったら捕まりますか?」


 士郎は笑顔で


「大丈夫、見つかっても萬崎はいい奴だから見逃してくれるよ」


 士郎のでまかせに海老太郎は納得した表情で


「いい奴なら安心ですね」


 士郎と海老太郎は萬崎の兵士達にばれないように萬崎の軍に近づいて行った。


「海老太郎、あれを見ろ」 


 士郎の指差す先には着物をだらしなく着て偉そうに馬にまたがっている男がいた。


「なんだあいつ偉そうにそれに着物の着方がだらしない」


「士郎さん、あいつもしかしたら萬崎かも知れないですよ」


「何でお前わかるんだ?」


 海老太郎は真顔で


「勘です」


「勘かよ!」


 士郎は海老太郎の頭を叩いた。


「何か萬崎の特徴が分かればいいのにな」


「そうですよね、うつけって事しか特徴がないですもんね」


「海老太郎、今なんて」


「甘いものが好きって事ですか」


「バカ、そんなこと言ってなかったろ、萬崎はうつけなのか?」


「あっ、そうですよ。ひっのーが言ってました」


「海老太郎、ナイス情報だ。多分偉そうでだらしのない奴が萬崎だ」


 海老太郎は真剣な顏で


「士郎さん」


「何だ」


「うつけって何ですか?」


 士郎は盛大にこけた


「それは後で片倉さんに聞け」


「わかりました」


「とりあえずあいつに近づこう、しかしこれ以上近づくにはどうすれば」


 海老太郎は自信に満ちた表情で


「士郎さん、僕らもだらしのない格好に着替えて近づきましょう」


「おっ、そうだな」


 二人はだらしのない格好に着替えて萬崎に近づいて行った。



 凛は不安そうな声で


「経丸さん、あのバカ二人なんかだらしがない格好で萬崎に近づいて行きましたよ」


 片倉は珍しく慌てながら


「あの二人、何考えてるんだ。あの距離まで近づくのは危険だしあの格好は挑発してると思われるぞ」


「もし仮に萬崎にばれたらどうなるんですか片倉さん」


「間違いなく首を刎ねられます」


「皆さん、あの二人を止めましょう」


「殿、もう無理です。あそこまで行ったら止めには行けません」


 止めに行こうとする経丸を片倉は必死に羽交い絞めにして止めた。


「離してください片倉さん」


「殿、落ち着いてください今行けば我らも殺されます。それにあの二人だってバカじゃない何か考えての行動ですよ」


 凛も片倉に同調するように


「そうですよ経丸さん、少しは士郎達を信じないと可哀想ですよ」


 稲荷は呟くように


「でも、あの二人は相当のバカなんだよなぁ」


「稲荷君!」


 稲荷は片倉と凛に声を揃えて怒られた。


 経丸は二人を心配しながら様子を見る事しか出来なかった。


 士郎と海老太郎がどのタイミングで列に入ろうか迷ってい立っていると

 萬崎の歳の取った家臣の者が


「おい、そこの二人何をしておる」


 士郎と海老太郎急に呼ばれた事に驚いてすっとんきょうな声で


「はっ、はい!」


 歳を取った男は士郎と海老太郎を呼び寄せて


「お前ら野武士だな」


 士郎と海老太郎は慌てて


「いえ、野武士ではありません」


 歳を取った男は強い口調で


「お前らみたいなだらしのない格好の者はこの萬崎家の兵にはいない!」


 この言葉を聞いて士郎は


 あっ、あの馬に乗っている男以外皆ちゃんとした格好している。本来はたくさんいる足軽に成りすまさなきゃ行けなかったのに一人しかいない殿に成りすまそうとしたなんてそれがし達はなんてバカ何だと後悔している士郎の横で海老太郎は馬に乗っている偉そうなでだらしのない格好の男を指差し


「あいつだってだらしがないじゃないか」


 海老太郎の言葉で一瞬で場が凍り付いた。


 歳を取った男が海老太郎を鋭い眼光で睨み付けながら


「今、貴様は我が殿を侮辱したな」


 あー終わった、海老太郎なんてことを言ってくれた


 士郎が絶望な顔をしている横で海老太郎はのんきな顏で


「士郎さん、僕殿を侮辱したらしいです」


 士郎は震えた声で


「やかましいわ」


 歳を取った男は低い声で


「お前達この場で処刑してやる」


 この言葉に海老太郎が


「士郎さん、この展開的にヤバくないですか?」


 士郎は魂の抜けた声で


「ヤバいよ、ホントに」

 

 果たして士郎と海老太郎の運命はいかに⁉

 




 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ