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ターニングポイント第72話改築

萬崎は稲葉山城を山根孝に任せ意気揚々と那古野城に戻って行ったのだった。


 萬崎は城につくやいなや物凄い勢いで天子のところに走って行き


「天子、無事岐阜を取ったぞー‼」


「殿、ほんとですか?」


 萬崎は笑顔で


「うん、ほんとだとも」


 天子は泣きながら


「さすがは殿、ありがとうございます」


 萬崎は天子を抱きしめて


「これで天子の父上の仇が取れたな」


「はい」


「じゃあ早速明日岐阜に行こうか」


「えっ明日ですか⁉急ですね‼」


 天子は驚き思わず涙が引っ込んだのであった。



 

 次の日


 萬崎は自分の馬に天子を乗せて岐阜へと出発した。


 萬崎軍は稲葉山城に行く途中に天子の父の墓により萬崎と天子は並んで墓の前で手を当てて


「仇は討ちました、これから岐阜を起点として天下統一を目指します」


 決意をした萬崎は優しく天子の手を引いて再び馬に乗ったのであった。


 萬崎達は岐阜に着くと岐阜の村人達が出迎えてくれた。


 その光景に驚いた萬崎は


「皆の者どうした?」


 一人の村人が


「萬崎様はこれから個々のご領主になられるので挨拶に参った次第でございます」


 村人達は深々と頭を下げた。


 そして村人は萬崎に


「これ、萬崎様のお口に合うかわかりませんが岐阜の干し柿にございます」


「干し柿?」


「はい、干し柿って言ってもここの干し柿は相当甘い物でございます」


「甘いのか」


 萬崎は無邪気に喜ぶ


「一つここで食べてみてよいか?」


「是非お食べください」


「殿、こんなところで行儀が良くないですよ」


「うるさいな爺や、村人の方が食べてよいと申しているのだ天子も一緒に食べよ」


「はい」


 二人は思いっきりかぶりついた。


「なんだこれは上手い!そしてめちゃくちゃ甘いではないか!」


「ホントですね殿、これは美味しいです」


 村人はホッとした表情で


「喜んでいただけて幸いです」


 萬崎はニヤニヤしながら爺やを見て


「爺や可哀想に、こんなにも美味しい干し柿が食べれないのか、よく俺が食べるとこみとけ、ほーら」


 萬崎はわざと爺やの前で美味しそうに食べる。それを見て自分も食べたくなった爺やは少し恥じらいながら


「すみません、私も一ついいですか?」


 皆笑ったのであった。




 萬崎は稲葉山城に入って天子に


「どうだ?久しぶりのこの城は」


「う~ん、何かやっぱり殿といつも一緒にいる那古野城の方がいいですね」


「えっ!この城よりも一回りも小さい那古野城の方がいいのか?」


「はい、やっぱり殿との思い出が詰まっているので」


「天子‼」


 萬崎は喜び抱きついた。


 そしていい雰囲気になりキスをし天子の服を脱がそうとしたその時


「そうだ‼」


 いきなりの萬崎の大声に天子は驚き


「どうしたんですか⁉」


「この岐阜の町作りを一からしようよ」


「えっ!」


「そしてこの城も改築しちゃおうよ」


「えっ!え?」


「よし、決まり」


 理解が追いついていない天子の手を引っ張って二人で村人を集めに行った。


 萬崎に集められた村人達は岐阜城内で一番大きい広間に座らされて


「この岐阜の町作りを一からやりたいと思う皆どのような町にしたいか意見を言ってくれ」


 この萬崎の発言に村人達は驚いた。今まで


何度訴えても相手にされなかったりあるいは処罰されたりして村人達にとっては自らの意見を聞いてくれる城主なんてこの世には存在しないとまで思っていたのである。


 萬崎は皆の前に岐阜の地図を広げた。


 そして皆で意見を言い合って本格的に町作りを始めたのであった。



一ヶ月後


「殿、ここは何ですかたくさんの動物がいて」


 爺やの発言に萬崎は呆れながら


「はぁ、これは動物園だよ見てわからないかなぁ」


「動物園‼そんなもの作ってどうするんですか?」


「この日ノ本初の試みだよ、こういう娯楽施設を作って観光客を集めてこの国の資金に回すんだよ」


 萬崎の発言に爺やは驚き


「殿って意外と考えて行動されているのですね」


 萬崎は笑いながら


「やっと気づいたか」


「はい、失礼ながら」


「町作りをするには金が必要、金を集めるために村人から高い税金を取るのは簡単な事だがそれじゃ村人の心は掴めない、だからいかにして儲けを出して農民を幸せにするかが領主を務める者の責任ではないのか?」


 爺やは疑うような顔で


「えっ?ホントにうつけと呼ばれていた萬崎智之ですか?」


「当り前だろ爺や」


 二人は笑いあった。



 そして後日岐阜の稲葉山城の改築は終了した。


 萬崎は自慢げに天子を案内して


「どうだ?天子」


「素晴らしい、城ですね」


 萬崎は嬉しそうに最上階の窓を開けて


「見ろ、この景色」


 そこからは夕日の光が差し込む京都の町が見えた。


 天子は感動し


「凄いですね」


「今日からこの城を岐阜城という名前に変える」


「お城の名前まで変えるのですか?」


「当り前だろ、天子とのこの城での思い出を一から作るのだから」


「殿‼」


 天子は優しい表情で萬崎に寄り添った。


 萬崎は夕日が差し込む京を指さし


「天子、俺はここから天下を統一する、付いて来てくれるか」


「はい、もちろんです」



 萬崎はこの地から天下統一を目指すのであった。



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