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ターニングポイント第68話略奪

 山根孝は山奥にある自分の部屋の一室に籠り考えていた。


 このまま殿が変わらなければいつかどこかの大名に岐阜を取られてしまうどうすればよいか


 山根孝は小一時間考え


 殿は自分が安全だと思うからダメなのだ一回稲葉山城を乗っ取ってみるか

 山根孝は後日稲葉山城に出向き城で仕えている姉に話を打ち明けて協力してもらうこととなった。


 姉は山根孝との計画どおり病人のふりをすることにした。山根孝は看病ということにして毎日夜に稲葉山城にお供十人と通うようになった。殿に自分が城に入ることで警戒心を持たれないようにするのと夜の城の動きを視察するために三日続けたのであった。



 そして計画を決行する日


 山根孝達はいつも通り看病と言って城の中へ武器を隠し持ったまま入った。


 そしていつも通り姉の部屋に行き山根孝は皆で小さく円を描くように座って小声で


「いいか、この城の者のほとんどが寝たぞ、今から作戦通り決行するぞ」


「はい」


 いきなり山根孝のお供達は大声で


「山根軍が大群で攻めて来たぞー‼」


 いきなりのこの言葉に城内のほとんどの者が起き上がり慌てふためいて逃げ出した。


 山根孝は天子の兄の部屋に入って起き上がった天子の兄の前に刀を持って立ちふさがった。


 天子の兄は慌てながら震えた声で


「どういう事だ!」


 山根孝はフッフッと不敵に笑った。


 山根が笑っていると突然天子の兄の部屋の戸が乱暴に開いて山根孝におしっこをかけた男が慌てた感じで入って来て


「殿、ご無事ですか⁉」


 山根孝はいきなり無表情で男を斬り倒した。


 いきなり斬られた男は吐血しながら死んでいった。


 その様子を見ていた天子の兄は恐怖でおしっこを漏らした。


 山根孝は天子の兄に近づき真顔で


「あなたはこの岐阜の領民の事を考えもせずに欲に溺れ何もしないで偉そうにしているだけ、そんな者がこの城の城主をやる資格などありませんよね」


「すっ、すみません命だけは取らないでくださいお願いします」


そう言いながら天子の兄は逃げるように城を出て行った。


 こうして十数人で難攻不落と言われた稲葉山城を簡単に落とした山根孝は岐阜県内で有名になりその噂は萬崎の元にまで流れた。


 この噂を聞いた那古野城の萬崎は驚き


「爺や、山根孝ってヤバくないか」


「ホントに凄い方ですね」


 萬崎は立ち上がって


「天下を取るにはこういう人間が家臣として必要だ、書状を送ろう」


「いや、でも家臣になってくれないんじゃないですか?」


 萬崎は興奮した様子で


「思い立ったが吉日、書状を書いて来る」


 萬崎はすぐ山根孝に書状を送ったのである。


 

書状の内容はお主を俺の家臣として欲しい


萬崎家の家臣になれば岐阜を半分あげるし家臣としての地位も高い地位にしてあげるからと書いてあり萬崎の手紙を読んだ山根孝は


「くだらない、私はそんなものが欲しいんじゃないこの国の平和が欲しいだけだ」


 そう言って書状を破り捨てた。

 


 山根孝はしばらく稲葉山城の城主を務めたが頭を下げて謝って来た天子の兄にこの略奪に関わった人間に責任を問わないことを条件とし城を返還し再び山奥で隠居生活をすると決めたのであった。


 天才軍師山根孝は歴史の表舞台から消えようとしていたがそれを許さない男が山根孝の家に訪ねて来たのであった。


 その男は誰なのか次回に続く。



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