ターニングポイント第65話祝言
式当日萬崎家は慌ただしくとても騒がしかった。また村の人々も美人で有名な智江が祝言をあげるってことあって慌ただしかった。
「おいおーい智江様の祝言だぞ、早く」
「我らみたいな村人が城に入れるわけないだろ」
「何言ってんだ、萬崎様が智江様を寂しくしないように村人も来いって言ってるんだぞ」
「おーそうか、美人で有名な智江様の花嫁姿を近くで拝めるなんて幸せだな」
「じゃあそうと決まればいくぞ」
中年の二人の村人は城に向かったのであった。
「ほれ、そなたはこれを準備してあなたはそれを、ほらキビキビ動いて」
萬崎家の者は皆が準備で動き回っている中一人何もせずにただ部屋に座っている者がいた。
「殿、失礼します」
「おう、飯田どうした?」
「いやぁ、智之が寂しいかと思いまして」
「よー来た、よー来たよしよし」
萬崎は飯田を膝にのせ頭をなぜてペットのように扱った。
「だがな今は一人でいたいんだ、飯田にぎやかになるようにチョロチョロしてこい」
「はい」
何人もの女の人が廊下を往復して祝言の準備をしているところで飯田は萬崎に言われた通りに何もせずただただ廊下をチョロチョロしていると
「邪魔くさいこんな時に、うろちょろするだけならどっか行けアホが」
「そうよ、邪魔よクソが」
「何考えてんのアンタ」
飯田は女の人皆に怒られ殴られたり蹴られたりした。
ふすまを開けながら見ていた萬崎は女性の行動に恐くなり飯田に罪悪感を感じながらふすまを閉めたのであった。
「殿、智江様のお着替えが終わりました」
「どれどれ案内しろ」
「はい」
萬崎は爺やに連れられて智江の部屋に向かった。
ふぅー
萬崎は戸の前で一呼吸した。
萬崎は覚悟を決めて戸を開いた。
そこにはとてつもなく綺麗になった智江の姿があった。
おっ綺麗になったなぁ智江
「兄上、どうですか?」
「おう、別にいいんじゃないか」
萬崎は照れ臭く智江から目をそらした。
「兄上、顏赤いよ」
智江の言葉に萬崎は照れ隠しで強い口調で「赤くなんかなってねぇよ」
「全く兄上照れっちゃって」
「もう知らん」
そう言って萬崎はその場を去った。
その後祝言が始まり萬崎は智江との思い出を思い出して涙を堪えるのに必死だった。
司会をやっていた爺やが
「最後に我が主萬崎殿から一言お願いします」
萬崎はいきなり振られたことに驚き爺やを睨み付け一言は断ろうとしたが皆が期待している目で自分を見てくるのでここは話をするしかないと思い照れ臭そうに頭を掻きながら
「琵琶殿、智江はとてもお転婆で気が強くて生意気に意見を言ってきたりするので相手をするのは大変だと思います。兄貴の俺もこんな感じだし他の人を探した方が楽だと思います」
萬崎は冗談口調で話しているが皆笑えずにシーンとしている。
「しかし、智江は俺の最高の妹なんですどうか妹を幸せにしてやってくださいお願いします」
萬崎はそう言って琵琶に頭を下げた。
普段萬崎が頭を下げるところなど見たことがない家臣達は驚き智江は少し涙がこぼれたのであった。
琵琶も慌てて萬崎に頭を下げて
「こちらこそよろしくお願いします」
萬崎は慌てて
「悪い、俺堅い感じダメだわ。おい飯田、余興でもやって盛り上げろ」
いきなり振られた飯田は慌てて
「智之、そんないきなり言われてもできないですよ」
萬崎は舌打ちをしながら
「使えん奴め」
「ひどい、智之は悪魔だ」
この飯田の言葉にみんな笑った。
萬崎の隣にいた爺やが
「殿、踊りとかはどうでしょう」
「踊り?おっ爺やたまにはいい事いうじゃないか、皆表に出て踊ろうぜ」
萬崎の発言に皆戸惑うが萬崎はそれに構わず
「早くしろ俺についてこい」
皆は急いで萬崎に付いて行き外に出て皆焚火を囲うように輪になって酒を飲みながら楽しく踊ったのであった。
こうして無事祝言を終えた萬崎家と琵琶家は固い絆で同盟を結ぶことに成功したのであった。




