表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/159

ターニングポイント57話大山

 ここ、小田原城では


「天羽軍には随分舐めたまねをされたお前ら俺達の恐さを奴らに思い知らせてやろうぜ」


「オー‼」


 イキる大山暴走の言葉に家来達も気合を入れた。


 大山軍は戦支度を整えて大多喜に向かったのであった。


 士郎はいつも通り朝の四時に


「うっ眠い、5、4、3、2、1」


 士郎は自分との格闘に勝ち飛び起き、着替えて経丸と合流して走り出した。


「士郎、昨日はありがとう」


 士郎は少しニヤつきながら


「経丸、今日はいい顔してるじゃん」


「今日はってどういう事よ」


 士郎は笑いながら


「昨日は泣きじゃくってブサイクな顏になってたからな」


「士郎ってホント最低‼」


 士郎は笑いながら怒る経丸から走って逃げる、経丸は士郎を捕まえようと必死に追いかけるのである。


 二人はいつもよりハイペースだったので途中で休憩を入れた。


 途中の原っぱに座った士郎と経丸


「経丸ごめんよ、冗談だから」


 経丸は士郎を睨みつけながら


「もう、怒ってないよ」


 士郎は笑いながら経丸の脇腹をくすぐりながら


「嘘つけぇ、まだ怒ってんじゃん」


 経丸は笑いながら


「やめて士郎、くすぐったいよ」


 士郎は経丸を押し倒してくすぐりながら


「経丸の怒りが冷めるまでくすぐる」


 経丸はくすぐられて身をよじらせながら


「もう、士郎が辞めないなら私もやってやる」


 経丸も士郎をくすぐりくすぐられた士郎原っぱに倒れて二人でくすぐりあっていると二人の上から


「朝からいちゃついてるとこすみません」


 士郎と経丸は見上げるとそこには凛が立っていて二人は慌てて起き上がり


「どうしたんだ、凛!」


「どうしたんですか、凛ちゃん」


 士郎と経丸は凛はニヤニヤした表情をみて


「違うんだよ、これは違うんだなぁ、経丸」


「そう、違うんですよ凛ちゃん」


 凛はニヤニヤしながら


「そんな慌てなくてもわかってますから」


「おい、凛変な顏するな」


「うわぁ兄貴、女の子を変な顏とか言うの最低」


「いや、そういう事言ってんじゃなくて」


「凛ちゃん聞いてよ、士郎私の事ブサイクって言うんだよ」


「あっそれは本心じゃないですよ、兄貴はいつも経丸さんのいないところでは経丸は美人だとか可愛いとか言ってますから」


 顔が真っ赤になる経丸の横で士郎は慌てて


「何言ってんだ、そんなこと言うわけないだろ。経丸のどこが美人なんだ」


 さっきまで顔を真っ赤にしていた経丸だったが一瞬で怒りの表情に変わり士郎を睨みつけながら


「美人じゃなくて悪かったね、ジャガイモ」


「あっ、ジャガイモって言いやがったな」


 経丸は強い口調で煽るように


「言ったわよ、それで何か?」


 士郎が経丸に言い返そうとする前に凛が


「はーい!ストップごめんなさい私が悪かった」


 凛が止めに入ったがそれでも士郎は腹の虫が収まらず


「いや、経丸が悪い経丸がジャガイモなんていうから!」


「兄貴、ホントの事なんだからしかたないでしょ」


「何がホントの事だ!凛」


「兄貴鏡見たことある?ジャガイモそっくりだよ」


 凛の言葉に経丸は思わず爆笑した。


「くっそー、お前らグルだったんだな卑怯者それがしは先帰るから」


 そう言って士郎は帰る方向に走り出したがすぐに立ち止まって経丸と凛に向かって


「止めるなら今のうちだぞ」


 経丸と凛は真顔で


「止めないよ」


 士郎は大きな声で


「何で止めないんだ‼」


 経丸と凛は呆れた感じで


「いや、だって先に帰るだけでしょ」


「もう、ホントに帰るからな」


 士郎は拗ねて帰って行ってしまった。


 士郎がいなくなってしばらくして凛が


「経丸さん、話があります」


 経丸は優しい口調で


「何ですか?」


「経丸さんの思い出の詰まった大多喜城を燃やす策しかたてられなくてすみませんでした」


「凛ちゃん、それをわざわざ伝えに走り込みについて来てくれたの」


「はい、本当は昨日の夜謝りたかったんですけど殿のお姿をお見かけすることができなかったので今日の朝一番で謝ろうと」


「凛ちゃん、ホントいい子だね」


 経丸は凛をぎゅっと抱きしめて


「城を燃やすことは気にする事じゃないよ、皆を守るためには最善の策なんだから」


 そう言って経丸は優しく凛の頭をポンと叩いて


「ありがとう、凛ちゃんの策のおかげで皆を守る事ができるよ」


 凛は経丸の器の大きさに感動し返す言葉がなかった。


「凛ちゃん、この戦戦い抜いて絶対に皆と大多喜の人々を守ろうね:

「はい、もちろんです」


 二人はがっちり握手をして決意を固め仲良く話しながら城に戻ったのであった。

 



 そして大山軍を迎え撃つ準備ができた二日後経丸達は広間に集まっていた。


 皆が戦に備えて精神統一していると広間の戸が開いて稲荷が


「殿、大山軍はもう後三十分後にはここに攻め込んで来ると思います」


「片倉さん抜け道の確保は」


「できてます」


「海老太郎さん、村人は非難させましたか」


 海老太郎は大きな声で


「はい、させました‼」


士郎は耳を抑えながら


「うるさいよ、お前」


 海老太郎は半笑いで


「すみません」


 士郎はツッコむように


「何で半笑いなんだよ」


「すみません」


「あっ、また半笑いだ」


「兄貴、話が進まないでしょ」


「えっ、それがしが悪いの!」


「経丸さん、すみません」


 凛は経丸に頭を下げると経丸は一旦仕切り直してから


「ひのちゃん、伏兵の準備は」


「できてます」


「最後士郎、心の準備は」


「もちろん、できてるよ!」


「よし、じゃあ準備完了ですね」


「経丸、いつものやろうぜ」


「そうだね、やろうか」


 皆円陣を組んだ。


「片倉さん、お願いします」


「俺思うんだけど俺のギャグいらなくない毎回滑るし」


「大丈夫、必要だ」


「俺ギャグ得意じゃないんだよね」


「いいから、いいから」


 そう言って士郎は円陣の真ん中に片倉を押し出し押し出された片倉は覚悟を決めて


「暴走から房総半島を守ろう」


 片倉のギャグに皆静まり返り経丸は何事もなかったかのように気合を入れ大きな声で


「大多喜!」


 皆声を揃えて大きな声で


「魂‼」


「ねぇ、士郎君やっぱり俺のギャクいらないだろ」


天羽家はこうして関東最強の敵大山軍と戦うのであった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ