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ターニングポイント 第47話忍者

 ひのと海老太郎は二人で仲良く買い物していると


「海老太郎さん、さっきからあの男の人私達をつけてないですか?」


「えっ?あの男?」


 海老太郎は男を指さすそれをひのは慌てて止めて


「ダメですよ指なんか刺しちゃ」


「ごめん、ごめん」


「とりあえず、巻きましょうか」


「オッケー」


 二人はいきなり走り出したのであった。




大多喜城で


「うわぁーー‼」


 ひのと海老太郎はいきなり目の前に現れた男に驚き叫びながら抱き合った。


 男は申し訳なさそうな顏で


「驚かせるつもりはなかった」


 ひのは少し怒り気味に


「いや驚きますよ、というかあなた誰?」


「我の名は教えられないが別に怪しい者ではない」


 ひのは冷静に


「いや、怪しいですよ。人の城の天井から出てくるなんて」


「いやぁ、怪しくないから信じて信じて」


 海老太郎も怒るように


「怪しい奴は皆怪しくないった言うんだ」


「海老太郎さん、とりあえず殿のところに連れて行きますか」


「そうだね」


 二人は謎の男を経丸の前に連れて行き


「殿、何か変な人連れて来ました」


 海老太郎の言葉を聞いた凛は優しい口調で


「海老太郎君、そんなわけのわからぬものを殿の前に連れてきちゃダメだよいきなり襲ってきたらどうするの?」


「すみません凛ちゃん。この人がなんかおかしいからひのちゃんは殿の前に連れて行くの止めてたんですけど」


 海老太郎さん何で?私が言ったのに自分のせいにして


士郎は強い口調で


「まぁいい、お主名前は?」


 謎の男は真顔で


「名前を明かすことはできません」


 士郎は真顔で


「仕方ない、経丸どうする?殺す?」


 謎の男は慌てて


「いや、殺さないで殺さないで、おらそんな悪い奴でも怪しい奴でもないから」


 謎の男は士郎にしがみついて懇願した。


 経丸は冷静に


「とりあえずこの人に目的を聞いてみよう」


 凛は同意するように


「まぁ、そうですね」


「あなたはなぜここに来たのですか?」


「私は伊賀のものです」


「伊賀と言えば忍者の里だったところではないですか」


「はい、今伊賀では忍びを継ぐ者が少なくなりましたそれで忍びに向いている者を全国を歩いて探し回っていたら二人を見つけ忍びの才能があると思い、お願いしますこの二人を伊賀の忍びにさせてください」


 経丸は困った表情で


「しかしこの二人は私の家臣だからあなたに渡すことはできないです」


 経丸と男の会話に士郎は割って入るように


「そうだ、そうだ。それがしの後輩でもあるんだからな」


「士郎は静かにしてな」


「なんでだよ‼」


 凛は反抗しようとする士郎の口を後ろから手で塞いで


「はい、はい静かにしようね」


 謎の男は


「もらうのではなく技術が伝えることができたらお返しします。ましてや通い方式でもいいですし」


「なぜ通いでもよいのですか?この二人を欲しかったのではないのですか?」


「いや、欲しかったわけではなく伊賀の技術を持っている者をこの世に残したかっただけです」


「なぜです?」


「亡き妻との約束なんです、自分達が生きた証をこの世にいつまでも残そうと。それが伊賀の忍びの技術なんです。だからおらはこの約束を守りたいんです」


 海老太郎はこの言葉を聞いて目頭を熱くして


「いい話ですね」


 ひのも海老太郎に同調するように


「そうですね海老太郎さん」 


 謎の男の話に感動している海老太郎とひのに士郎は


「いや、いい話でも何でもないよこいつ胡散臭いぜ」


「なんて失礼な事を言うんだ士郎こんないい話をしてくださった方に」


 海老太郎も経丸に同調するように


「士郎さん、さすがに失礼ですよ」


「あのなぁ、この世で簡単に人を信じてたらいつか大変なことになるぞ」


 凛が間に割って入るように


「まぁ、兄貴の言いたいこともわかるよ」


 と凛は士郎に一旦賛同しつつ


「でもこれは海老太郎さんとひのちゃんの問題だ。二人の意見を尊重しようよ」


 士郎は少しふてくされながら


「まぁ、そうだな」


 経丸は優しい口調で


「二人はどうしたいですか?」


「僕はこの人を信じたいから忍者やるよ」


「私もやります」


 海老太郎はひのの手を取って


「ひのちゃんいい奴だ」 


「それがしは反対だけどね。まぁ二人が決めたなら仕方ないが」



 ひのが立ち上がり


「私、貢献したいんです。今まで助けられてばかりで一度も貢献できてなくてだから技術を学んで天羽家少しでも貢献したいんです」


 経丸は呟くように 


「ひのちゃん」


 皆はひのの言葉に心打たれた。


 経丸はひのに頭を下げて


「天羽家のために技術を学んで来てくださいお願いします」


 「はい」っとひのが言おうとした時に士郎が


「ちょっと待った、忍者になるならわざわざ伊賀に習わないで稲荷に習えば?」


 稲荷は慌てて


「いや、何言ってんだよ、俺忍者じゃないよ」


「忍者って気配を消したり城に忍び込んで情報取って来ればいいんだろ、稲荷は戦場で敵兵の攻撃をかわして味方に情報を提供したり存在感ないから、いつもいるかいないのかわかんないのは気配消してるのと同じじゃん」


 経丸も感心したような顔で


「確かに稲荷さんはこの中だとダントツで存在感ないですもんね」


 経丸の言葉に凛と片倉は顔をひきつらせた。


 稲荷は不機嫌そうな顔で


「ねぇ、何で俺ディスられてるの?なんかした?」


 経丸は慌てて


「違います、違いますそう言ってんじゃなくて忍者に向いているって言ってるんですよねぇ士郎」


 士郎は真顔で


「いや、お前存在感0やん、あんましゃべらないし」 


 皆の顔が一斉にひきつった。


「そうだよ、俺は武術も弱いしあんまり積極的に会話もできないしなんも取柄がないですよ」


 拗ねる稲荷の姿を見て士郎はしっまた、言い過ぎたと思い慌てて稲荷の機嫌を取るように


「いいじゃないか存在感0でも、お前にもいいとこあるよ足がめちゃくちゃ早いしさぁ」


 兄貴はバカだなぁーそんな取って付けたような褒め方じゃ喜ばないよ 


 そう思って凛は恐る恐る稲荷の顔を見るとさっきまで物凄い拗ねていた駄々っ子の顔から天使のような綺麗で無邪気な顔に変わっていた。


 えっーめちゃくちゃ嬉しそうな顔してるよ

よっぽど今までの人生で褒められたことないんだな、この人は


 稲荷はとてつもない笑顔で


「じゃあ俺が教えるよ」 


 海老太郎が


「いや、稲荷さんとはあまりしゃべったことないので気を使うので大丈夫です」


 この言葉に皆顔をひきつらせたのであった。


 こうして海老太郎とひのは伊賀の技術を学ぶことになったのであった。




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