ターニングポイント第43話強化
「士郎君立ち上がりなさい!!」
春日山城にある道場では朝早くから士郎と稲荷が金崎にしごかれていた。
「気持ち!気持ちー!!」
何度も立ち上がり金崎に襲いかかるが一切金崎に刃が当たることはない
「すぐ簡単に倒れるな!」
士郎と稲荷はへとへとになりなからも一日中ずっと金崎に襲いかかりその度に吹き飛ばされていた。
こんな状態が三ヶ月もたったある日の夜
稲荷が泣きながら士郎に
「ねぇ、もう無理だよ金崎さんを倒すの俺ら二人じゃ無理だよ」
士郎は強い口調で
「そんなことねぇよ」
「無理だって士郎もう帰ろうぜ」
「それがしは絶対に帰らない。悪いけど帰りたいなら一人で帰ってくれ」
「えっ、何で。何で士郎は辛くないの?毎日ボコボコにされるの辛くないの」
「辛いに決まってんだろうがよ!!」
「じゃあ、もうやめようよ」
「でもやめないそれがしは本気で経丸を守りたいからもう経丸を絶対に傷つけたくないから」
「それがしは強くならないといけないんだこのままじゃまた誰かを傷つけてしまうから」
士郎は優しい口調で
「チビる、今までわがままに付き合わせて悪かったよ。辛かったらお前一人で帰ってもいいから」
士郎の言葉を聞いて稲荷は士郎と出会った時の事を思い出した。
回想
士郎との出会いは寺小屋だった。
俺は人見知りが激しく誰とも話せないで一人ぼっちでいた。
ある日お前は無邪気な顔をして俺に話しかけて無理やり遊び仲間に俺のことを入れた。
最初はなんて横暴な奴なんだろうと思った。
お前のせいで色々なことに巻き込まれ何度大人達に怒られたことか
でもお前と縁を切ろうと思ったことなど一度もなかった。
その理由はお前といるととても楽しく自分が必要とされていることを感じられたからだ。
今回もまたお前に巻き込まれたがお前は俺を必要としてくれる大切な友達だ。
お前といると楽しいしお前が俺を必要とするならどこまででも付いていってやる
回想終わり
稲荷は胸が熱くなった。
「もうしょうがないなぁ。最後までお前のわがまま付き合ってやるよ」
士郎は稲荷の言葉に嬉しくて抱きつき
「ありがとう、本当にありがとう。今お前が帰ってしまったら心折れるところだった」
稲荷は士郎の言葉を聞いて泣きそうになりそれを堪えるためにそっけない態度で
「そっか」
「なんだお前そっけないなぁここは感動の友情シーンだろ」
「いやだってそう言うの興味ないから」
「なんだお前、お前なんか嫌いだ」
「あっそ」
二人はここから1ヶ月修行してもボコボコにされるだけだった。
金崎はあまりにも毎回やられる二人についに痺れを切らして
「もう今日の修行はやめにしましょう」
「えっ」
「やみくもにただ突っ込んでくるだけじゃ永遠に私は倒せないですよ」
「今日1日どうやったら二人で私を倒せるかを考えてまた明日修行しましょう」
そう言って金崎は道場を後にした。
「おい、チビるそれがし達はどうやったら先生を倒せると思う?」
「俺たちの特徴を生かして戦えばいいんじゃないかな」
「おっ、チビるいいこと思い付くやん」
「まぁ、ずっと思ってた事だから」
「ずっと思ってた?」
「うん」
士郎は怒りぎみに
「じゃあなんで今まで言わなかったんだよ」
「だって聞かれなかったから」
「ふざけんなよ、お前が言えばそれがし達ボコボコにされる日が減ったかも知れないだろ」
「そんなの知らねぇよ」
「知らねぇじゃねぇよ」
「おい、言い合ってる場合じゃないだろ」
「誰のせいで言い合ってると思うんだよ」
「とりあえず士郎の特徴は」
「それがしは体力と打たれ強さが特徴かな。チビるは」
「俺は瞬発力と足の早さ」
「後お前は存在感のなさも特徴だよ」
稲荷は呟くように
「うるせぇ」
「なんだと」
「まぁ、これを踏まえて作戦を立てようよ」
二人は金崎を倒す作戦を考え付いた。
「おっしゃー、これなら行けるぜ」
「士郎声がでかい!!聞こえたらどうすんだよ」
「そうだな、それはまずいな」
そして翌日
「士郎君、稲荷君は?」
「体の調子が悪いので今日は休ませて欲しいそうです」
「そうですか稲荷君頑張ってましたもんね」
「士郎君一人だからって私は手加減しませんよ」
「もちろん、勝負だ先生」
士郎は何度も倒されるがその度に立ち上がって何度も金崎に襲いかかった。
それを四時間位して金崎が戸に背中を向けた時突然士郎が金崎に向かって着ている服を投げつけた。
回想
「いいか、まずそれがしが一人で何度も粘って先生と戦うそして頃合いを見てそれがしは先生に着ている服を投げるそうすると先生は一瞬視界を奪われると思い向かってくる吹くに意識がいくそこで服の飛ぶ音を聞いた稲荷は戸を開けて後ろから先生に襲い掛かる」
回想終わり
服の飛んだ音を聞いた稲荷は素早く戸を開けて後ろから金崎に斬りかかろうとしたその時
「殿、申し上げます」
金崎はこの声に振り向いて間一髪で稲荷の攻撃をかわした。
「天羽経丸殿から援軍の要請が来ております」
金崎は冷静に
「そうですか、今すぐ援軍の支度をします」
金崎は士郎と稲荷に
「ごめんね、私用事ができてしまって修行続けられなくなっちゃった」
「いや、それは仕方ないですよ。むしろ今まで長い間付き合っていただきありがとうございました」
士郎と稲荷は丁寧に金崎に頭を下げた。
金崎は士郎と稲荷に
「先程の攻撃は素晴らしかった。急な要件が入ってこなければ私は斬られていたと思う」
金崎は士郎と稲荷の頭を優しくなざながら
「あなた達はとても強くなった」
士郎と稲荷は声を揃えて
「ありがとうございます」
「次会うときはもっと強くなるんだよ」
士郎と稲荷は声を揃えて
「はい、もちろん」
強くなった士郎と稲荷は自信を持って経丸達の元へ向かうのであった。




