ターニングポイント第42話修行
「じゃあそれがし達行きますよ」
士郎と稲荷は一斉に金崎に襲いかかったが簡単に返り討ちにあった。
真剣を手から離して倒れ混む士郎に金崎は士郎の頭に木刀を突きつけながら低い声で
「何で刀を手離してるんですか?」
「えっ?」
「戦で刀を手離したら間違いなく死ぬんですよ」
「はい」
「刀は簡単に手離していいもんじゃないんです。どんなことがあろうと戦中は絶対に手離しちゃいけないんですよ!!」
「すみません」
「今回だけは許します。次やったら本気でボコしますから」
士郎は金崎の言葉に恐怖で震えながら
「はい、すみませんでした」
士郎が怒られてるのを聞いて恐くなった稲荷は
「士郎、修行はやめにしよう。さすがに恐すぎるよ」
「チビる、頼むやろうぜ」
稲荷は少し恐怖で涙めになりながら
「仕方ないなぁ」
と小さく呟いた。
士郎達は何度も何度も金崎に襲いかかったが襲いかかった分だけ返り討ちにあった。
「いてぇー」
金崎に吹き飛ばされて痛がって倒れている士郎に
「痛がっている余裕があるならさっさと立ちなさい」
「えっ?」
「傷みを感じられてるなら大したことないですから立てますよ本気でヤバイときは痛みすら感じませんから」
士郎は体を震わせながらも立ち上がり
「うわぁー、気持ち!気持ちー!!」
金崎は襲いかって来る士郎を簡単にブッ飛ばす。
そして倒れ込んでいる士郎に
「いつまでそこで倒れてるんですか?戦なら殺されますよ」
士郎は体を震わせながら立ち上がる
「チビる、行くぞ」
稲荷は泣きながら
「士郎、俺恐怖で足が動かない」
金崎は稲荷に優しい表情で優しい口調で
「稲荷くん、今は恐怖心が強いかも知れないですが鍛えていけば自分に自信がついて恐怖心が少しずつ減っていきますよ」
「えっ、でも」
「戦う勇気です。恐いけど一歩踏み込めば先に進みます一歩だけでもいいので踏み込んで見てください」
稲荷は恐怖で体を震わせながらも一歩前に踏み込むと
「稲荷くん、偉いです。今の一歩はとても勇気が必要な一歩だったと思います。それを稲荷君はできた。あなたはこれからどんどん成長できますよ」
稲荷は褒められて恐怖心が少しだけ消えた。
金崎は士郎に対して厳しい口調で
「士郎君なぜ今私に襲いかからなかった」
「えっ、だって先生今稲荷に話してたから」
「戦では敵が隙を作ったらその隙を突かないと自分が殺られるんですよ。あなたはどんな手を使っても経丸さんを守らないといけないんじゃないんですか」
「はい」
金崎は物凄い勢いで士郎に襲いかかって士郎をぶっ飛ばしてぶっ飛ばされた士郎の喉仏に木刀を突きつけながら
「これが戦って言うものなんですよ。あなたには覚悟が足らない戦は人と人が本気で殺し合うんだ。大事な人を本気で守りたいならどんな手でも使って殺す。じゃないと生き残れませんよ士郎君」
金崎が士郎の喉仏を木刀で潰そうとした時
「やめろー」
稲荷が横から鋭く金崎に襲いかかり金崎は簡単によけた。
「偉い、稲荷君偉い。あなたは強くなれる。絶対に強くなれる」
稲荷は金崎に褒められて恐怖心が少し消え少しだけ自信がついた。
「士郎君、いつまで倒れてるの?早く立ちなさい」
士郎は震えながら立ち上がって
「気持ち!気持ちー!!」
と叫びながら金崎に襲いかかったが簡単に返り討ちにあった。
「今日はここまで」
そう言って金崎自ら倒れている士郎と稲荷の傷の手当てをおこなった。
金崎は温泉に士郎を呼んだ。
「先生、さっきそれがし稲荷と温泉に入ったんですけど」
金崎は笑顔で
「修行を手伝ってあげてるんだから背中くらい流してよ」
「そうですね、お背中お流ししますよ」
士郎は丁寧に金崎の背中を流した。
金崎と士郎は温泉に浸かりながら
「士郎君、修行はきついでしょ」
「きついですよ。それがしばかり怒られて稲荷は褒められるんですから」
「稲荷君は自分に自信を持ててない子だから褒めて伸ばさないと」
「それがしだって褒めて伸ばして貰いたいですよ」
「士郎君は褒めるとつけあがるから」
「でも」
「士郎君はとても素直で前向きなだから厳しく言われても腐らずに前に進んでいけるそれってとっても凄いことなんですよ」
「凄いこと」
「士郎君が天羽家を引っ張っていく存在にならないといけないんですよ」
金崎は士郎の頭を優しくポンポンとなぜながら
「大多喜の英雄外岡士郎が私に厳しくされるくらい耐えられるでしょ」
「そうだな、大多喜の英雄外岡士郎はそのくらい耐えられるぜ」
二人は笑いあった。
「明日も修行頑張ろうね」
「はい」




