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ターニングポイント第41話木刀

大多喜城にて


士郎は経丸の部屋を訪ねて真剣な表情で


「経丸、今回それがしが未熟だったために片倉さんを傷つけてしまった。だから修行に行ってくる」


「修行ってどこへ?」


「先生の元へ」


「先生って新潟の金崎様の元へ?」


「そう、もう向こうには手紙を送って了承を得ている」


経丸は士郎をぎゅっと抱きしめて


「そっか、わかった。体に気を付けるんだよ」


「おう」




士郎は経丸の部屋を出るとバッタリ稲荷と会い


「おっ、チビるそれがし明日から修行に行ってくる」


「へぇぇ、どこへ?」


「先生のところ」


「新潟か」


「うん」


「気を付けてな」


「あっ、そうだお前も行くか?」


稲荷は士郎のテンションとは真逆のローテンションで


「いや、行かないけど」


「いや、お前も一緒にいこうぜそしてそれがしと共に強くなろうぜ」


「俺はどうせ強くなれないから行かない」


「わがまま言うな。いくぞ」


稲荷は呆れた感じで


「どっちがわがままだよ」



次の日士郎は稲荷を連れて金崎の元に向かった。



士郎と稲荷は金崎の居城春日山城に着くと


「士郎くん、稲荷くんお久しぶりです」


「先生、これから強くなる修行をお願いします」


「はい、でも修行はとても厳しいですよ今まで最後まで耐え抜いた人は一人もいませんから」


金崎の言葉に不安になった稲荷は士郎に


「おい、厳しいらしいぞ。やめとこうよ」


「おい、チビるまだやってもいないのにやめとこうとか言うなとりあえずやってみようぜ」


稲荷は深いため息をついた。


「とりあえず修行は厳しいので今日はゆっくり休んで長旅の疲れを取ってください」


「はい」


二人は素直に返事をしてゆっくり休んだのであった。


朝四時いつも通り士郎が起きると


「士郎くん、おはようございます」


「先生、もう起きてたんですね」


「士郎くんこそ早起きですね」


「それがし毎日走り込みや稽古をこの時間からしているから」


「偉いですね。辛いことを習慣付けるのはとても偉いことです」


士郎は誉められて照れながら


「いや、偉くはないですよとにかく行ってきまーす」


金崎は走っていく士郎に


「朝ご飯は七時からですからね」




士郎は走り込みと稽古を終えて稲荷と共に金崎の作った朝御飯を食べ始めた。


「先生、上手いですね」


金崎は笑顔で


「ホントですか。それはよかった」



士郎と稲荷は食事が終わると金崎と共に道場に入った。


「修行の内容はあなた方二人で私を倒すこと」


「それがし達二人で先生を倒す?」


「はい、二人で協力して私を倒してください」


そう言って金崎は士郎と稲荷に刀を渡した。


「先生?それがし達は真剣で先生を倒すんですか?」


「はい、そうですよ」


「さすがに真剣は危なくないですか」


「戦はいつだって真剣で殺るもの。真剣でなければ意味がありません」


稲荷は細々と呟くように


「俺たちここで死ぬんだな」


「稲荷くん、大丈夫です。私は木刀で戦いますから」


「そうですか」


稲荷は少しほっとした。


士郎は稲荷に


「でも、それがし達が真剣じゃ先生が大怪我しちゃうかもしれないじゃないですか」


金崎は優しい表情で


「大丈夫ですよ士郎君、私はかすり傷一つもしないと思うので」


金崎の自信に士郎は恐怖で変な汗が身体から吹き出し体の芯から震え出した。


士郎は恐怖で震え出す体と汗を抑えるために


「経丸を守るためなら外岡士郎は絶対にできる。経丸を守るためなら外岡士郎は絶対にできる。気持ちー!気持ちー!!」


と叫び自分を鼓舞して恐怖を少し和らげた。


その横で稲荷は何度も大きく深呼吸をした。


士郎と稲荷の二人は刀を鞘から出して金崎に向けた。


「二人とも準備は出来ましたか」


「はい」


「じゃあ、二人とも始めましょうか」


「はい!!」




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