ターニングポイント 第40話政策
萬崎の居城那古野城では
爺やは「殿―‼」と叫びながら萬崎を探し回っている。
目隠ししながら竹刀を持って禿げ太郎やはったが座っている方向に歩き出している萬崎を爺やは見つけて
「殿、何をやっておられるのですか?」
「人間スイカ割り」
「人間スイカ割り?」
「俺が目隠しをして禿げ太郎とはったの頭を叩いてどっちがいい音なるか対決をしてるんだよ」
爺やは強い口調で
「そんなことやってる場合じゃないですよ、
川中島で金崎軍と松本軍が激突したんですよ」
萬崎は目隠しを外して興奮気味に
「おー、どっちが勝った⁉」
「両者引き分けに終わりました」
萬崎は悔しそうに
「なんだよ、引き分けかよ金崎に金賭けていたのに」
禿げ太郎とはったは「やったー!引き分けだ」と喜んでいると
「はーい、今回の賭けは金崎が勝たなかったのでなしです」
「殿、それはないですよ」
はったも禿げ太郎に同調するように
「殿が、金崎が絶対に勝つからそれ以外の条件の時はお前らの勝ちでいいって言ったじゃないですか」
「仕方ないではないか金崎が勝たなかったのだからなしさぁ、皆忘れなさい」
禿げ太郎とはったは声を揃えて
「そんなぁー」
萬崎は去っていった。
萬崎は天子の膝の上に頭を置きながら
「あーあ暇だなぁ、天子イチャイチャしようよ」
「殿、暇だからイチャイチャするのですか?」
天子の冷たい目線に萬崎は震えながら
「いやぁ、そういう事じゃ」
天子の恐い表情に萬崎は
ヤバい余計な事を言ってしまった。
子犬のように縮こまっている萬崎を助けるかのように戸が開き
「殿、失礼します」
爺やの登場で萬崎は誤魔化すかのようにすぐさま跳ね起き爺やの元に行き
「おー爺や、よー来た、よー来た偉い」
爺やは困った表情で
「殿、近いです」
「近くない、大丈夫、大丈夫」
「まぁ、そんなことよりこたびの川中島の戦いを見たものが両軍の圧倒的な強さに驚いたそうです」
萬崎は真顔で
「そりゃ、日ノ本一の騎馬隊と日ノ本軍神なんだから強いに決まってるだろ何を今さら」
「だから、我らは彼らに対する対策をすべきかと」
「仕方ない、今からちょっと出かけてくる天子」
「殿、お気を付けて」
天子はふてくされた感じで言った。
萬崎は天子の元に行き
「ごめんよ、天子」
「殿、触らないでください」
「許してくれるまでくすぐる」
萬崎は天子の脇などをくすぐり始めた。
天子は笑いながら仕方ないと思い
「わかりました殿、許します」
萬崎は満面の笑みを浮かべながら
「そうか、許してくれるか」
全く殿は憎めないんだから
「爺や、村人を集めろー」
「はい」
爺やは村人を集めに行った。
しばらくして
「殿、村人を全員集めました」
「おーそうか今行く」
萬崎は集められた住民の前に立って
「皆の者今日は話がある」
萬崎は真剣な表情で村人達に向かって
「今日から武士と農民を分けようと思う」
「殿、そんなことしたら戦の時に人が足りなくなります」
「あほか、禿げ太郎よく考えよ、今まで畑仕事もしながら戦になると戦に出なければならなかった。そのため収穫の時になど戦ができなかった。しかし戦をする人が畑仕事をし無くなれば一年中戦に専念できるまた畑仕事だけに専念する人がいれば飢餓になりにくくなる」
禿げ太郎は萬崎に忠告するように
「しかしそれでは人が」
「だったら人は増やせばいいだろ」
「どうやってですか?」
「他の国より住みたいと思う国にするだけでよいではないか」
「それはどうやってですか?」
「ここでの商売する場所代と関税を取らないようにするそうすれば誰もが自由に商売をすることができる」
爺やは萬崎の言葉を聞いてムッムッと思い
「殿その考えは素晴らしいですね」
「おっ爺や珍しく反対しないな」
「爺やはもう殿を信頼してますから」
萬崎は笑顔で
「信頼するのがおせぇよバカ」
と言って爺やの背中を叩き叩かれた爺やはむせた。
「場所代と関税を取らなきゃ商売やりたさに人が押し寄せるから人が足りなくなることはなくなり一年中訓練をできるから我が軍隊は最強になるぞ」
村人の中で一番歳のいっている男が
「萬崎様、その政策賛成です」
「我も」
「我も」
村人は次々と賛成した。
萬崎は新たな政策を作り出した。この政策が兵農分離、楽市楽座と言われるようになるのであった。
この政策が萬崎家を大きく発展させることになる。




