ターニングポイント 第33話青春
うわぁー経丸と二人きりとか緊張するなぁー
これいつまで手を繋いでいられるのだろう
士郎の手って意外と豆が多くてゴツゴツしているよ
凛はと片倉はニヤニヤしながら
おー二人の緊張した感じいいね、いいね
経丸はこの緊張感に耐えられず周りをキョロキョロしていたそして的屋の前についた二人
経丸は的屋に置いてある犬の可愛い人形を見て
「士郎あの人形取れる?」
士郎はいい格好しようと
「あー取れると思うよ」
「じゃあ、お願い取ってよ」
士郎は頼られて上機嫌になり
「しょうがねぇな」
よしここでいいとこ見せてやるか
士郎は的屋からおもちゃの弓矢をもらい
「ではいくぞー、気持ちー‼気持ちー‼」
士郎は一発で経丸の欲しがっていた人形を打ち抜いた
「おっ士郎やるじゃん」
士郎はかっこつけながらドヤ顔で
「たいしたことないよ」
経丸は士郎にニッコリ微笑みながら
「ありがとう、この人形大切にするね」
士郎は経丸の笑顔に胸を銃で撃ち抜かれたくらいの衝撃を受けた。
その頃凛達は
「そういえば片倉さんはいつから殿にお仕えしているんですか?」
「殿が産まれた時からだなぁ」
「殿の事お好きですか?」
「そりゃもちろん自分が守らないといけないからなぁ」
やっぱり殿の事が好きなのかぁ
片倉は呟くように
「まぁでも殿がいつか好きな人と結婚できるくらい平和な世の中になってほしいなぁ」
「片倉さんは殿と結婚したいと思ってますか?」
「そういう感情はないな」
「えっ好きなんじゃないんですか?」
片倉は笑いながら
「凛ちゃんも三バカトリオと同じ勘違いしてるよ」
「三バカトリオと同じ勘違い?」
「三バカトリオも俺が殿に恋愛感情持っていると思ってたんだ」
凛は笑いながら
「そうだったんですか、それは勘違いさせる片倉さんが悪いですね」
片倉は驚いた顔で
「俺が悪いのか?」
凛は即答で
「はい、悪いです」
二人は笑いあった。
「でも片倉さん偉いですよね、毎日毎日仕事も忙しいなか早く起きて剣術の稽古したりと凄い努力してますよね」
片倉は夜空を見上げて
「俺はもう自分の力不足で大切な人を亡くすのは嫌だからな」
「なんかごめんなさい」
「気にしないで俺がかってにナーイブになっただけだから」
片倉は凛に笑顔で微笑んだ。
「しかし凛ちゃんも大変な兄貴を持ったな」
「ほんとですよ、毎日心配ですよ。余計な事しかを言わないか」
二人はクスクスと笑い出した。
「片倉さんもし殿と兄貴が結婚するってなったらどうします?」
「いや、全力で反対したいと思ってたよ。士郎君じゃ心配だから」
「確かにそうですよね心配ですもんね、って思ってた?」
「でもね、士郎君は絶対に殿を幸せにするって信じてる奴らがいるんだよそいつらの意見を聞いたら俺も信じてみたくなったかな」
「誰ですか、そんないいこと言ってくださる人?」
「さぁな、凛ちゃんと同じ勘違いしてた奴らだよ」
「兄貴もいい友達持ったんだな」
片倉は笑いながら
「ホントだよ、生意気だな」
「ホントですよね」
二人は笑いあった。
その頃
「士郎さっきからくしゃみとまらないね」
「そうなんだよ経丸、誰かがそれがしのこと英雄だって噂してるんだろうな」
「それはないでしょ」
経丸は笑い出した。
「笑うなんて失礼だな」
「そりゃ笑うでしょ、士郎を英雄だと思ってんのこの世界で私ぐらいだよ」
「えっ、殿それがしの事英雄だと思ってんの」
経丸はしまったと思い慌てて
「だって誰も思ってないのに一人で英雄だって言ってるの可哀そうで見てられないもん」
士郎は上機嫌で
「経丸、素直になれよ。ビシ、バシ、デシ」
経丸の脇腹を軽く両手で連続で突っついた。
経丸は笑いながら
「やめて、士郎もう」
「やめなーい、ビシ、バシ、デシ」
「じゃあ、私も仕返しビシ、バシ、デシ」
二人は笑いながら仲良く突っつきあったのであった。
凛が屋台の前を歩いているひのと稲荷を見つけて
「片倉さん、あれひのちゃん達ですよね」
「あっホントだ」
片倉は思いついたかのように
「そういえばあの二人、二人ともおとなしいからどんな会話するんだろう」
「確かにそうですね、どんな会話するか二人をつけませんか」
片倉は少し笑いながら
「なんか凛ちゃんたまに士郎そっくりだよね」
「えーっそれなんか嫌です」
二人は笑った。
片倉と凛はひの達をつけた。
ひのと稲荷は先ほどから全く会話をしておらず二人の間に気まずい空気が流れていた。
ひのは
何か話をして盛り上げないといけないのかなぁ
稲荷はひのとは対照的に何も考えてなかった。
ひのは勇気を振り絞って
「あのー祭りとかって初めてですか?」
「いや、何回か来た事あるよ」
「あっそうなんですね」
後ろで会話を聞いていた片倉と凛は
「えっこれで終わり?」
「この組み合わせダメだったんじゃない、凛ちゃん」
「これは私の失敗ですね」
ひのと稲荷の前にイチャイチャしている士郎と経丸が現れた。
士郎と経丸はひのと稲荷にビックリし慌てて士郎は威圧するように
「お前ら、何してんだこんなところで」
ひのはイチャイチャしている二人にビックリし
「二人とも相当仲がいいんですね」
士郎と経丸は声を揃えて大きな声で
「仲良くなーい‼」
稲荷は呟くように
「ほんとは仲いいくせに」
士郎は稲荷の口を両手で引っ張り
「お前あんましゃべらないくせにそれがしには余計な事言うんだな」
皆は笑っていた。
「お前、ちゃんとひのちゃんと会話したか?」
「いや、してない」
「あほか!お前は」
士郎は稲荷の頭をひっぱたいた。
「ひのちゃんごめんね、こいつといてもつまらなかったでしょ」
稲荷は呟くように
「お前、酷い事言うな」
ひのはニコッと笑って
「士郎さんみたいに余計な事言わないから良かったですよ」
士郎は稲荷を見ながらひのを指さし
「おい、ひのちゃんの方がそれがしより酷い事言ってんじゃん‼」
「ひのちゃん、ありがとう」
ひのは笑顔で
「あっはい」
士郎は怒鳴るように
「おい、何でお前ら今仲良くなってんだよ」
とツッコミ皆は笑った。
「何、楽しそうにしてんの、俺と凛ちゃんも入れろよ」
いきなり後ろから現れた片倉と凛に士郎はビックリし
「どこから来たんだよ」
稲荷が呟くように
「ずっと、後ろで俺とひのちゃんをつけてたんだよ」
片倉と凛はビックリし二人は声を揃えて
「いつから気付いてたの⁉」
「最初から」
片倉と凛はつけていたことがばれて気まずくなり経丸とひのは二人の感情を読み取り発言が出来なくなってシーンとする思い空気の中
士郎は呆れた感じで
「つけてたなんて気付いてても言うなよ、余計な一言だな全く」
稲荷は真顔で
「いや、士郎の毎回している余計な一言を真似てみたんだ」
士郎は稲荷を指さし怒鳴るように
「なんだこいつ、それがしにだけ態度おかしいめっちゃムカつく」
とツッコミ皆が笑った。
皆祭りを楽しみ帰る時
士郎はキョロキョロ辺りを見渡して
「あれ?そういえば海老太郎は、凛?」
「あっ!りんご飴買いに行くから待っててって言われてたんだった‼」
その頃海老太郎は
「ねぇ皆―どこにいるの‼」
泣き叫びながら皆を探し回っていたのであった。




