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ターニングポイント 第31話友情

野武士達を成敗したデモン達は大多喜に帰ろうとしていた。


「番長、最後まで付いて行かなくていいんですか?」

 

最後まで士郎達に付いて行き護衛する気満々だったうーたの質問にデモンは少し情けない感じで


「付いて行きたいんだけど三日も家に帰らないと母ちゃん怒るからな」


「あーそうなんですか。それは帰った方がいいですね」


「だよなぁー、帰んないとやばいよな」


「そうですよ、あの人を怒らせたら下手すれば殺されますからね」

 

デモンはうーたの言葉を聞いて青ざめて


「なんか、怖くなってきた早く帰ろうぜ」

 

三バカトリオは急いで大多喜に向かったのであった。


 


そして後日富田亭で

「おっ、うーた、ひょーた待たせたな」

 

席に座ってデモンを待っていた悠太、遼太はデモンの顔を見て震えながら声を揃えて


「どうしたんですか、その顔」


「母ちゃんに殴られた、それ以上は聞くな」

 

うーた、ひょーたは


 ヤバ、やっぱり恐ろしい、番長の母親は

 

デモンは笑いながら


「まぁ、今日はパッとやろうぜ」

 

うーたは顔を引きつらせながら

 

いや、パッとできねぇだろそんな顔見てしまったら

 

ひょーたはニコニコしながら


「やりましょう、パッとやりましょう」

 

お前、どういう神経してんねんとうーたは心の中でひょーたにツッコんだ

 

デモンは店員に


「まぁ、とりあえずビール三つお願いします」


 店員はデモンの顔を見て顔を引きつらせながら震える声で


「はっ、はいわかりました」

 

 ビールが三バカトリオの前に置かれて乾杯し飲み始めた。


「で、番長話って何ですか?」

 

うーたの質問に飲んでいたグラスをテーブルに置き


「士郎と経丸さんの事なんだが」

 

ひょーたは前のめりになって


「士郎と経丸さんの事?」


「あーあ」


デモンは深くため息をついて


「あの二人ケンカばかりしてるけど大丈夫かな?」

 

ひょーたは真顔で


「ケンカばかりしてちゃダメなの?」


「そりゃ、ダメだろケンカのしすぎで二人の仲が悪くなったらどうすんだよ」


「もう仲が悪いかもしれませんよ」

 

うーたの言葉にデモンは目を潤ませながら


「ホントか、それは」

 

うーたはしまったと思い


「冗談ですよ、冗談」


「そっか、冗談かビックリしたぁー」


「で今日は士郎と経丸さんを仲良くさせる企画を考える会ですか?」


「そう、さすがうーた話が早い」


「じゃあ、僕書記やります」


「サンキューひょーた、よし始めようぜ」

 

三バカトリオはもう一度乾杯をした。


「ケンカの事もそうなんだけど他にももう一つ厄介な問題があるんだよ」

  

ひょーたは興味深々で


「厄介な事とは」


「家臣の片倉の存在よ」

 

「あー確かに彼の方が士郎よりイケメンで背も高いし頭も良さそうだし」


「そうなんだよ、片倉の方が圧倒的に士郎より優れているから経丸さんのこと取られそうなんだよ」

 

ひょーたは興奮気味で


「それはヤバいじゃん!」

 

うーたは呆れながら


「だからヤバいって話をしてるんだろ」


「そっか、でどうするの?」


「だからそれを今から話し合うんだろ」


「そっか、そっか」

 

デモンは笑顔で


「お前ら仲いいな」

 

うーた、ひょーたは声を揃えて


「仲良くない‼」


三バカトリオが話をしていると戸が開く音がして片倉が女の人と店に入ってきた。

 三バカトリオ片倉を見てビックリしデモンは小さい声でうーた、ひょーたに


「おい、片倉女の人といるぞ」


「ホントだ、経丸さんが今遠征に出ているから逢引きしてるのかも知れない」


うーたの言葉にデモンは立ち上がって大声で怒鳴るように


「それは最低じゃないか‼」

 

デモンの声に一斉に店内にいる人が振り向いた。


うーたは慌てて


「番長、落ち着いてください」


 デモンは止めるうーたの手を振り払って片倉のいるところに歩き出した。


うーたは慌てて


「番長、落ち着いてください!」

 

しかしデモンは聞く耳を持たず片倉の前に現れて


「おい、お前何している」

 

鬼の形相のデモンに片倉は落ち着いて


「何してるって、飯食ってんだけど」

 

デモンは片倉の向かいに座っている綺麗な女性を指さして


「隣の女性は何者だ」


「俺の彼女だけど」


 デモンはビックリして大声で


「彼女‼」


「そうだけど、何か?」


「お前には経丸さんがいるのに彼女を作るとは最低だな‼」


「はっ?何言ってんの?」

 

「お前、経丸様が好きだから仕えているんじゃないのか?」


 片倉は真顔で


「殿の事は好きだし大切な人だよ」


「そうだろじゃぁなぜ、今女の人といる」

 

片倉は笑いながら


「ねぇもしかして俺が殿に恋愛感情あると勘違いしてる?」


「そうだろ」

 

片倉は即答で


「ないよ」

 

デモンは鳩が豆鉄砲食らったような顔で


「はっ?」

 

「殿は俺に彼女がいるの知ってるし」


「えっ?そうなの」


「そうだよ」

 

デモンは真剣な顏で


「デートの邪魔をしてしまい本当にすみませんでした」

 

片倉は笑いながら


「君はホントよく人の邪魔するんだから」

 

ひょーたは真剣な顏で


「番長は人の邪魔なんかしたことありません」


「いや、いつもしてるじゃん」

 

ひょーたはテーブルを両手でドーンと叩き大声で


「番長のいつもの行動を邪魔だと思ってるんですか」

 

デモンとうーたは慌ててひょーたを抑えつけて

「ひょーた、落ち着け、落ち着け」

 

ひょーたはデモンとうーたを振り払って涙目になりながら


「番長は邪魔なんかしてないむしろ士郎と経丸さんの事を思ってわざと悪役になってるんだぞ」

 

デモンは慌てて


「やめろ、ひょーた」


「経丸様が頬に傷がついているのは知ってるだろ」

 

デモンはいきなり語りだすうーたにビックリし


「うーた、どうしたお前まで」


 片倉はデモンにしーっとしうーたの話に耳を傾ける


「あの傷がついたのは俺たちと遊んでいた日なんだ」


「俺たちは士郎がいじめられていることを知っていた。だから俺たちは一回いじめっ子を一回ボコボコにした」


「それで俺たちはいじめはなくなったと思っていたし、かし士郎は陰でいじめられていたらしい」


「士郎はどんな時も笑顔で俺らに心配かけまいといじめられていることは一切言わなかった」


「あの日いつも通り皆で遊び士郎は一人で帰ったそこを襲われた、そして経丸さんがかばって頬に傷をつけた」


「番長はその話を聞いて責任を感じた。そして俺らに二人を幸せにするそのために俺は悪役を演じて士郎を引き立たせるその手伝いをしてくれと土下座して頼んできた」


「俺はそこまで責任を感じる必要はないと番長に言ったんだ」

 

その時の番長の答えが


「友の傷は自分が傷つくよりも何倍も辛い、だからもう二度と友を傷つけたくない」


「この一言で俺たちは三神を結成し俺たちは士郎と経丸さんを幸せにすると誓ったんだ」

 

片倉は泣きながら


「すげぇーいい話だ」

 

デモンは片倉の肩をポーンと叩いて


「泣かないでくださいよ」


「いや、お前らいい奴すぎるだろ」

 

そう言って片倉はデモンの袖で鼻をかんだ。


「あっ、汚いじゃないですか」

 

片倉は少し笑いながら


「ごめん、ごめん」


「しかし、片倉さんが経丸さんの恋人じゃなくてよかった」


「ホントだね、俺相手じゃ士郎君勝てないもんね」

 

三バカトリオは声を揃えて大声で「やかましいわ!」とツッコんだ。

  

皆笑ったのであった。


「しかし、何で二人をくっつける事が二人の幸せだと思ったんだ?」


「経丸さんが士郎以外に男がいるのであれば士郎を無理やり押し付けることはしません。

しかし士郎なら経丸さんを必ず幸せにすると俺らは信じてるから」

 

片倉は深く感動し

 

「じゃあ、俺も協力するよ」

 

三バカトリオは声を揃えて


「ホントですか、ありがとうございます」

 

こうして片倉と三バカトリオに友情が芽生えたのであった。





 




















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