ターニングポイント第159話反転
ここ大多喜城では
稲荷が皆の前で
「豊影が金崎家を滅ぼすために出兵したそうです」
士郎は稲荷の言葉を聞いてニヤリとし
「作戦通りだな」
士郎は真剣な表情で
「今からそれがしは大阪に戻り勤勉殿や大和殿と共に兵を挙げる」
「わかった」
「この戦いに天羽家のいや、日ノ本の命運がかかっている皆大暴れしようぜ‼」
「おー‼」
海老太郎が
「殿、いつもの円陣組みましょうよ」
「そうですね」
皆、円になって士郎が片倉の肩をポンと叩いて
「片倉さん、いつもの頼むよ」
「えっ、今日何も思いつかないよ」
「いいから絞り出せよ」
「仕方ない、今日はギャクや物まねはないよ」
「なんでもいいから早く」
片倉はいきなり士郎と経丸の手を取って二人の手を重ねさせて
「この二人が結婚出来るように必ず豊影軍を討ち滅ぼすぞ‼」
片倉の言葉に少しニヤニヤしながら
「オー!」
と叫ぶ皆に対して
士郎と経丸は顔を真っ赤にしながら大慌て
で
「おい!何言ってんだよ」
「そうですよ。片倉さん」
片倉は優しい表情で
「殿、この戦必ず勝ちましょう。そして士郎と幸せになってください。それが我々の願いです」
「はぁ、皆の願いなら仕方ねぇな。この田舎娘貰ってやるか」
減らず口を叩く士郎に対して経丸は真剣な表情で
「士郎、この戦絶対に勝とうね」
呟いた。
「あっ、あったりまえじゃねぇか!絶対に勝つぞ」
経丸は大きな声で
「大多喜―‼」
「魂‼」
士郎はその日のうちに大多喜を立って大阪に向かったのであった。
士郎は勤勉と大和の元を訪ねて
「勤勉殿、大和殿それがしらの作戦通り豊影は出兵しましたね」
「よし、各地の大名に味方に付くよう書状を送らないと」
士郎達は西日本の大名を中心に全国各地に書状を送り書状を送った大名のほとんどか士郎達に味方する事となったのであった。
西軍に味方する大名達が続々と大阪に集まった。
そして今回の士郎達の最大勢力を持つ鈴谷運転も大阪城に入場したのであった。
士郎は広間に集まる大名達を見て
「おい、士郎殿凄い数の大名が集ましたね」
士郎は得意げに
「中国地方、四国地方九州地方のほとんどの大名が我らに味方してくれましたから」
勤勉は皆の前に立ち
「皆さん、此度の戦我らに味方してくださり
ありがとうございます。共に憎き豊影を討ち我らで豊影に奪われたこの日ノ本を取り返しましょう!」
「おー‼」
その日の夜、皆の結束を高めるため盛大に宴会を行ったのであった。
次の日、西軍は手始めに豊影の部下五千の兵が籠る伏見城に士郎、大和を中心とした三万の軍勢で総攻撃を仕掛け落城させたのであった。
この出来事は全国各地に知れ渡りもちろん
金崎出兵に向かっている豊影もこの出来事を知ったのであった。
「大阪で反乱を起こしているのは誰だ」
「勤勉と大和を中心とした西日本の大名達です」
豊影は動揺しながら
「金崎家に構っている場合じゃないな」
「はい」
豊影は低い声で
「高浜と遊撃を呼べ」
「はい」
豊影は新潟、富山、石川、福井を支配している北陸の大大名高浜虎と山梨、静岡を支配している大大名の遊撃龍
「大阪で勤勉と大和を中心とした西日本の大名達が我らに対して兵を挙げたのを皆、知っているか?」
「はい、知っています」
「それで皆の様子はどうだ」
「かなりの者が動揺しております」
「やはりそうか」
「お前達ちょっと協力してもらいたいことがある」
豊影はそう言って高浜と遊撃に自分の作戦を耳打ちをした。
「協力、してくれたら高浜、お前には岐阜をやる。そして遊撃には愛知をやろう」
二人はこの言葉を聞いて二つ返事で
「わかりました。協力します」
と答えたのであった。
「軍議を開く今すぐ諸大名を呼び集めろ」
「はい」
豊影の金崎征伐に従軍していた諸大名達は豊影の前に現れた。
豊影は諸大名達に
「大阪で勤勉と大和を中心とした西日本の大名達が我らに対して兵を挙げた」
「金崎家討伐は中止だ!」
「皆に報酬三倍出す!今から大阪の悪党共をぶっ潰すのを手伝ってくれぬか」
高浜虎が
「報酬三倍は誠ですか?」
「もちろん、活躍によってはもっと出すぞ」
高浜は豊影の作戦通りにいきなり立ち上がって大声で
「よっしゃー!大阪の臆病者ぶっ潰してやろうぜ!」
遊撃龍も豊影の作戦通りに高浜に賛同し
「やってやろうじゃねぇか」
他の大名達もこれに賛同するように
「我も、我も、と立ち上がったのであった」
豊影の作戦通り諸大名達が味方する事になったのだ。
豊影軍は急遽反転して大阪を目指すことになったのであった。
全ての情報を手に入れた福岡城にいる伊藤は
「おっし、おっし、おっしゃー!計画通りだ。これでもうすぐ俺の時代だ!」
珍しく大声で叫び散らしていた。
伊藤は一人ニヤニヤが止まらなかったのであった。




