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ターニングポイント 第155話木箱

「あなた方は⁉」

「すみません。たまたま調べたいことがあってここに来たらずい分と物騒な話をしておられたのでつい聞いてしまいました」

 

話が全て聞かれた事がわかった勤勉と大和は終わった

と思う二人に男は


「心配しないでください、言いふらしたりはしません。むしろそれがし達も仲間に入れて欲しいです」


大和は驚きながら


「本当ですか士郎殿‼」


「はい、豊影は罪なき人をも殺す大悪党そんな者の下で働くのはもうこりごりです」

 

士郎に続くように勇と大地は


「俺も士郎と同じ意見です」


「俺もです」


勤勉と大和は声を揃えて


「ありがとうございます。お三方」


士郎は勤勉と大和の手を取って


「絶対に豊影を討ちましょう!!」


「そういえば、なぜここにお三方は来たのですか?」


「伊藤殿にここで金崎家にまつわる大事な書類を見てしまったと言われたのでその書類を取りに来ました」


士郎の言葉を聞いて勤勉は


「なるほど」


と頷いた。


勇は伊藤から言われていた黒の木箱を見つけると


たぶんこれだ!


と思い士郎に向かって


「士郎、あったよ!」


勇の言葉に


「どれどれ」


と言いながら士郎は勇に近づいた。


勇は黒色の木箱を開けると書状が出てきた。


士郎と勇と大地はその書状を読むと


士郎は驚きの余り声を震わせながら


「勤勉殿、大和殿この書状大変な物です」


「えっ、何が大変なんですか?」


二人はそう言いながら士郎達によってきた。


士郎は二人に書状を渡した。


二人は書状を読むと


そこには大山宛の手紙で


大山の息子高政を暗殺したとの内容が書かれていた。


「豊影が高政殿を暗殺したのか!」


「これは豊影絶対に許せないですね」


勇は怒りの感情がこもった声で


「なんとしてでも豊影を討ち取るべきです」


「じゃあ、今日の夜寝込みを襲うか!!」


士郎の意見に大和が


「それはダメです!私達は正々堂々と戦って豊影を討ちましょう!!」


「しかし、天下人豊影に正々堂々と戦って勝てますか」


士郎の問いに大和は真剣な表情で


「絶対に勝てますよ、私達に正義があるんですから」


大和の覚悟を感じた士郎は


「確かにそうですね、正々堂々と豊影をぶっ潰しましょうよ!!」


「オー!!」


この場で士郎達の絆は深まったのであった。


豊影は諸大名達に北海道出兵の通達を行った。


大多喜城の経丸は豊影からの通達を受け皆を集め


「皆さん、豊影が北海道を攻め込むために兵を出せと言って来ました」


海老太郎は真顔で


「殿、北海道ってなんですか?」


「東北の先にある自然豊かな広大な土地の事らしいです」


「そうなんですね」


片倉は経丸に


「殿、豊影はどのくらいの軍勢で北海道に攻め込むつもりなのかわかりますか?」


「諸大名全部合わせて五十万の軍勢で北海道に攻め込むつもりらしいです」


「凄い、大軍ですね」


「金崎家はこの出兵のために領土を北陸から東北に国替えさせられたらしいですよ」


稲荷の言葉に凛が


「えつ、なぜ金崎家が国替えを」


経丸が丁寧な口調で


「信頼できる大名を北海道攻めの前線拠点東北に配備したかったからと言われています」


「確かに金崎家は義を重んじる家風この日ノ本で一番信頼されている大名だからね」

 

経丸は皆に向かって


「此度の北海道出兵天羽家は辞退する事にします」


「えっ?」

 

驚く皆に経丸は


「だって、豊影が支配したいと言うだけで元々北海道に住んでいる方々から北海道を武力で奪うのは間違っていませんか」

 

凛は真剣な表情で


「それはそうですけど、今度豊影に逆らえば天羽家は許されませんよ」


「豊影が天下人である限りいつまでもこのような事が続くと思う。だから豊影を討たない限りこの日ノ本に平和な世は訪れないと思う」


「殿、厳しい事を言わせていただきますけどそんな事は誰もがわかっているんですよ。でもこの日ノ本で豊影に勝てる者は一人もいないんですよ」


「まぁ、一人で勝てる者はいないよね。しかし豊影嫌いな者達が一斉に立ち上がったらどうなると思う?」


「えっ、そうなれば勝てる可能性ありますね」


「この書状を」

 

皆はこの書状を読んだ。


「これは、大内勤勉殿と琵琶大和殿が豊影に対して反旗を翻すと」


「そう、今は情報の漏れがあってはならないから天羽家と金崎家にしか送ってないらしいですけどね」


「経丸さん、先ほどは失礼な事を言ってすみませんでした」


「謝らないで凛ちゃん.あなたが本気で天羽家の為に意見を言ってくれるのは凄く嬉しいんだから」


「殿、ありがとうございます」


「じゃあ、私達は豊影に反旗を翻すでいいですね」


「はい!!」



会津若松に国替えした金崎家の熊太郎の元に豊影からの北海道出兵の書状と大和達から送られた豊影が大山に宛てた高政の死の真相の内容の手紙が届いた。


大和からの手紙を読んだ熊太郎は


「ふざけんなよ!豊影お前の行動は義に反する」


怒っている熊太郎に対して奈月は冷静に


「殿、この真相を確かめるために私、大阪に行ってもよろしいでしょうか?」


熊太郎は少し怒りを抑えながら丁寧な口調で


「ぜひおねがいします」


奈月は大阪城に向かったのであった。


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