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ターニングポイント 第154話出兵

沖縄から大阪に帰って来た豊影に伊藤が


「太閤殿下、此度の旅行どうでしたか?」


「あぁ、楽しかったよ」


「そうでしたか。それはよかった」


笑顔で話していた伊藤が急に真剣な顏で


「ところで太閤殿下、東北の先に北海道って場所があるのはご存じですか」


「北海道?」


「はい、北海道という凄い自然豊かなで広大な土地があるんですよ」


伊藤の言葉に目を輝かせながら


「自然豊かなのか?」


「はい」


「それは手に入れたいなぁ」


「そうですよね、太閤殿下攻め込みませんか?」


「攻め込む?攻め込んで奪い取れるのか?」


「奪い取れるかはわかりませんが北海道は魅力的な土地ですよ」


「それなら攻め込む価値あるか」


「はい、あると思いますよ」


「じゃあ、攻め込むか」


「はい」



豊影は立ち上がって


「よし、諸大名達に出兵するように連絡しろ!」


「はい、わかりました」


「それと一つ。太閤殿下、私は太閤殿下が出兵している間に北海道から一番遠い九州で反乱がおきるのを防ぐため九州に領土を移して欲しいのですが」


「確かに、俺のいない間に九州で反乱起こされたらたまらんな。わかった九州のどこに領土が欲しい?」


「福岡が欲しいです」


「わかった。九州は任せたぞ」


「はい」


伊藤は心の中で


 

いよいよ俺の時代が来るなと


ほくそ笑んだのであった。


 

北海道出兵にはもちろん反対する者いた。

 

勤勉と大和は豊影の元に行き


「太閤殿下、なぜ北海道出兵を行うのですか」


「北海道は自然豊かな広大な土地らしいだから攻め込んで俺の者にする」


「太閤殿下、せっかく百年も続いた戦乱が終わったんですよ。もう戦を起こす必要はないじゃないですか」

 

豊影は必死に訴える勤勉の頭を扇子でピシャリと叩いて


「この日ノ本で一番偉いのは俺だ。貴様は俺に意見するのか?」


「太閤殿下が一番偉いのはわかっておりますでも戦を起こすのは間違っていると思います」

 

豊影は家来に


「おい、今からこやつの首を刎ねよ」

 

大和は慌てて豊影に土下座しながら


「太閤殿下、申し訳ございませんでした。全て勤勉が間違っております。太閤殿下に意見をしたこと私から十分に注意するので打ち首だけはお許し下さい」

 

豊影は偉そうに


「お前がそこまで言うなら許してやる。しかしこれは貸しだからな」


「はい、わかりました」

 

 

勤勉と大和は豊影の部屋を出て書物倉庫に入った。


「おい、なぜ豊影が間違っているのに恥を晒してまで俺の命乞いをしたんだ」

 

怒る勤勉に大和は強い口調で


「勤勉殿、あなたはこんなつまらない所で死ぬおつもりですか」


「なんだと」

 

大和はドスの効いた声で


「大内勤勉は豊影に処刑されるために生まれて来たのかって聞いてんですよ!」

 

勤勉は大和を睨み付けながら強い口調で


「そんなわけないだろうが」


「そう、そんなわけないんです。僕らは萬崎殿の意思を受け継いでこの国を平和にするために生まれて来たんですよ‼」


「そうだ、だから命を懸けてまで無駄な戦を止めようとしたんだろ‼」

 

感情的な勤勉に対して大和は冷静に


「勤勉殿が止めたって豊影が北海道出兵を止めるわけにないでしょう。冷静になれば勤勉殿ならわかる事じゃないですか」

 

大和の言葉に勤勉は我に返って

 

そうだな。大和殿の言う通りだな

 

勤勉はスッと大和に右手を差し出して


「ごめん、助けてくれてありがとう」


「今は我慢の時です。必ず豊影を討つチャンスは来ますから」


「豊影を討つ⁉」


「はい」


「豊影を討つってどういう事ですか」

 

大和は勤勉に書状を渡し


「僕は昨日こんな書状を伊藤殿からもらった」

 

その書状の内容は豊影が松本に萬崎を討てとの内容の書状だった。

 

勤勉はその手紙を読んで驚きながら


「どういう事ですか。これは」


「本能寺の変の黒幕は豊影だったって事ですよ」

 

勤勉は驚きのあまり声を震わせながら


「嘘ですよね!」


「本当です。これで辻褄が合うんですよ」


「鈴谷軍と対峙していた豊影があんなにも早く松本を討ち取れたことが」

 

勤勉は動揺している心を一旦落ち着かせてから


「そうか、最初から本能寺の変がわかっていたとなるとあの速度で弔い合戦が出来るわけか」


「そういう事です」

 

大和は怒りの感情をにじませながら


「僕は絶対に豊影を許さない!絶対に豊影を討ちます‼」

 

勤勉は冷静に


「しかし、豊影は天下人ですよ。勝てる相手ではないですよ」


「僕一人じゃ勝てない。だから勤勉殿のお力をお借りしたいんです」

 

勤勉は冷静に


「私の力を借りたって無理なものは無理ですよ」


「豊影を討つには勤勉殿の力が絶対に必要なんです」

 

大和は勤勉の説得に応じず必死に勤勉に頭を下げて頼み込む。

 

勤勉は必死に頭を下げながら頼み込む大和の姿に心を打たれて覚悟を決めて


「さっき、助かった命で良ければ大和殿にお貸ししますが」

 

大和はぱぁーっと明るい表情で


「勤勉殿、本当にあなたはいつも僕にとって重要な場面で頼りになります。ありがとうございます」

 

二人が固い握手を交わした時にいきなり部屋の戸が開き


「おー、お二方。だいぶ物騒な話してましたね」

 

 

勤勉と大和はその男達を見て驚いたのであった。












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