ターニングポイント 第152話沖縄
豊影は士郎達を自室に呼び寄せ
「おい、沖縄旅行に行くことに決めた直ちに準備をせよ」
「えっ!沖縄ですか?」
驚く大地に
「そうだ、この四人で行くぞ沖縄に」
「えっ!この四人で行くんですか‼」
驚く士郎に豊影は真顔で
「そうだが」
「いや、他の人達はなぜいかないのですか?」
「他の者は仕事がある。お前達は暇そうだから連れて行く事にした」
士郎は少し困惑しながら
「ごい姫と星蘭姫を連れて行かなくていいのですか?」
豊影は士郎の肩を叩いて悪い顔で
「アホか!妻たちがいたんじゃ大っぴらに浮気が出来ないではないか」
豊影の言葉に士郎達三人は
やはりこいつは最低だと
思った。
「早速、準備をしろ。明日出発するからな」
豊影の言葉に士郎は少し慌てながら
「ちょっと待ってください。さすがに急すぎませんか」
豊影は士郎の胸倉を掴み威圧するように低い声で
「明日、出発するからな」
士郎はおとなしく
「はい」
という事しか出来なかった。
士郎達は部屋に戻ると
「おい、沖縄旅行だってよ。急だよな、全く」
「ホントだよね。こちらの都合も聞かないで」
士郎と勇に対して大地が
「でもさぁ、沖縄って本当に海が綺麗らしいよ」
「海が綺麗なら行ってみたいけど豊影がいるのが嫌だなぁ」
「そうだよね。この三人だったら楽しいのにね」
「確かに、この三人だけなら最高なのに」
士郎達三人は豊影の悪口を言いながらも沖縄旅行の準備をきちんとしたのであった。
士郎達は大阪城を出立し沖縄に着いた。
「おい、付いたぞ。沖縄に」
はしゃぐ豊影の横で船酔いで完全にグロッキー状態の士郎は豊影を睨み付けながら
何でそれがしだけ船酔いすんだよ。普段のおこないが悪い豊影が船酔いすべきだろ
士郎は天を見上げて
あ~この世に神はいないのか
上を向いた事で士郎は気持ち悪くなり士郎は隅に行き吐いたのであった。
勇は優しく士郎の背中をさすってあげる。
大地は心配そうに
「士郎大丈夫か」
「あぁ、大丈夫だと思う」
豊影は士郎の体調などお構いなしに
「おい、士郎何してんだ。もっときび吉比行動しろよ」
豊影の言葉に士郎は
こいつマジで鬼だな
大地が気を利かせて
「太閤殿下、士郎は勇ちゃんに任せて我々は先に海に行って遊んで待ってましょう」
「そうだな。そうしよう」
豊影と大地は士郎と勇を置いて先に海に向かった。
勇は士郎をその場に座らせて水を取りに行き士郎に水を飲ませた。
士郎は力のない声で
「ありがとう。とても助かる」
士郎の言葉に勇は笑いながら
「そうだろ、助かっただろ。この恩は一生忘れるなよ」
士郎は素直に
「はい、忘れません」
士郎の素直さに勇は
「士郎、よっぽど今辛い状況なんだな」
と呟いた。
その頃豊影と大地は
「おい、大地沖縄の海だぞ!綺麗だろ」
「はい、本当に綺麗ですね!」
「おい、あいつら待ってる間。潮干狩りしようぜ」
「いや、ここ許可なく生き物を取らないで下さいって看板に書いてありますよ」
「いいよ、ばれないだろ」
「えっ、本当に取るんですか?」
「当り前だろ」
そう言って豊影は潮干狩りをし始めると地元の漁師が現れて
「お前達、何してんだ」
「やべぇ、見つかった逃げるぞ大地」
「逃げるって俺何も悪い事してないのに」
豊影が逃げ出すのに続いて大地も仕方なく逃げ出すが漁師の足が速く豊影が漁師に捕まった。
「おい、この看板が読めぬのかお主達は」
浜辺で正座をさせられた豊影と大地は
「読めます」
漁師は二人を睨み付けながら
「じゃあ、なぜここのハマグリを取った?」
豊影は漁師の圧に怯えながら大地を指さし声を震わせながら
「大地が取ろうって言ったので僕は渋々従いました」
「えっ、僕ですか⁉」
いきなり売られて驚く大地に豊影は
「はい、僕です」
大地は
こいつ、最低すぎんだろう
と心の中で思った。
漁師は大地を睨み付けながら大地に紙と筆を突きつけて
「ここに、名前と出身地と二度とこのような真似は致しませんとかけ」
えっ、俺が
と思ったが豊影に逆らう事が出来ない大地は渋々紙に漁師に言われた内容を書いたのであった。
漁師は大地が書いた手紙を受け取り去って行った。
漁師に怒られた豊影と大地は宿に向かったのであった。
勇は調子の悪い士郎を担いで宿に連れて行くと
「あっ、来たね。勇ちゃん」
「あれ?大ちゃんは太閤殿下と海に行ってたんじゃ?」
「ちょっと聞いてよ」
士郎と勇は大地から海での出来事を聞くと先ほどまで調子の悪かった士郎が大笑いしながら
「マジで!豊影が悪いのに大の字が怒られたの」
「なぁ、酷いだろ」
「ホントに酷いね」
親身になって大地の話を聞く勇に対して士郎はまたも大笑いしながら
「ひでぇ、なぁ。それがし調子悪くてよかったぁ~調子悪くしてくれた神様感謝します」
三人が話していると
「おい、お前ら何してんだ。もう食事の時間だぞ」
豊影の呼びかけで士郎達は慌てて豊影の元に駆け寄った。
豊影は上機嫌で
「おい、お前達今日の夕飯は食べ放題らしいぞ」
「そうなんですか?」
「食べ放題はテンション上がるだろう」
お前さえいなきゃ上がるんだけどな
と士郎は心の中で思ったが
「そうですね」
と言って下手な愛想笑いを浮かべたのであった。
豊影は食堂に入るや否や手提げに入れていた大きな竹筒を取り出し樽に入っている酒の中に竹筒を入れて酒を竹筒に移した。
この豊影の行動を見た士郎達は驚き
士郎は小さな声で大地と勇に
「おい、あいつ食べ放題のマナー知らねぇのか?」
大地は呆れた感じで
「今の行動は食べ放題のマナーとかそんなこと以前の問題だよ」
勇は大地の肩をポンポンと叩いて
「おい、次手提げにサーターアンダギーを詰め込んでいるぞ」
「あんなに沢山入れ込んでどうするつもりだろう」
「あいつ、天下人の癖にだいぶケチだな」
士郎の言葉に勇と大地は思わず
「それな!」
と声を揃えた。
士郎達はニコニコしながら料理を取っている豊影の事を薄気味悪い物を見る感じで見る事しか出来ないのであった。




