ターニングポイント 第151話星蘭
豊影は士郎と勇と大地を自室に呼び寄せ
「おい、俺と星蘭はいつくっつくんだ?」
三人は
やべ、ブラックバス騒ぎで忘れてた
と心の中で思った。
大地が
「すぐ何とかします」
「じゃあ、明後日までに動きがなかったらお前ら三人共切腹だからな」
三人は頭を下げる事しか出来なかった。
士郎達は部屋に戻ると
士郎はふて腐れた感じで
「あの猿、調子乗ってるよな」
大地も士郎に同調するように
「ホントだよ、なんで猿の恋愛の面倒見ないだけで切腹させられなきゃいけないんだよ」
勇は呟くように
「まぁ、そうだよな。士郎は人の恋愛に首突っ込んでいる場合じゃないもんな」
士郎は強い口調で
「勇、今はいいんだよ。それがしの事は」
「まぁ、取り合えず行こうか団子屋に」
「そうだな」
士郎達は団子屋に向かった。
士郎達は団子を食べながら
「よし、ここは恋愛マスター大地様が星蘭と豊影をくっつけますか」
自身満の大地に対して勇は
「待って大ちゃん。士郎にやらせてみようよ」
「えっ!士郎に!なんで?」
勇はニヤッとしながら
「だって、楽しそうじゃん」
勇の言葉に士郎は
「何だ!楽しそうって!」
「いや、それは楽しそうだね。勇ちゃん」
勇は笑顔で
「でしょ」
士郎は何となく二人の態度が癪に障ったが
「まぁ、いいだろうそれがしの実力をとくとご覧に入れましょう」
勇と大地はニヤニヤしながら
「おう、楽しみにしてるよ」
士郎は星蘭に
「ねぇねぇ」
「何、小僧」
「豊影の妻にならない?」
勇と大地は
馬鹿!早すぎるわ!これだから士郎は
星蘭は冷たい態度で
「急に何?小僧」
「豊影が君を妻にしたいんだって」
「嫌だわ、あんな歳いった猿みたいな男の妻になるなんて」
この言葉を聞いた勇と大地は
あーあ、終わった
士郎は慌てながら
「確かに猿みたいな顔で性格も悪いかも知れないけどあの人天下人だよ。たくさんお金持っているよ」
士郎の言葉に対して勇と大地は
うわぁ、更に可能性を無くす事言ったよこいつ
士郎の言葉を聞いて星蘭はいきなり目を輝かせて
「何!あの人お金沢山持っているの⁉」
「あぁ、持ってるよ腐るほど。お金どころか日ノ本全てが豊影の者だもん」
「小僧、そういう事は早く言わないと」
この星蘭の言葉を聞いた勇と大地は
えっ、まさか?
「私、なるよ。あの猿の人の妻に」
星蘭の言葉に士郎達は
「えっー‼」
と驚いた。
驚く士郎達に星蘭は
「何よ、世の中金でしょ。金があればこんなおんぼろの団子屋で働かなくて済むし」
士郎は
おー、こいつは凄まじく嫌いなタイプの人間だ
と思ったが豊影の妻になる人間だからどうでもいいやと思い
「そうだね、じゃあ早速豊影と結婚してよ」
「わかった」
士郎達は星蘭を豊影の前に連れていった。
「太閤殿下、星蘭を連れて参りました」
豊影は士郎達に
「おー、でかした」
「太閤殿下、このお方太閤殿下と結婚したいらしいです」
「ホントか!小僧」
星蘭が笑顔で
「はい、私太閤殿下と結婚したいです」
豊影は星蘭の手を握って
「ホントか!俺はとても嬉しいぞ」
豊影は士郎達に向かって
「お前達、よくやった褒美をやる」
その言葉に星蘭が
「待って、結婚するのは私だよこいつらにあげる褒美は私に頂戴よ。それにこいつら太閤殿下の事陰で猿って言ってましたよ」
星蘭の言葉を聞いた士郎は星蘭を睨み付けながら
はぁ~嘘だろ!こいつなんて性格の悪い奴なんだ!
星蘭はなんか文句あるって感じの堂々とした態度で士郎達の事を見ていた。
「おい、お前ら俺の事陰で猿と呼んでいるのか?」
士郎はここで全員処罰を受ける必要はないと思い
「すみません。猿と言ったのはそれがしだけです。それがしは太閤殿下は猿みたいに愛嬌のあるお方だと思っておりそれをつい口にしてしまいました。申し訳ございません」
「お前、今までの人生で猿みたいに愛嬌あるって褒め言葉聞いたことあるか?」
「ないです。それがしが太閤殿下の為に作った褒め言葉ですから」
豊影はニコッとしながら
「そうか、俺の為にわざわざ作ってくれたのか」
「はい!」
しめた!この馬鹿騙された
と思った士郎に対して豊影は
「馬鹿か、そんなもん騙されるわけないだろ!俺の悪口を言いよって。本来なら即切腹だが今回の活躍によって切腹は免除してやろう」
「本当ですか!ありがとうございます」
士郎は深く豊影に頭を下げた。
「その代わり今回の褒美はもちろんなしに加えて三か月間給料はなしだ」
士郎は情けない声で
「えっ!そんなぁ~」
「なんか文句あるのか?」
「いえ、ないです」
士郎達は部屋に戻ると
「士郎、本当にありがとう」
お礼を言う勇と大地に対して士郎は少し嫌味っぽく
「ホントだよ、それがし一人三か月給料なしなんだぜ」
士郎の言葉に勇は
「いや、さすがに俺達の給料三か月間三分割するから」
「そうだね、士郎のおかげで命拾いしたんだから」
大地の言葉に士郎は
「おい、命拾いしたんだったらもっとそれがしによこしてもいいんじゃないか」
勇が士郎の事をけがれた者を見る目で
「うーゎ、がめついなぁ士郎」
士郎は慌てて
「冗談だよ。冗談に決まってんじゃん」
大地が笑顔で
「よかった、冗談で本気で言ってたら軽蔑する所だったよ」
「何で、命拾いさせてくれた相手を軽蔑するねん」
士郎のツッコミに皆笑った。
勇と大地と士郎は三か月の間給料は三人で分割する事を約束したのであった。
この日から十日後に豊影は星蘭との祝言を派手に行ったのであった。




