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ターニングポイント 第149話団子

「おい、伊藤。ノリピカどうかならないか?」


「まぁ、あんなヤバい奴ほっとくのが一番だと思いますよ」


「ほっとく!あんなにヤバい事をしてるのに?」


 伊藤はこの相談めんどくさいと思い


「太閤殿下、すみません私今日忙しいので士郎達に相談してくれませんか?」


「お前、忙しいのか?」


「はい、今から三十分以内に寝ないといけないので」


「そうかぁ、それは仕方ないな」


「はい、失礼します」


 伊藤がいなくなってしばらく経ってから豊影は大声で


「って、寝るなら俺の相談聞けるだろ!」

 

 

士郎と勇と大地は豊影に呼ばれて近くの団子やにいた。


「おい、お前らノリピカの事どうにかしろよ」


「あのノリピカをですか?」


勇の言葉に豊影は強い口調で


「そうだ、何とかしろ」


「無理ですよ。あんなヤバい奴それがし人生で初めて見ましたもん」


「無理って、簡単に言うなよ。なんか策を考えろよ」


豊影に言われて士郎達三人は少し考えていると


「はい、お団子とお茶」


若い十八歳くらいの女店員が乱雑に団子とお茶を置き豊影の団子皿にお茶が入り団子はお茶に浸かりひたひたになった


士郎は女店員を睨み付けながら


何だ、こいつ接客業の基礎を知らねぇらしいな。ちゃんと教育受けたから客の前に現れろよ。


勇と大地は豊影が怒り出すんじゃないかとひやひやしていると


豊影はお茶がかかってひたひたになった団子を持ちながら


「ノリピカなんてどうでもいい」


勇と大地は

 

ヤバい、怒り出す

 

豊影は店員を指さし低い声で


「この子、可愛くないか?」

 

士郎と勇と大地は豊影の言葉に思わず

 

はぁ?


と思い、顔を見合わせた。

 

店員は豊影の言葉を聞いて人が変わったみたいに先ほどのまでの態度と違って笑顔で


「ホントですか?私、可愛いよな」

 

豊影は気持ち悪い笑顔で士郎達に


「なぁ、可愛いよなぁ」

 

勇と大地はもの凄い苦笑いを浮かべながら


「まぁ、そうなんじゃないですか」


「はい、可愛いですよ」

 

その二人の言葉に対して士郎は真顔で


「どこが可愛いんですか?可愛くはないでしょう」

 

士郎の言葉に勇と大地の二人は慌てて


「おい、何言ってんだ馬鹿!可愛いだろ」


「お前の気持ち十分わかるけどここは空気読めよ」


「しょうがねぇだろ、可愛くないんだから経丸の方が絶対可愛いもん」

 

士郎の言葉に勇は


「馬鹿比べるな。経丸殿に失礼だわ」


「そうだな、確かに失礼だ」

 

納得する士郎に対して大地は


「おい、二人ともそんなこと言っている場合じゃねぇ。取り合えずあの店員を褒めろよ」

 

豊影は士郎を睨み付けながら


「で、どうなんだ。士郎」


「う~ん。よく見てもそれがしは可愛いと思いません」

 

大地は心の中で

 

あの馬鹿、何言ってんだ。忖度って言葉知らないのか?

 

勇も心の中で

 

あー終わった。もう終わった。

 

豊影はいきなり大笑いしながら


「姫、ごめんね。この小僧可愛い女の人人生で初めて見るから可愛いを知らないんだよね」

 

先ほどまで士郎を睨み付けていた店員は笑顔で士郎に顔を近づけて


「まぁ、そうなんですね。小僧よく目に焼き付けときなさい。これが可愛い女の子星蘭の顔よ」

 

何だ、こいつムカつく女だ


と思い本気で殴りたくなったが我慢をして精いっぱいの愛想笑いを浮かべたのであった。

 


店を出ると豊影は笑顔で士郎の背中を叩いて


「おい、小僧お前にしてはいい仕事したな」


士郎は豊影の言葉が意味がわからなくて真顔で


「はい、どういうことですか?」


「俺をかっこよく見せるためにわざと星蘭に悪態ついたんだろ?」

 

士郎が余計な事を言う前に大地は明るいトーンで


「そうかぁ。士郎気付かなかったよ。凄い気配りできるんだね。俺も士郎を見習おう」

 

勇が士郎の耳元で


「士郎、そういう事にしとけ」

 

その言葉を聞いた士郎はぎこちない笑顔で


「そうですよ、太閤殿下を立てるのがそれがしら家来の仕事ですから」

 

豊影は笑顔で


「小僧、お前気に入った。勇と大地と協力して星蘭を俺の嫁にしろ」

 

大地が慌てて


「えっ、太閤殿下にはごい姫がおられるじゃないですか」


「我、天下人ぞ!」

 

三人共

 

なんか口調がおかしいと思ったが

 

誰もツッコめなかった。


「天下人なんだ、何人嫁を持っても構わないだろうが」

 

大地は豊影の圧力に押されながら


「まぁ、確かにそうですね」


「そうだろ、じゃあちゃんと星蘭を俺の嫁にするように」


「いや、待ってください。そんな大役それがし達には厳しいですよ」

 

豊影は士郎の胸倉を掴みながら


「おい、小僧もし出来なかったらその時はわかっているよな」

 

士郎は


「はい」

 

と答える事しか出来なかったのであった。

 

士郎は心の中で

 

クソ猿、てめぇの恋愛ぐらいてめぇでやれよな!

 

と叫んだ。


 

こうして士郎、勇、大地は豊影と星蘭をくっつけなければいけなくなったのであった、




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