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ターニングポイント 第137話冗談

「殿、士郎から手紙が来ております」


 稲荷の言葉に経丸は驚きながら


「士郎から!」


「はい」


経丸は何だろうと思い嬉しそうに手紙を読み始めた。


手紙の内容は

 

経丸、お前は大山に付きたいと思っているがどうせそれがしの事を思って豊影に付くと判断したんだろ。それがしの事は気にしなくていい。(大きな文字で)それがしは何があっても絶対に死なないから


経丸はその手紙を読み終えた後、目をつぶって手紙をぎゅっと握って胸に持っていき

 

ありがとう士郎


経丸は目を開けた後、覚悟を決めた目つきに変わった。


経丸は皆の前で頭を下げながら


「皆さん、私のわがままですが、私は大山家に味方したいと思いなおしました」

 

片倉は優しい口調で


「殿、私達は殿が下した判断ならどんな判断でも迷わず付いて行きますよ」

 

凛も片倉に続けるように


「私、策を考えますよ」

 

ひのも真剣な目で


「私も全力で戦います」

 

海老太郎が大きな声で


「豊影ぶっ潰してやりましょうよー‼」

 

経丸は皆の言葉が嬉しく少し目に涙を浮かべながら大声で


「皆さん、ありがとうございます」

 

天羽家は大山家に味方する事に決めたのであった。


 

大阪城では

 

士郎が真剣な表情で


「勇、大事な話がある」

 

勇は優しい表情で


「わかっている、ここを抜けて天羽家の元に行きたいんだろ」

 

士郎は驚きながら


「何で?わかった」


「士郎は表情に出やすいからな」


「でも、それがしはここを離れるつもりはないそれがしが逃げたとなれば相部屋の勇が処罰を受ける可能性があるからな」


「そうだな。俺が残れば処罰を受けるな」

 

勇はグッと士郎の手を握って


「だから、お前と一緒にここを脱出してやるよ」


「嘘だろ!勇」


「こんな場面で嘘つくのは士郎だけだろ」


「マジかよ、お前めっちゃいい奴じゃん」

 

勇は照れて顔を真っ赤にしながら


「そうだろぅ、いい奴だろ俺」


「あぁ、自分で言うのはムカつくがいい奴だ勇は」


「早速、大ちゃんと合流してここを脱出しよう」


「大ちゃん?」


「あぁ、家臣の大ちゃんも一緒に人質としてここに来ているんだよ」


「えっ、待って?勇って家臣いるの?」


「まぁねぇ、これでも武士家の当主だから」


「えっ!待ってもしかして勇のお父さん武士疾風?」

 

少し動揺している士郎に対して勇はキョトンとした顔で


「そうだけど?」


「えっー‼勇は武士疾風の息子だったのか‼」

 

驚く士郎に対して勇は冷静に


「そんなに驚く事?」

 

士郎は大声で


「驚くも何も勇の親父に何度恐い目に合わされたか脱糞までさせられたんだぞ‼」

 

怒り気味の士郎に対して勇は大笑いしながら


「あー!士郎があの有名な脱糞野郎だったのか!」


「何が脱糞野郎だ‼」


「あーそうか、そうかどおりで脱糞しそうな顔しているんだな」


「脱糞しそうな顔ってどんな顔だよ」

 

士郎のツッコミに対した勇は笑いながら士郎を指さして煽るように


「こんな顔だよ」


「お前殺してやる!」

 

首を絞めに来る士郎に対して勇は笑いながら


「冗談、冗談」

 

士郎は勇の首を絞めるのを止めた。


「冗談はさておき早く脱出しようぜ」


「そうだな」

 

士郎達が大地と合流しに行こうとしたその時士郎と勇の背中の方から


「お前達、どこに行くつもりだ?」

 

士郎と勇は一斉に振り向くとそこには伊藤が立っていた。

 

勇は驚きながらも冷静に


「少し、散歩に行くだけですよ」


士郎も勇に続くように


「そうです。散歩に行くだけです」

 

伊藤は二人の目を見ながら


「そうか、大多喜まで散歩しに行くのか?ずい分と距離のある散歩だな」

 

二人は自分達がしようとしている行動がばれていると思い体中から冷や汗が噴き出す。

 

士郎は血の気を引いた真っ青な顔で勇の顔を見て

 

やべぇ、どうしようばれてるぞ

 

勇も真っ青な顔で

 

これは、終わったな

 

二人の表情を見ている伊藤は


「お前達、この事は太閤殿下に報告するのは止めといてやる」

 

士郎と勇は声を揃えて


「ほんとですか‼」


「あぁ、黙っておいてやる」

 

勇は恐る恐る


「何かその代わりの条件とかあるんでしょうか?」


「条件なんかないよ、別に」


「じゃあ、それがし達が大多喜に行くのを黙って見逃してくれるんですか?」

 

士郎の発言に勇は驚き口が思いっきり開けっ放しになった。

 

伊藤は冷静に


「馬鹿か、お前は!そんなことしたら俺の首が飛ぶだろ」

 

士郎は慌てて


「すみません、調子に乗りました」


「しかし、お前達は監視が必要だ。今日から俺の元で仕事をするように」

 

二人は声を揃えて


「はい」

 

というしかなかった。

 


これによって士郎は天羽家に戻れなくなった。


 

 


 













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