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ターニングポイント 第135話仕事

士郎は大阪城の馬小屋の清掃や馬の世話などをする仕事に就いて一か月が経った。


士郎は馬小屋にて


 

士郎は欠伸をしながら馬のえさをやり


退屈だなぁ、この仕事は


士郎は黙々と馬の世話をする勇を見て

 

はぁ、真面目やなぁ。こいつジョークの一つも理解しそうにないな


深くため息をついた。

 

士郎は勇を豊影の家臣と思い込み警戒していて一か月経っても仕事のこと以外は全く話さないのであった。


士郎と勇が相部屋なのにあまりに話さない事を気にかけた大内勤勉が士郎に


「士郎殿、なぜ勇殿と話をしない」


 士郎は勤勉に少し緊張しながら


「勤勉殿、それがしはここでは仕事以外の私語はいけないものだと思っておりますので」


勤勉は笑いながら


「勇殿は面白い方じゃ、一度士郎殿から飯でも誘えそうすれば心開くと思うよ」

 

勤勉の言葉を聞いた士郎は


ここでは、外様が豊影の家臣を飯に誘うのが常識なのか


士郎は素直に


「わかりました」


あまり、豊影の家臣と馴れ合いたくないが郷に入っては郷に従えだ、飯に誘うか。


そう思った士郎は勇に


「勇さん、すみません。今晩一緒に食事に行きませんか」


勇は驚きながら


「えっ?二人で?」


「はい、二人で」


勇は申し訳なさそうな顏で


「ごめん、君とは間が持たない」


この勇の言葉に士郎は驚きながら


はぁ!なんてことを言うんだこいつ。人の誘いに対して間が持たないって、こいつなんて嫌な奴だ!!


あまりのショックを受けた士郎は力のない声で


「わかりました」


そこから士郎と勇はしばらくの間全く話さなかったのであった。


 

しばらくたったある日、勤勉が士郎に陽気な感じで


「士郎殿、勇殿と仲良くなれましたか。心開きましたか?」


豊影だけではなく豊影に仕える者も性格が悪いんだな。気をかけているふりをしてわざと嫌な奴を紹介して来るなんて、と思った士郎は勤勉に嫌味っぽさ全開で


「何ですか、そんなことどうでもよくないですか」


 士郎から思いもよらぬ言葉をかけられた勤勉は困惑した感じで


「なんか、ごめんなさい」


 怒っている士郎は勤勉の謝罪を無視してその場を去った。


 士郎は豊影の命で勇と共に買い物に行くこととなった。


遠出なので馬に乗る事になった士郎は天羽家の馬より一回りも大きい馬を見て


「勇殿、私は馬に乗るのが久しぶりです。それにこのような大きな馬に乗るのは初めてなのでよろしくお願いします」


と丁寧な士郎に対して勇は


「あっそう」


と素っ気なく返した。


士郎は心の中で


なんだこいつ、人がお願いしますと丁寧に言ってるのに素っ気なくてホントに嫌な奴だな


士郎はイライラしながら馬にまたがった。


士郎のイライラが伝わったのかいきなり馬が勢いよく走り出した。


走り出す馬に士郎はしがみつき泣きそうな顔で


「うわぁー待って、止まってくれー頼むから止まってくれ!!」


泣き叫ぶ士郎に勇は黙って付いていく。


「うわー、恐いよ頼むから止まってくれ!!」


馬は崖のギリギリのところで止まった。


士郎は目に涙をためながら


「ヤバい、死ぬかと思ったぁ」


ほっとし力が抜けて馬から落ちる士郎を見て今までおとなしかった勇が腹を抱えながら大きな声で


「はっはっはっはっは」


と笑い転げた。


それを見た士郎は


こいつかなり性格悪いぞ


勇がなかなか笑い終わらないのを士郎は黙ってみていた。


勇は笑い終わると士郎に


「はぁー、面白かった。でもねぇ士郎君馬に乗りながら崖を転がり落ちればもっと面白かったなぁ」


なんだこいつ、さんざん笑い転げてたくせに注文付けやがって


そう思った士郎は勇を睨み付けようとしたが


あっ、でもこいつもしかしたら笑いがわかるやつかもしれない


勇は笑いながら士郎に


「士郎君、きみ面白いわ」


勇に面白いと言われて士郎は嬉しくなり


なんだこいつ笑いわかるやつやん今度ちゃんと話したみよう


この出来事が士郎と勇が仲良くなるきっかけになったのであった。




 その頃、豊影から届いた手紙を読んだ大山暴走手紙を破り大声で


「ふざけるなよ!豊影‼てめぇだけは絶対に許さねぇ」


暴走は皆を集めて


「我らは豊影に服従するのはやめた、皆の者、我ら関東の覇者大山家は豊影軍をこの小田原城で迎え撃つ事に決めた」


この暴走の一言に家臣達は一致団結して大きな声で


「はい!!」


御返事をしたのであった。



これにて豊影軍は大山征伐を開始するのである。


















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