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ターニングポイント 第134話大阪

どうせ猿の城だ。質素なんだろうと思っていた士郎の前に巨体な全体を金で覆われた城が姿を現した。


士郎はあまりのデカさと全体を金色で覆われている豪華な城に驚き腰を抜かしながら


「これが豊影の居城‼」


 驚きすぎて腰を抜かす士郎に案内役は


「はい、これが太閤殿下の大阪城です」


魔王の城も凄いと思ったがこれは魔王の城と比較にならないくらいの城だ‼

 

士郎は早速、豊影の力を思い知った。


 

士郎は案内人に連れられて大阪城に入り豊影のいる大広間に連れられた。

 

士郎は大広間の広さと豪華さに度肝を抜かれながら

 

士郎は豊影の前で膝をつき


「天羽経丸の家臣、外岡士郎ただいま参上仕りました」

 

豊影は偉そうに


「小僧、今日から俺の家来だ、俺の言う事は何でも聞けよ」


「小僧?」


「俺はお前を小僧と呼ぶ何か不満か?」

 

こいつ、それがしの事を完全に舐めておるな

 

士郎は少しイラっとしながら


「それがしには外岡士郎という名があります」

 

豊影は士郎を鋭く睨み付け、吐き捨てるように


「小僧、不満はないよな」

 

士郎は凛に言われた口答えはせず何でもはい、はい言ってないと殺されるよ。の言葉を思い出し


「不満はありませぬ」


「よし、それではお主に大阪城を案内してやろう」


「えっ、豊影殿自ら?」


「小僧、俺の事は今後太閤殿下と呼べ」


「はっ」


「とりあえずついてこい」

 

士郎は豊影に連れられて大阪城内を回ると大阪城の凄さに度肝を抜いたのであった。

 

豊影は見晴らしのいい天守閣で


「凄いだろ、ここの見晴らしは」


「はい、凄いです」

 

豊影はドヤ顔で


「だろ、わかったか。俺の凄さが」

 

士郎は素直に


「はい、わかりました」

 

豊影は上機嫌で


「お主に飯をたらふく食わせてやるよ」


「はい、ありがたき幸せ」

 

 

士郎は豊影家が用意したご馳走を見て


「この料理は豪華ですね。今日は何かお祝いでもあるのですか?」

 

豊影は大笑いしながら


「これが毎日の俺らの食事だ」


「この量を食べきれるのですか?」


「バカだなぁ、小僧は食べきれるわけなかろう大半は捨てる物じゃ」


豊影の言葉に士郎は心の中では

 

ふざけるなよ!日々ひもじい思いをしている農民から高い税を奪い取って、


てめぇらは豪勢にしかも無駄にして

 

士郎は怒りで体を震わせながらも


「さすがは太閤殿下、凄いですね」

 

豊影は上機嫌で


「だろ、小僧は今日一日で俺の凄さを身に染みるようにわかったな」


「はは」


 豊影は自室に伊藤を呼び寄せ


「今日は愉快だった。いちいちあの小僧驚きよって」


「それは愉快でしたね。太閤殿下」


「そろそろ、大山家も俺に服従するだろ。そうすれば東北の幕張家も服従する。俺は日ノ本中を統一する事になる俺は萬崎と違って正真正銘の天下人になれるんだ‼」


興奮気味の豊影に対し伊藤は冷静な口調で


「太閤殿下、大山は服従させませぬ」


「どういう事だ?」


「大山家は関東最強の大名、太閤殿下の最後の相手にふさわしい」


「だからどういう事だ」

 

伊藤は豊影にしーっとやって


「天下に示すのです。今までにない大軍で大山を攻め太閤殿下の凄さを」


「日ノ本最強と言われた金崎国子や松本徳博が落とせなかった城を太閤殿下が今までに例を見ない大軍で攻め落とす。ワクワクしませんか」

 

豊影は自分の軍勢が関東最強の大山軍を落とす姿を想像し


「それは最高ではないか‼伊藤」


「はい」

 

豊影は少し間を置いて落ち着いてから


「しかし、奴は俺に服従すると申しておる。どうやって戦に持ち込むんだ」

 

伊藤はもの凄い悪い顔で


豊影の家臣の伊藤は豊影に


「太閤殿下、大山の息子を殺したのは覚えてますか」


「あー、覚えておるぞ」



回想


長浜城の自分の部屋でくつろいでいる豊影に伊藤が


「殿、今金崎家は国子が死んで混乱していると思います」


「あー、それがどうした?」


「金崎家の後継ぎ候補は二人いるんです」


「それで?」


「そのうちの片方が大山暴走の息子なんです」


「へぇーそうなのか」


「そいつを暗殺しましょう」


「はっ?なんで?」


「仮にそいつが金崎家を継いだら大山家は断トツで日本一の大大名になります」


「そいつは厄介だな、わかった暗殺する」


豊影は家来に命じて暴走の息子を暗殺させたのであった。


回想終わり




「大山家に高政を殺したのは我らと伝えるのです」


「そうか、さすれば大山家は俺に逆らうか」


「はい、その通りでございます」


「では、すぐに大山家に伝えよ」


「はい‼」


 

士郎は豊影に命じられた部屋に入るとそこには一人の男がいた。


「失礼します。それがし今日からお世話になります名はと」

 

自己紹介をしようとする士郎の言葉を男は遮って


「ちょっと、待て。この大阪城では絶対に名字を名乗ってはいけないそのことをお主はわかっておるか?」


「えっ、名字を名乗っていけない?」


「あぁ、ここでは皆、太閤殿下の家族という事になっておる家族が違う名字ではおかしいと言う事でここに入った者は持っていた名字を捨てさせられるのだ」

 

士郎は呟くように


「あいつは、人の名字まで奪うのか」


「お主の名は何て申す」


「士郎」


「俺は勇だ」




 これが外岡士郎と武士勇の最初の出会いなのであった。



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