ターニングポイント 第127話長野
豊影が元木と戦っている頃。長野県を支配している大名で武士疾風の息子武士勇は窮地に立たされていた。
武士勇は長野県にある武士村にある館で一人畳の部屋であぐらを組みながら
ヤバいな、大山が攻めて来る
武士勇は金崎家に助けを求めた。
眠い、起きなきゃ5、4、3、2、1はい起きた
士郎は今日も自分の睡魔と格闘し無事に勝って経丸と合流し走り込みを始めた。
「士郎、今日は違う道から行かない?」
「何で?」
経丸は機嫌が良く笑顔で
「いいじゃん!たまには」
経丸の笑顔を見て士郎は断る理由なぞなかった。
「まぁ、いいけど」
経丸に付いて走っていると
「ねぇ、ここ士郎どう」
そこにはたくさんの満開の桜があった。
士郎は驚きながら
「こんなところ初めて来た。経丸はよく来てたのか?」
「一度だけ、一人で来たの」
「そうなのか。すげぇーな!こんないい所知っていて」
経丸は少し照れながら
「士郎、私人と来たのは初めてだよ」
士郎は顔を真っ赤にしながら照れ隠しで
「そっか、よっぽどそれがしと来たかったのか」
「うん!そうだよ」
士郎は慌てて
「お前、バカなのか?それがしをからかっているだろ」
経丸は顔を赤くしながら
「からかっていないよ。素直な気持ちを士郎に伝えようとしてるだけ」
「バカ、お前はホントバカ」
経丸は士郎に顔を近づけて
「二人きりなんだから素直になったっていいじゃん」
士郎は照れ臭さで顔を真っ赤にしながら
「ほう、お前がそう来るならそれがしも素直になってやるよ」
士郎は経丸を後ろから抱きしめて
恥かしさで震える声で
「こんないい所に連れてきてくれてありがとう」
経丸は耳まで真っ赤にしながら
「また、二人で来ようね」
士郎は照れてながら
「うん、そうだね」
しばらくした後士郎は経丸を後ろから抱きしめている態勢で
「もう、走りに行こうか」
「もう少し、このままでいようよ。寒いから」
士郎は経丸の言葉に動揺し声を裏返しながら
「あぁー、そうだな。寒いもんな」
二人は桜の木の下で少しイチャイチャしたのであった。
走り込みを終えた経丸の元に稲荷が
「殿、金崎家からお手紙が」
「ありがとうございます」
経丸は手紙を読んだ。
手紙の内容は
「武士殿の領地が大山家に脅かされている我らが出陣するとその隙に大山家と手を結んだ東北の若き英雄、幕張慎之介が我らの領土に侵攻して来るので援軍を送る事しか出来ないので天羽家からも少しの兵でいいので援軍を送って欲しいよろしくお願いします」
と書かれていた。
経丸は皆を呼び、手紙の内容を伝えた。
士郎は経丸に
「経丸、お前はどうするつもりだ?」
「私はもちろん援軍を送るつもりです」
この言葉に片倉が珍しく積極的に
「殿、援軍を送るなら私に行かせてください」
「片倉さんを援軍にですか?」
「はい、私は武士殿に大変お世話になった。その武士殿の息子が窮地となれば私は全力でお助けしたい‼」
片倉の強い気持ちを感じ取った経丸はすんなり
「わかりました。では片倉さんにお願いしましょう」
士郎が慌てて
「待て、片倉さんは武士殿を討った張本人だぞ武士殿の息子は片倉さんを恨んでいる可能性は高い、斬られる可能性だってあるんですよ!」
片倉は真剣な目で士郎を見ながら
「確かに斬られる可能性もある。それでも命を張ってでも俺は武士殿の息子を助けたい‼」
士郎も片倉を真剣な目で見ながら
「片倉さん、命を懸けるってそう簡単なものじゃないですよ!」
片倉はがッと目を見開いて
「武士殿は俺に命懸けで武術を教えてくださったんですから‼」
士郎は片倉の迫力に押されてこれ以上反対する事は出来なかった。
「経丸さん、私も付いて行きたいです」
「凛ちゃんもですか?」
「はい、他家の戦に参加できるのは学べるいい機会なので」
「殿、僕も行きます」
「海老太郎君も?」
「はい、片倉さんがいないと士郎さんにいじめられるので」
この発言に皆笑った。
「じゃあ、この三人とも援軍よろしくお願いします」
「はい‼」
士郎は凛を呼び寄せて
「凛、」
士郎の言葉を遮って凛が
「わかっている。もし片倉さんが斬られそうになったら武士を殺せって事でしょ」
「よくわかったな」
「当たり前でしょ。そのために私は援軍に立候補したんだから」
「さすがだな。頼んだぞ」
「任せろ、兄貴」
片倉達三人は三千の兵を引き連れて武士家の援軍に向かった。
長野県にある武士村に着くと片倉達三人は武士勇の家臣で背が百六十センチ前後の可愛らしい顔立ちで人懐っこい犬みたいな男大地に武士勇の館に案内されて武士勇の館に入った。入るとそこには背は百六十五センチ前後の色白で中性的な顔立ちの男が座っていた。
武士勇は立ち上がり丁寧に片倉達を迎え入れた。
「此度の援軍誠にありがとうございます」
頭を下げる勇に片倉が
「武士殿に話しておかなければいけない事があります」
「何ですか?」
片倉は勇の前で膝をついて
「武士勇殿、私があなたの父上を討った片倉水道でございます」




