ターニングポイント 第121話 夫婦
萬崎は天子と共に京都の団子屋に来ていた。
「智君、ここの団子美味しいね」
天子の言葉に萬崎は得意げに
「だろ、美味しいだろ」
天子は笑顔で
「智君と京都でこんなに美味しい団子を食べれて私は幸せです」
「俺も天ちゃんとここの団子が食べれて幸せだよ。ホントは二人きりが良かったが」
京都に行く前
「はぁ、俺と天ちゃんの夫婦の旅行にお前らが付いて来る」
琵琶大和は真顔で
「当り前じゃないですか。兄上と奥方様に何かあったらどうするおつもりですか?」
萬崎は少し照れながら
「大丈夫、俺と天子は夫婦だ。何かあってもいいじゃないか」
大和は大きな声で
「兄上!私はそんなことを言ってるんじゃありません‼兄上と奥方様の身の危険を案じてるのです」
「だって、お前ら来たら二人きりの時間の邪魔になるじゃん」
「大丈夫です。絶対にお二人の時間は邪魔しません」
「そうか、じゃあいいけど。何人付いて来るきだ?」
「百五十人ほどです」
萬崎は大声で
「はぁ、どこの世に夫婦の旅行に百五十人も付き添われる奴がいるんだ!」
「兄上、わがままを言うなら奥方様との京都見物中止にさせますよ」
萬崎は大和の足にしがみつきながら慌てて
「わかった、わかった。わかったから京都見物は行かせてくれ」
「はい、じゃあ護衛に百五十人付けていいですね」
「もちろん」
「智君、だいぶごねていたもんね」
萬崎は甘える声で
「だって二人きりで行きたかったんだもん」
天子は笑顔で
「大丈夫ですよ、近いうちに二人きりで行けますよ」
「どういう事?」
「智君がこの日ノ本を平和にするでしょ。そしたら二人だけで旅行しても安全だよ」
萬崎は天子の手を握って目を輝かせながら
「そうだな、俺絶対この日ノ本を平和にするよ」
「ねぇ、そしたら二人だけで日ノ本中を旅行しない?」
萬崎は天子の言葉が嬉しくて天子をぎゅっと抱きしめて言葉をかみしめるように
「それは最高だな!その夢のために俺は頑張るよ」
天子は満面の笑みで
「私も智君の協力を全力でするから」
「ありがとう」
「あっ、智君。ほっぺにあんこついてる」
「えっ、どっちのほっぺ?」
「取ってあげる」
天子は萬崎にキスをした。
萬崎は驚きながら
「あんこは?」
天子はフフッと笑って
「ついてないよ、智君騙されやすいんだから」
「えっ、じゃあ」
天子は少し顔を赤くしながら
「したくなっちゃったの」
萬崎は嬉しくなり高い声で
「えっ!じゃあもう一回してよ!もう一回!」
天子は少し照れながら
「今度は智君からしてよ。智君からなら何度でも受け付けるから」
萬崎は天子の言葉にハイテンションで
「ホントに!今の言葉嘘じゃない⁉」
天子は萬崎が自分に対して真っすぐな気持ちが少し恥ずかしく感じて呟くように
「嘘じゃないよ」
「じゃあ、早速」
萬崎は何度も何度も天子にキスをする。
天子はさすがに
「もういいんじゃないの?」
萬崎は駄々っ子のように
「やだ、もっとする」
観念した天子は
「もう好きにしていいよ」
萬崎は無邪気に
「うん、好きにする」
この後萬崎は十回も天子にキスをした。
萬崎達はこの後いくつかの観光名所を回って宿泊する本能寺に入った。
萬崎と天子は食事とお風呂を済ませた後月を見ながら二人で酒を飲んでいた。
天子は萬崎の肩に頭を乗せて
「智君、今日一日とても楽しかったなぁ」
「うん、俺も最高だったよ」
「智君、私明日も楽しみ」
「そうだな。明日だけじゃなくこれからも一緒に沢山いろんなところに行こうね」
天子は萬崎の手をぎゅっと握って
「はい、智君。これからもよろしくね」
「こちらこそ」
二人はしばらく飲んだ後、何回もキスをして布団の中で手を繋ぎながら仲良く寝たのであった。
萬崎達がぐっすり寝た後
本能寺から一キロほど離れた場所にて
「皆の者覚悟を決めたか?」
和彦の問いかけに家来達は
「おー‼」
と雄たけびをあげた。
和彦は強い口調で
「今こそ、我ら松本家の領地を奪回する好機!」
和彦は本能寺の方向を軍配で刺しながら
「敵は本能寺にあり‼」
松本和彦の号令で一万二千の兵は本能寺に突撃しに行ったのであった。




